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オオミズアオ
学名:Actias aliena aliena

ライトトラップに飛来した♂(2016.5.28)
Data
和名 オオミズアオ
開張 ♂:80〜110mm
♀:85〜120mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 4〜8月
食べない
 幼虫はバラ科(リンゴ,ナシ,サクラ),ツツジ科(アセビ),ブナ科(クリ,コナラ),カバノキ科(ハンノキ,カバノキ),ムクロジ科(モミジ),ミソハギ科など多くの樹木の葉を食べる。
解説 青白い色をした大型の美しいヤママユガ。
♂の触角は羽毛状、♀では両櫛歯状。
前翅の前縁は、濃い紅色で、立体的な濃淡がある。
翅の地色は青白色〜緑味を帯びたものまで変異がある。
後翅は尾状突起があり、先端付近でカールする。雌の尾状突起は短い。
本種はその大きさと美しさから、大変人気がある。
屋久島産は翅が強く黄色を帯びることから別亜種(yakushimaensis)とされている。
海外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
トップの写真は5月28日の夜、神奈川県南部の標高100m付近の林内に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。3匹が飛来し、最初の2匹は多少翅に擦れや欠けがあったが、3匹目は傷一つない大変綺麗な個体で、ライトトラップまでは飛来せずそばの林内でひとしきり飛び回った後、地面に止まって休んでいた。体が重たい為、飛ぶのはかなり下手でライトトラップのシートに当たる度に大きく揺れるほどだった。
下の日中撮影した写真は5月2日に静岡県の山地のもので、まだ新鮮な個体であるにも関わらず、警戒心はまったくなく、触れてみてもまったく動じず、遠くからでもはっきりと分かる位置に堂々と止まっている姿は、まるで自分の美しさを誇示しているかのようであった。傷付いた個体の写真は地元で生きた本種を初めて見た時のもの。以前から本種を一目見たかったのだが、数年間林内で本種の翅の残骸しか見たことがなく、初めて発見したと思ったら、外敵に襲われた個体で、左前翅の根元が抉られている可愛そうな個体だった。
♀の写真は4月21日にライトトラップに行く途中、枝に止まっていたもので、触角の枝歯が短いことから♀であることを確認した。今までライトトラップにかなりの数の本種が飛来していたもののすべて♂だったが今回でようやく♀を見ることができた。
PHOTO

木に止まる♂@
(2009.5.2 静岡県)

木に止まる♂A
(2009.5.2 静岡県)

木に止まる♂B
(2009.5.2 静岡県)

横から見た本種
(2009.5.2 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂@
(2016.5.28)

ライトトラップに飛来した♂A
(2016.5.28)

ライトトラップに飛来した♂B
(2016.5.28)

外灯に飛来した♂@
(2013.7.7 山梨県)

外灯に飛来した♂A
(2013.7.6 山梨県)

外灯に飛来した♂B
(2013.7.6 山梨県)

傷付いた♂
(2009.4.23)


(2018.4.21)
 
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