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愛用デジタル一眼レフカメラ | ||
2005年2月に初めてのデジタル一眼、Canonの「EOS 20D」を購入し、2007年11月には「EOS 40D」、そして今回2009年11月に発売になった「EOS 7D」を購入しました。 詳細な機能については他のサイトで詳しく紹介されていますので、素人の感想がどこまで的を得ているのかは分かりませんが、ここではボディーについてはさらっと、レンズ解説を中心に紹介いたします。 尚、本機は後継機EOS 7D Mark IIの発売に伴い、2014年10月いっぱいまでで役目を終えました。 |
EOS 7D | ||
ボディー編 | |||
こんなところですが、他にもバッテリーの大容量化に加え、複数のバッテリーをそれぞれ劣化度を測定できる点などの細かな機能にも満足してます。 また、多くの機能が追加され、質量を見るとやや重たくなったようですが、機能強化のおかげもあってマクロリングライトなどの付属物を付ける頻度が減った分、むしろ軽く感じています。
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感想 | ||
ずばり期待通りの性能で、1年以上使い続けてもこれからもずっと使いたいカメラです。 また、デザイン的にも洗練されて使い続ければ続けるほど愛着が沸いてしまうほどです。 私的には、強化されたダスト除去機能というのが真実だったことが最も嬉しかった。 後、オートフォーカスは虫という比較的小さな被写体を捉えないといけない為、1点AFに設定して功を奏しています。EOS 7Dでは、ピント合わせに使用するAFフレームが19点もあり、被写体が中心にいない構図の場合に被写体に一番近いAFフレームを8方向のマルチコントローラーで簡単に選択することができるのです。 また、高性能な水準器もシャッターボタンの隣にあるマルチファンクションボタンに割り当てることで即座に表示できるようにしています。こういった機能も使わずじまいにしない工夫が施されているのも完成度が高いと評価できると思います。 ただ、1点不満なのは、内蔵ストロボ使用時のシャッタースピードが最大で1/250秒しか出ない点。スピードライト等を使えば済むことではありますが、できるだけ余計なものを使わないほうが軽くなるし、気軽に持ち歩けるので、この点は改善してもらえたらと思います。とにかく一眼の難点はレンズの重さで、どれも全部持っていく訳にもいかないんです。 本カメラの最大の目玉でもある動画撮影機能については、結論としては、動画という大容量データの編集という作業等に時間を費やすより、写真撮影に専念したいということでテスト撮影以来まったく使っておりません。 |
レンズ編 | |||
EF100mm F2.8 マクロ USM | ||
ズームレンズではありませんが、単焦点レンズならではの明るさ、シャープ差は当サイトの写真を見ていただければ納得いくのではないでしょうか? EOS 20DとEOS 40Dで撮影した写真の多くはこのレンズを使用してます。 カメラ選びの為だけに買った雑誌「デジタルフォト」のフォトコンテストClass2で入賞した「キボシカミキリ」もこのレンズを搭載したEOS 20Dで撮影しています。 その他、書籍等でかなり多数の写真を提供させていただきました。 画質だけでなく、USM(超音波モーター)を搭載したオートフォーカスは高速で精度も非常に高い優れものです。昆虫の生態写真はわずかなシャッターチャンスしかない時も多いですが、しっかりとピントを合わせてくれます。 レンズが伸び縮みしないインナーフォーカスも使いやすいです。
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![]() 高い評価をいただいているスズムシの写真 この写真だけで出版社のポプラ社やカルチャーランド、ヤマハ発動機の中部支部報のグラビア、挙句に「台湾国立自然科学博物館」からも使用依頼が来たことがあります。 |
![]() 撮影例:オオミズアオ 蛾の中でも特に人気のあるオオミズアオ。 |
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EF100mm F2.8L マクロ USM | ||
