ホーム > Pick up > デジタルカメラ > サイバーショットDSC-WX200 プチレビュー
 
  サイバーショットDSC-WX200 プチレビュー
 

一眼レフのサブ機として購入したコンデジ「サイバーショットDSC-WX200」
 
愛用中の一眼レフ(EOS 7D)のサブ機としてコンパクトデジカメ(サイバーショットDSC-WX200)を購入しました。
サイバーショットを選んだ理由やプチレビューも含めご紹介したいと思います。
ただし、本レビューは即席で作成したプチ版であり、断片的なテストでしかないのでご了承ください。

尚、ここでテスト撮影に使用している画像はすべて手持ち撮影、縮小・トリミング以外のレタッチ無し、明記していない設定についてはすべて標準設定のままで撮影しています。
 
 Menu
 

 
 

 
 
    購入した理由
 
ソニー製デジカメを購入するのは今回が初めてです。何故DSC-WX200なのか理由は以下の通りです。
  • レンズ交換不要
    私はマクロレンズを装着した一眼レフでの虫の撮影が主ですが、虫がいた環境や風景の撮影となると、その都度、標準レンズに付け替える手間が発生していました。コンデジに変えることでポケットから出して気軽に撮影できます。
  • 軽量&コンパクト
    手持ちの標準ズームレンズ(EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM)は475gと重く、DSC-WX200の121gにすることで約4分の1に軽量化することができました。また、コンデジならポケットに入れておけばよく、今までリュックに入れていた標準ズームレンズのスペースが稼げます。

  • スマートフォンではできないことができる
    光学ズーム自体、スマホにはない点と、スマホはやたらとシャッター音がうるさく気軽に撮影できないといった問題もあります。DSC-WX200は消音はもちろん、光学10倍と全画素超解像ズームで20倍まで望遠ズームができます。
  • 高感度に強い
    裏面照射型CMOSセンサーでISO12800まで対応、暗所での撮影にも強いとされています。
    コンデジ選びではキヤノンのPowerShot S110も候補でしたが、ネット上でのレビュー画像を見る限りでは、キヤノンでは全体的に高感度での低ノイズ化をノイズリダクション機能でカバーしている為、画質が劣化する傾向があるようなので、ソニー製のコンデジ類のほうが勝っているように思えました。
  • Wi-Fi機能
    スマートフォンやタブレットにWi-Fi接続し、画像を転送できるので、気軽にネットで写真を公開することができて便利です。

現状ではこんなところですが、スマホ用にmicroSDXCメモリーカードを買うつもりが、間違ってSDXCメモリーカードを買ってしまって使い道がなかったからなどという理由は省きました(笑)
 
    レンズ・ボディー編
 

開封時のDSC-WX200
本機発売の1週間前にネットショップで予約したところ、発売日である2013年1月25日(金)に到着しました。

カラーはシルバー/ブラック/ピンク/ゴールドがありますが、高級感のあるゴールドを選択しました。
TwitterではmicroUSB端子が三脚穴に隣接しているとの書き込みも見かけて気になってましたが、これはHDMI mini端子で、microUSB端子は側面にありカバーで保護されていました。
バッテリーがすぐ無くなるのは常識のようですので、あらかじめバッテリー(NP-BN1)+チャージャーキットも購入しておきました。

 主な仕様
  • センサー:1/2.3型 "Exmor R" CMOSセンサー
  • 有効画素数:約1820万画素
  • レンズタイプ:ソニーGレンズ
  • F値(開放):F3.3(ワイド端時) -5.9(テレ端時)
  • 撮影距離(レンズ先端から):
     おまかせオート:AF約5cm-∞(ワイド端時)、約150cm-∞(テレ端時)
     プログラムオート:AF約5cm-∞(ワイド端時)、約150cm-∞(テレ端時)
  • 焦点距離:f=4.45-44.5mm
  • 光学ズーム:10倍(動画記録中光学ズーム対応)
  • ISO感度:自動/100/200/400/800/1600/3200/(6400/12800)※
     ※かっこ内は「全画素超解像」技術および重ね合わせ連写を使って実現
  • 連写:約10枚/秒(最大10枚まで)
  • モニター:2.7型(4:3) / 約46.0万ドット / クリアフォト液晶 / TFT LCD
  • 外形寸法:92.3 x 52.4 x 21.6mm(最薄部17.5mm)
  • 質量:121g
     ※バッテリーNP-BN、“メモリースティック デュオ”を含む
 その他
  • 購入店:ヨドバシ・ドット・コム
  • 購入価格:27,980円(税込)

