ホーム > バッタ目 > マツムシ科 > スズムシ亜科
 
スズムシ
学名:Meloimorpha japonicus

スズムシ(2008.8.17)
Data
和名 スズムシ
体長 17〜25mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,奄美大島  北海道は人為分布。
出現期 8〜11月
植物の葉,小動物の死骸など
解説 鈴の音のような綺麗な声で鳴くことで知られるスズムシ。
綺麗な声でリーン,リーンと鳴き、ペットとして飼育されることが多い。
鳴くのは♂で、前翅にある複雑な翅脈が発音器になっておりヤスリ状の突起を擦り合わせることで音を出している。
飼育する場合は、市販の専用飼料やキュウリやナスなどの野菜類でよいが、♀は産卵のために動物性タンパク質を摂取するために共食いしてしまうので、カツオ節や煮干しを与えると共食いしなくて済む。
1匹の♀で100〜150個もの卵を産む。
本種はペットとしては流通量が多いが、自然下ではなかなか見ることは難しい。
販売されている本種も繁殖を重ねているので、元々血が濃いこともあって、そのまま1ペアから累代飼育すると孵化率が下がる可能性もあり、累代飼育するならばその都度種親を別に入手して掛け合わせたほうが無難である。
 
下の写真は8月19日に自宅の外灯付近に止まっていた本種を撮影したもの。片方の後脚が無い♂個体だったが、自然下での本種を見たことがなかったので、飼育することにして繁殖させるためにスーパーで2ペア購入した。しかし、♀はまだ幼虫だった。しかし、1週間程すると成虫になり、♂も常時盛んに鳴くようになった。
更に1週間程すると、♀の腹部がパンパンに肥大化し、盛んに産卵管を地面に刺して産卵していた。9月15日にマットの一箇所を掘って見たところ、出るわ出るわで多数の卵を確認できた。この飼育ケースのままでも来年には孵化すると思うが、60個以上採卵してミニプラケースでも管理することにした。
翌年の6月中旬に種親を飼育していたケースを開けたところ多数の1齢幼虫が発生していた。苦肉にも採卵して管理していたケースは乾燥が進んでしまっており、1匹も発生していなかった。ほっとくのが一番いいようだ。幼虫は真っ黒で触角は真っ白、尾角は淡黄色をしており、真っ白な触角がよく目立った。
PHOTO


(2007.8.19)

鳴いている♂@
(2008.8.17)

鳴いている♂A
(2008.8.17)

庭で見つけた♂
(2007.8.18)


(2007.9.2)


直径は3mmほど。
(2007.9.16)

若齢幼虫@
(2008.6.22)

若齢幼虫A
(2008.6.22)

終齢幼虫
(2007.8.18)

羽化直後の♂
(2007.8.16)
 
先頭ページへ