特筆すべきは、角度ブレとシフトブレに対応した世界初とされるハイブリッドISで、これにより手持ちでのマクロ撮影が格段にしやすくなりました。 9枚羽根の円形絞りによるボケも美しいということですが、実際に撮影したところ円ではなく9角形でやや歪では?との印象を受けました。 1年少々使ってみた感想ですが、期待していた手ブレ防止機能はやや力不足で補助的に使っている程度で、恐らく等倍撮影時では通常撮影距離での約4段分に比べ約2段分とブレ易くなるからだと思います。 現在はアブラムシ等の1mm程度の被写体を中心に撮影が多く、後述のMP-E65mm F2.8 1-5xマクロフォトを主に使用している為、出番が少なくなってはいますが、森林インストラクター等からの使用依頼や、最近では当レンズで撮影したクロヒゲカワゲラを千葉県レッドデータブックで使わせて欲しいと専門家の方から依頼されるなど一般の方から専門家まで多くの方々に満足していただいているようです。
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![]() 撮影例:ゴマダラカミキリ 手持ちで気軽に撮影したもの。手ブレ防止機能が効いているようです。 |
![]() 撮影例:オオウンモンクチバ 止まっている場合は手ブレ防止機能をOFFにし、三脚でじっくり撮るのがコツ。実際の画質の差はオリジナルサイズの画像でないと分からないと思いますが・・・。 |
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EF180mm F3.5L マクロ USM | ||
もちろん望遠ですから、かなり長く重いです。 でも、警戒心が強く近づくとすぐに逃げてしまう昆虫や、柵などの障害があって近づけない場合に最大の威力を発揮するのがこのレンズでしょう。 ただ、ビックリするようなお値段ではありますが。 当サイトの使用例では、ハンミョウ,タテスジハンミョウ,タテハモドキなどがそうですね(2007年以降の写真のみ)。ハンミョウは近づくとすぐ逃げるし、タテハモドキは柵の向こうで休んでいたものです。このように柵の向こうは崖地になっている茂みの場合は乗り越える訳にもいかないし、乗り越えたところで飛んで行ってしまうかもしれません。 でも、ここで落ち着いてレンズ交換し、三脚でじっくり撮影することができます。 重いので手持ち撮影は考えないほうがいいでしょう。メインはEF100mmで、ここぞという時にEF180mmといった使用方法が現実的でしょう。 このレンズの欠点はかなり有名なことらしいですが、オートフォーカスの精度が非常に悪いこと。被写体が小さいと延々ピント合わせすることが多いので、最初からマニュアルフォーカスを基本にしましょう。このレンズもインナーフォーカスで伸び縮みしないので、ピント合わせも楽です。 三脚使用時は付属のリング式三脚座Bを使うことをお勧めします。 後述のマクロリングライトは、このレンズには直接接続できないので、マクロライトアダプター 72C(MR-14EX,ML-3用)が必要になります。 このレンズは重いので、他のレンズと一緒に持ち歩くのは結構辛く、出番が少ないレンズでもあります。今では特に目的の虫でもない限りは持ち歩いていません。
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![]() 撮影例:オオアメンボ EOS 40Dで撮影。脚が長いのでトリミングしたもの。このように水上という絶対に近づけない場所にいる虫に威力を発揮する。 |
![]() 撮影例:タテハモドキ EOS 20Dで撮影。柵の外側にいた時に使用した写真。 |
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MP-E65mm F2.8 1-5xマクロフォト | ||
ほんの数mm程の虫も鮮明に撮影したいならこのレンズ。超マクロレンズと呼んでいる高倍率のマクロレンズです。 EF100mm単体でもシモングモまでは撮影できましたが、もっと大きく細かな部位まで撮影したり、1mm前後しかない昆虫を撮影することができます。 ただし、オートフォーカスや無限遠撮影はできません。 普段肉眼では見ることのできない写真を撮影できる特殊なレンズですが、その分撮影難易度はかなり高いです。初めは顕微鏡を覗いているかのようで撮影しようとしている被写体をファインダーで探すのも一苦労でした。 しかし、今では簡単に撮影できるようになりましたし、普段、点のようにしか見えなかった虫等を撮影できるようになったのはこのレンズのおかげです。あのカブトマットやオガコなどから大量発生する憎きコバエもこのレンズで撮影しました。 これもヨドバシカメラで購入ましたが、溜まっていたポイントだけで買えました。 ただし、このレンズ、望遠マクロほどではありませんが、相当重いです。 マイブームのアブラムシ類では特に小さい虫なのでこのレンズが大活躍していて、今では私が使用するレンズで最も使用頻度の高いレンズとなっています。以下の使用例ではコミカンアブラムシを例にとっていますが、害虫として有名ですのでググってみて他の方々の写真と比較するのも面白いと思います。ただ、写真の良し悪しはレンズ及びテクニックだけでなく、虫に対する愛が要であることはページ内での虫の扱われ方でもお分かりいただけるのではないでしょうか? また、グンバイムシの仲間でもこのレンズの性能がよく分かるかと思われます。 特に撮像素子に付く微細なゴミですら大きく写ってしまう超マクロ撮影ですから、EOS 7Dで強化されたダスト除去機能と相まって私の中でEOS 7Dと本レンズは最強コンビと言えるでしょう。 ただ単に拡大写真というだけでなく、発色、ノイズの少なさ、立体感など超マクロにおいては今のところ当サイトの写真が群を抜いているようです。と言うだけなら簡単ですが、百聞は一見にしかずですので、使用例等の写真でご確認いただきたいと思います。 キノボリマルトビムシなどをどうやって撮影しているのかと問い合わせをいただいたこともあるのですが、どういった方なのか調べてみると某研究所所長だったりしてますので、分かる人には分かる写真になっているのだと思います。 体長1mmの虫を高精細に撮影できるこのレンズを欲しいという声は聞かれますが、カブトムシやクワガタの撮影と同じ感覚で本レンズを使おうとすると痛い目を見ますので、気軽にお勧めできるレンズではありません。
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![]() 搭載時のEOS 40D(等倍撮影時) 倍率は前述のマクロレンズの5倍! 肉眼では確認すらできない小さな部位も撮影可能。 |
![]() 搭載時のEOS 40D(5倍撮影時) 普通では撮影できない貴重な超マクロレンズだが、ワーキングディスタンスがただただ短いのが本レンズの最大の難点である。 |
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![]() 撮影例:アカツノカニムシ よく動く為、高倍率でファインダーに収めるのはテクニックを必要とします。 |
![]() 「群馬県立自然史博物館」にて展示されました |
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![]() 撮影例:コミカンアブラムシ 体長1.7mm程ですが、クリック先の拡大写真も実は実際の画像を数分の一に縮小している。紹介ページでは0.数ミリの1齢幼虫の写真も撮影しています。 |
![]() EF100mm F2.8L マクロ USMでの撮影 左と同じアブラムシを撮影。手持ち撮影で気軽にこのような写真を撮影できるので良いレンズですが、MP-E65mm F2.8 1-5xマクロフォトとの差は歴然。 |
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EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM | ||
手ブレ補正機能付き、標準ズームレンズです。 EOS 20D等の一眼レフデジカメのAPS-Cサイズの撮像素子では、フルサイズのワイド感は失われてしまいますが、APS-Cサイズ専用のEF-Sレンズはその欠点がカバーされて、ワイド感のある写真の撮影が可能になってます。 昆虫撮影ではむしろAPS-Cサイズのほうがレンズの歪みも軽減されて向いていると思いますが、風景や記念写真のような撮影の場合にはワイドに撮影できるこのレンズが良いと思います。手ブレ補正機能と、ズームもできますので、使い勝手は非常にいいです。
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![]() 搭載時のEOS 40D 風景や記念撮影にはもってこいのレンズです。 |
![]() 伸張時 |
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![]() 搭載時のEOS 40D 風景や記念撮影にはもってこいのレンズです。 |
![]() 伸張時 |
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EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM | ||
上記レンズと比較すると、より広角になったことや、明るくなったこと、手ブレ補正が更に強化(4段分)になったことなどが挙げられます。 実際撮影してみても、手ブレ補正が効いている為、フラッシュ無し、ISO感度も上げることなく撮影することができ、レンズとしての解像度も高く、綺麗にクッキリとした写真となりました。 重さは100g程重くなったようですが、マクロレンズより軽いことに代わりはなく、一日中持ち歩いてもまったく疲れることはありませんでした。 シーンに合わせて広角〜ズームまで使い分けることができ、三脚も不要な大変重宝するレンズです。 試し撮りも兼ねて地元フラワーセンターで撮影して来ましたので、ご覧ください。 2010/11/28追記:その後も使用した感想では、本レンズのテブレ補正機能は特に強力で、被写体ブレでない限りほとんどありませんでした。画質・発色面でも従来の標準ズームレンズと明らかに違い、気軽に撮っても様になるから虫撮影をしていなければこれだけあれば満足してしまいそうなレンズです。 ただ、注意点は以前に経験したことですが、三脚使用時逆にブレたことがありそれ以来三脚使用時には使用しないようにしています。定点撮影の場合は返ってブレるのか、よく分かりませんが、シャッターを半押しした際からなず画面が少し流れるので手ブレ防止機能の特性上の問題なのかもしれません。
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![]() 伸張時 |
![]() レンズフード(EW-78E)装着時 |
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![]() スイレン(ティナ) 温室内で手持ち・フラッシュ無し・最大ズームで撮影。 池の奥にあるのでズームで撮影した。(2010.1.23) |
![]() ゴクラクチョウカ(ユンケア) 温室内で手持ち・フラッシュ無し・焦点距離53mmで撮影。(2010.1.23) |
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![]() バナナ 温室内で手持ち・フラッシュ有り・広角で撮影。 温室内という狭い場所で、果実だけでなく、大きな葉も含めて撮れるのは、広角の良いところ。逆光気味でバナナが黒く写る場合でも、内蔵フラッシュを使用すれば問題なく撮影できる。(2010.1.23) |
![]() 神奈川県立フラワーセンター大船植物園 手持ち・フラッシュ無し・広角で撮影。(2010.1.23) |
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EF-70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM | ||
望遠ズームレンズです。 このレンズを選んだ理由は手ブレ補正機能に加え、3積層型DOレンズで、高倍率でありながら手持ち撮影が可能という点でした。 円形のボケ味も良い。 ただ、三脚を使っても未だにシャープな写真が撮れないので、私との相性かな?と思ってます。 もっとも、使用頻度は非常に少ないので、使いこなせていないだけだなのかもしれません。 それにしても、ちょっと高すぎるんじゃないかと思うレンズです。
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![]() 搭載時のEOS 40D 当サイトの写真の多くはこのレンズで撮影している。 |
![]() 伸張時 手ブレ補正にも限界があるので、できれば三脚で綺麗に撮りたい。 |
アクセサリー編 | |||
マクロリングライト MR-14EX | ||
昆虫撮影では、マクロレンズと共に今や無くてはならないライトです。 EF100mmと抜群のコンビネーションで、一度使ったら止められません。 微妙な光量調節もでき、明るく自然な撮影ができます。 レンズの先端にリング状のライトを装着して使用しますが、左右それぞれに光量を調整することも可能です。 更に後述のスピードライトを使用したワイヤレス多灯撮影もできます。 あえて短所を言うなら、光沢が強かったりして、写りこみの激しい被写体には、特有のリングがそのまま写ってしまい不自然に見えることくらいでしょうか?ネコハエトリの正面から見た写真では特によく写り込んでますが、逆にそれが独特の表情になって気に入っています。 望遠マクロ「EF180mm F3.5L マクロ USM」使用時は、マクロライトアダプター72Cが必要です。2,604円で購入しました。
破損防止の工夫
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![]() 装着時のEOS 40D 手持ち撮影が容易になる。 |
![]() 破損防止の工夫 本体とリングライト制御部との間にゴム製のチューブを接着することで破損を防止してみた。 |
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スピードライト 580EX | ||
ワイヤレス多灯撮影は本当に楽に綺麗な写真が撮影できます。 ワイヤレスなので自由に設置でき、一番合った照射角度で明るく自然な写真に仕上がります。 少々欲張って2個持ってます。
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スピードライトブラケットSB-E1 | ||
本来報道関係の写真家の要望で製作された商品らしいです。 正面からのストロボでは不自然になることがありますが、横から光らせることによって自然な写真になるようです。 しかし、私がこれを購入した理由は、マスター用としてではなく、スレーブ用として使ってみたかったのです。暗い場所でもより明るく自然に撮影できると思って。 本来の使用法ではないですが、確かにマクロリングライトと共にスレーブとしてスピードライトを本体の横に取り付けて使うことはできました。 ただし、この使用法の最大の欠点はハンパじゃなく重いということです。 しかし、重いながらも、葉の影にいたミツボシハマダラミバエを見上げながら高速シャッターで撮影して、暗かったのに明るく自然な撮影はできました。
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スピードライトトランスミッター ST-E2 | ||
これを外部ストロボ端子に接続して使用します。故に本体のストロボは使用できません。 EOS 7Dには本機能が内蔵されている他、マクロリングライトを使っている分にはワイヤレス多灯撮影できますので、この製品は必要ありません。 でも、水槽内の撮影では、ガラス面が反射して上手く撮影できない。こんな時にこれで本体からは光らせず、左右にスピードライトを置いて、ワイヤレス多灯撮影すると水中にいるかのような写真が撮影できます。 もちろん、マクロリングライトが使えないレンズ使用時に使えます。 ただ、電池は別売りで、専用の電池「2CR5-BB カメラ用リチウム電池」が必要なことを後から知って、1,150円で後から買うハメに・・・。 この製品を使用例にコマツモムシの写真があります。
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エルカルマーニュ 530 | ||
三脚はマクロ撮影の基本。 持つなら、ローアングルから高いアングルまで一つでできるものがいいでしょう。そこで選んだのがこの頑丈で使いやすいカーボン三脚のエルカマーニュ 530。 脚や中央部のエレベーターを自由な長さに調節できて、固定もワンタッチ。それでいて確実に固定されズレたりしません。 ローアングルの撮影は、エレベーターを外し、開脚角度を3段階に調節することができます。 この三脚は文句のつけようがないです。気が付けばCanon製でない商品はこのベルボン製の三脚と充電池だけでした。
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![]() エルカルマーニュ 530 手ブレのない綺麗な写真を撮影するにはやはり三脚。 |
![]() 使用例 高い場所から低い場所まで重宝する三脚。 |
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ジオ・カルマーニュ E535M | ||
そして選んだのがこの「ジオ・カルマーニュ E535M」です。 選んだ理由ですが、まず大きさや重量はさほど旧三脚と変わらないのに全高が20cm近くも高いこと、クイックシューによりワンタッチでカメラの脱着ができることです。 従来は撮影の度に一眼レフを雲台にネジで固定するという手間がありましたが、あらかじめクイックシューを一眼レフに装着しておくことで、ワンタッチで三脚にセットできる為、今までよりシャッターチャンスを逃すことが少なくなるはずです。 その他にも、二軸水準器や可変式石突など従来使っていた三脚にはない便利な機能が付いています。 ジオ・カルマーニュEシリーズは複数ありますが、私にとってこの三脚がベストなバランスで、迷うことはありませんでした。 同シリーズの本製品よりハイスペックな製品でも実際にセットする一眼レフはせいぜい2kgであるのに対し、推奨積載が4kgもあってもありがたくない上、本製品より重くなる点や、同じサイズでありながら縮長がやや長く脚径も大きい為、後述の三脚ケースに収まるのか怪しい点などで、単純にハイスペックという点だけでは選択できません。 実際に使ってみたところ、操作が簡単なので説明書なしでも使うことができました。脚の開脚は従来通り3段階、脚も3段ですが目盛りは2つずつアップしていました。 三脚専用のケースが付属していますが、旧三脚の専用ケースがボロボロになった為、マンフロット製の外寸70cmの三脚ケースを使っていたのですが、今回の三脚も問題なく収まりました。また、付属のケースに比べ、横幅に余裕がありますので、ライトトラップのポールも一緒に入れ重宝していましたが、今後も従来通り使い続けられるのは助かります。 更に現在「ジオ・カルマーニュ カーボン三脚祭り」で各種レンズフィルターかスペアシューを貰えるので、スペアシューを貰う予定です。 また、この三脚には六角レンチが付いていたことで、大きな誤算に気付くことになりました。付属の六角レンチは、脚ロックレバーの締め付けが緩くなった場合に、ロックレバー上のボルトを締め直すことで修理可能でしたので、旧三脚で試したところ確かにロック時に縮みにくくなりました。旧三脚に六角レンチは付属しておらず、説明書に緩くなった時の対処法についても一切明記されていなかった為、寿命だと思ってしまいましたが、まだ使える事に気付いた時は高価な三脚だけに結構ショックでした。 ただ、磨耗していることは事実で、脚先端部の石突もかなり磨り減っていたのでより使いやすい三脚に買い替える良い時期ではあったと思います。仮に今回の三脚を紛失しても旧三脚には戻るよりは同製品の購入を選びますし、恐らくこの三脚を一生使い続けることになると思います。
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![]() 付属の三脚用ケース 以前の専用ケースは既にボロボロになってマンフロット製のケースを継続して使う予定です。 |
![]() 使用例 重さが変わらないのに全高が高いというメリットはかなり高いです。 |
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![]() ローポジション 低い場所は従来より少し高くなっているみたいですが、写真の通り地面スレスレでの撮影も可能です。 |
![]() 二軸水準器 今まではカメラ側の水準計を使ってましたが、雲台に水準器があることで、カメラ側の操作を省けるようになりました。 |
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![]() ゴム石突 石突部はゴムとスパイクを使い分けることができるようになっていました。 ただ、ゴム石突は結構柔らかいので磨耗が心配。 |
![]() スパイク ゴム石突を回すことでスパイクが出てきます。ゴツゴツした岩場なんかに適しているようです。 |
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リモートスイッチ RS-80N3 | ||
何やら多機能なものも出ていますが、要はシャッターの役目をすればいいので、シンプルなほうがいいでしょう。カメラ側面にある専用端子に接続するだけで使用できます。手持ちでの撮影には意味を成しませんが、三脚使用時には、よりカチっと止まったシャープな写真を撮影することができます。 主にマクロ撮影をするのであれば、必需品。
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エクステンションチューブ EF25 II | ||
2種類ありますが、高倍率なエクステンションチューブ EF25 IIを選びました。 てっきり接眼レンズかと思って購入したので、初めて見て空洞のリングで驚いてしまいました。 実感としては、シャープさはそのままにより大きく撮影することができました。 ただし、MP-E65mm F2.8 1-5xマクロフォトには使用できません。 オートフォーカスもそのまま使えますが、シビアになりますのでマニュアルが基本でしょう。 しかし、どういう訳か分かりませんが、接続時にレンズ交換に比べ、撮像素子に必ずと言っていいほど、ゴミが付着します。静電気が発生するのでしょうか?相当慎重に取り付けても、かなり派手にゴミが付くこともあるから、恐らく静電気の可能性は高そうです。 当サイトの使用例としては、ヤドリダニの一種やチリグモ,ヒゲナガニワトコアブラムシといった5mm前後の小さい虫には多用してます。 アカマダラケシキスイの写真では、やくみつるさん著書である「やくみつるの昆虫図鑑」の使用依頼メールがなんとやくみつるさん直々にご依頼してくださりました。
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EXTENDER EF2×U | ||
手持ちの望遠レンズの焦点距離を2倍にアップできるのがこのエクステンダーです。 私の場合は、望遠マクロレンズ(EF180mm)で使用することを前提に購入しましたが、虫での使用はまだありません。 というのも、なかなか止まらないコシアキトンボを遠くからエクステンダーで撮影しようと頑張っては見たものの、止まってくれず撮影できませんでした。真っ黒なカメラとレンズにこの白いエクステンダーを接続することで、むしろこちらのカメラがコシアキとなってしまいました。 ただ、この製品の能力を確かめる為に満月を撮影してみました。 結果はご覧の通り。
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![]() エクステンダー EF2× II 望遠レンズに接続するだけで焦点距離が2倍に! |
![]() 使用例 満月を望遠マクロ(EF180mm)とエクステンダーでここまで大きく撮影することができる。(2009年9月5日撮影) |
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クローズアップレンズ 250D/58mm | ||
前述のエクステンションチューブよりも以前に購入したレンズですが、全体がボケてしまいうまく撮影できず、それ以来使っていません。もっと絞り込めばよいのかもしれませんが、今では使う機会もなく不要の代物となってしまいました。
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PLフィルター | ||
光沢が強く光の映りこみが激しい被写体の本来の色を撮影したい時や、青い空も綺麗に写したい時などに有効なフィルターです。
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![]() 逆光下でのスギライト(PLフィルター未使用) 周りが明るいので白トビしてしまう。 |
![]() 逆光下でのスギライト(PLフィルター使用) 背景も綺麗に撮影できる。 |
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リング式三脚座B | ||
本体ではなく、レンズで支えるリング式の三脚座。 EF180mmとMP-E65mmに付属されています。 実はまだ使ったことはありませんが、長く重い望遠マクロのEF180mmの場合は本体を三脚に固定するのは少々アンバランス差を感じますし、設置場所によってはシャッターの振動でもブレ易くなります。その場合、重たいレンズのほうをこのリング式三脚座で支えることによって、しっかりと固定されます。更にリング式ですから自由に本体を回転させ、縦・横の構図変更が簡単に行なえる点が最大の魅力でしょう。
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![]() リング式三脚座B EF180mmのような重いレンズもしっかりと支え、縦方向の撮影も容易になる。 |
![]() 使用例 高さを変えずに自由に構図を変えられる。 |
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Compact Flash | ||
動画撮影も目的にしているのなら、UDMA或いはUDMA6対応の高速・大容量のCF(コンパクトフラッシュ)が必要です。 そこそこの容量のCFを2枚購入するくらいなら、その2倍の容量の1枚のCFの価格のほうが安いしCFの差し替えも必要がなくなる訳で、安物買いの銭失いにならないよう予算を考えて購入されることをお勧めします。 GH-CF2GXX [133倍速 コンパクトフラッシュ 2GB]
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![]() コンパクトフラッシュ 動画撮影をするなら、高容量に越したことはないが、べらぼうに高くなります。 |
![]() コンパクトフラッシュ 容量だけでなく、処理が速いものに越したことはありませんが、非常に高価。 |
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ローパスフィルター用 デジタルクリーニングセット | ||
ダスト除去機能が付いているとはいえ、それだけでは除去できないゴミは必ず付きます。 撮像素子にゴミが付着していたとしても、普通に風景写真や人物写真を撮影しているだけならば、よほど絞り込まない限り写真にゴミが写ることはありません。 ただ私のようにアブラムシのような小さな虫を撮影している場合は、はっきりとゴミが写ってしまいます。EOS 20Dほどではありませんが、EOS 40Dでもやはり除去できないゴミが増えてきてしまいました。(EOS 7Dでは今のところゴミは確認できていません。) そこで、自分で撮像素子を掃除できるクリーニングセットで掃除することにしました。 綿棒やクリーニングペーパーを巻きつけたスティックの先端に少量の無水アルコールを付けて撫でるように掃除します。 撮像素子は下手をすればデジカメを壊してしまいかねないほどデリケートな場所ですので、細心の注意が必要になります。 実際に使ってみましたが、撫でた先のアルコール揮発部にホコリが残ってしまうことが多く、この場合拭いた後にエアーダスターなどで吹き飛ばしたほうが効果的なようです。 ゴミやホコリの問題を考えたこともない方も多いと思いますが、実は結構付着していることが多いので、最大に絞り込んで白い壁などをピンボケ状態で撮影してみると結構なゴミやホコリが写ると思います。 セット内容
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![]() ローパスフィルター用 デジタルクリーニングセット 無水アルコールや綿棒などクリーニングに必要なものがすべて揃っています。 |
![]() 撮像素子に付着したゴミ(EOS 40D) 白い壁などを絞り込んだ状態でピンボケで撮影するとこのように撮像素子に付着したゴミが撮影できます。ただし、普通の撮影ではよほど絞り込まない限りゴミが写ることはありません。 |
応用編 | |||
ライブビュー機能+リング式三脚座B | |
昆虫が高い場所にいて更に、手前に障害物があるという悪条件下でも、機能やアクセサリーを有効に使えば、簡単に撮影することができます。 撮影条件
従来のEOS 20Dではライブビュー機能がなく、ファインダーが覗けないので、三脚を最大に伸ばして使用するのは困難でしたが、この機能を使うことでカメラから離れていても容易に構図が確認できるのが、最大のポイントでしょう。 |
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![]() ライブビュー撮影シーン この機能で、ファインダーを覗けないほど三脚を高く伸ばした場合での撮影も可能になった。 写真よりももっと上にアオマツムシが止まってますが、液晶画面には、拡大表示したアオマツムシがちゃんと写っています。 |
![]() リング式三脚座B使用例 被写体や構図に合わせて、同じ高さで回転させることができる。 |
![]() 三脚使用例 高い場所から低い場所まで重宝する三脚。しかし、地面は落ち葉でフカフカなのでリモートスイッチを使いましょう。 |
![]() 撮影例 クリックすると縦長の写真になります。 |
愛用デジタルカメラの軌跡 | ||
FinePix 2900Z | |||
どう足掻いても良い写真は撮れません。でも、当時のデジカメは発展途上なので仕方のないことなのでしょう。 確か3倍ズームはあったと思います。 コントラストが非常に浅く、230万画素の解像度では、はっきり言って印刷にも耐えられません。 |
FinePix 6900Z | |||
1代目のデジカメの性能に不満があった為に、このネオ一眼のデジカメのスペックはかなり魅力的でした。330万画素も当時としては高いほうで、光学6倍ズームも満足のいくものでした。 フラッシュでの撮影は赤い写真になってしまい、まったく使いませんでした。 高性能なデジタル一眼レフを使っている今でも、このFinePix 6900Zで撮影した写真は写真提供依頼があったり、お褒めいただけたりするのは被写体がヘラクレスオオカブトの人気が手伝っていると思うと少々複雑な気がしますが、どんなデジカメでもその仕様を守って撮影すればそれなりの写真は撮れることを知っていただければと思います。 このデジカメで撮影した写真の掲載依頼も結構ありました。 最近ではNHKの土曜ドラマ「ジャッジ」の最終話でも使っていただきました。 現時点ではこのデジカメの使用期間が一番長く、2000年の夏頃から、2004年一杯までの4年間となります。 |
EOS 20D | |||
購入当初は、従来のデジカメと操作法がかなり違い、戸惑いましたが、だんだんと慣れていくに従って、今までに撮影できなかった鮮明な写真が撮影できるようになりました。 使用期間は3年近くと、FinePix 6900Zの4年には及びませんが、撮影枚数では数百倍こちらのほうが多いです。 ただ、不満なのは、Fine Pix 6900Zでは、2秒セルフタイマーがあったのに、本機は10秒のみでリモートスイッチの代用としての使い方ができないこと。しかし、リモートスイッチを使い始めてからは、むしろ2秒間のタイムラグがない分、シャッターチャンスに瞬時に反応でき、不満は完全に解消されました。 EOS 40Dに世代交代しましたが、幾多の写真を撮影してきた年季の入った本機はこれからもずっと手放しません。 後、シャッターチャンスにシャッターが効かなくなるという致命的な不良があった為、痛い目をみましたが、これはファームウェアをCanonのサイトからダウンロードしてEOS 20Dにインストールすることで解消できます。 本当に良いデジタル一眼で、欲を出さなければ一生満足できる一品です。
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EOS 40D | |||
EOS 20Dに比べ、様々な部分で改善され、大変使いやすく満足した機種で、専用ページも作成して紹介しています。 約2年間使いました。 期待以上の機種でしたが、しいて言えばダスト除去機能で落としきれないホコリが多かったのが難点。やはり静電気が悪さをするように感じます。
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双眼鏡 18×50 IS ALL WEATHER | |||