電源OFF時のDSC-WX200
コンパクトで軽量・薄型なのに光学10倍ズームなのが凄い。

光学10倍ズーム時のDSC-WX200
4色のカラーバリエーション
ブラックは安っぽいのでパス。
シルバーは物足りない。
やっぱりゴールド。
女性向け。
 
    Wi-Fi接続
 

スマートフォン操作
コンデジの液晶が見れない場合もスマホから見て撮影できる。
本機の目玉の一つでもあるWi-Fi接続機能を試してみました。
AndroidのPlayストアにて「PlayMemories Mobile」というアプリを、手持ちのスマートフォン(Galaxy Note II SC-02E)とタブレット(Nexus 7)にインストールして、カメラ側から操作してスマートフォンに転送、スマートフォン側から操作してスマートフォンに転送の2パターンを試してみました。

・カメラから選ぶ
撮影した写真をプレビューで表示・メニューの「Wi-Fi」 - 「カメラから選ぶ」を選択、「この画像」・「この日の画像全て」・「画像選択」の3種類を選択します。
選択後、カメラ側に表示されるIDとパスワード(初回のみ入力)で、スマホとWi-Fi接続、「PlayMemories Mobile」のアプリを起動して写真を転送します。

・スマートフォンから選ぶ
撮影した写真をプレビューで表示・メニューの「Wi-Fi」 - 「スマートフォンから選ぶ」を選択します。
カメラ側に表示されるIDとパスワードで、スマホとWi-Fi接続、「PlayMemories Mobile」のアプリを起動するとカメラ側の画像がスマホ画面にサムネイルとして表示されますが表示速度はかなり遅いです。
転送したい画像にチェックしてコピーボタンを押すと、スマホに転送されます。
まず、スマートフォン(Galaxy Note II)では、2パターン共に転送は数秒でできるものの、スマホ側のコピー中 1/1という表示のまま固まってしまうという残念な不具合がありましたが、本機側の表示やスマホ側のゲージで完了していることが確認できるので構わずキャンセルして終了させているので気持ちは悪いですが、使用上は問題ありませんでした。この不具合も今後のアップデートで改善されると思います。

タブレット(Nexus 7)では上記2パターン共にまったく正常に動作しました。

結論としては、「カメラから選ぶ」が効率的だと思います。理由はやはり「スマートフォンから選ぶ」ではサムネイルの取得に時間が掛かる点が致命的でしょう。スマートフォンに一旦サムネイル画像を転送する必要があるから効率が悪いということです。
後、Wi-Fi転送での画像は画像サイズが600MB前後になっているので、主にTwitterやFacebookなどのSNSへのアップロード目的の機能のようです。
スマートフォン操作

窓から撮影した写真(縮小画像)
手前のソーラーが邪魔。
Wi-Fi接続のもう一つの機能としてスマホから遠隔操作できる機能があります。
これは撮影状態の時にメニューの「Wi-Fi」 - 「スマートフォン操作」を選択して、スマホからデジカメの画面を見て撮影することができる機能です。この機能ではデジカメの液晶画面が見られないような状況でもスマホから見て撮影することができるメリットがあると思います。
例えば、人が入れない狭い場所にコンデジを置いてスマホで見るとか、電源が取れる場所で監視カメラのように使ったりと、応用次第では便利そうです。
思い付いたのは、三脚に本機を取り付け、三脚の脚を畳んだ状態で、一杯に伸ばしての高い位置からの撮影方法です。
自宅の窓で試したのが右の写真です。普段、朝日ソーラーが邪魔でせっかくの富士山が見えないのですが、三脚を片手で支えて、タブレットで映像を見ながら撮影することで見えない風景の撮影が可能です。
タブレットで富士山を確認し、更にズームして撮影しました。期待通りの写真が撮影できましたが、気になる点もあります。
1点目は、タブレット側のズームは光学ズームと全画素超解像ズームの境目が分からない点です。今回は光学10倍ズームになるよう目分量でゲージが半分位のところで撮影しました。
2点目、カメラとタブレットの距離や障害物によって通信ができずタブレット側の映像が静止画状態になることがしばしばありました。
3点目は1回の撮影毎にかなり待たされる点です。スマホ側にリサイズ処理するのに通常の撮影より時間が掛かっているようです。片手で三脚を支えている状態ではかなり堪えました。

良かった点は三脚が重いのでかなり震えた状態での撮影にも関わらずブレなかったことです。
撮影した画像ファイルはカメラ側にフルサイズ、タブレット側にリサイズされたファイルが保存されます。

カメラから操作で撮影した写真(縮小版)
三脚に本機を付け、窓から伸ばして隠れていた富士山を撮影することができた。

カメラから操作で撮影した写真(等倍)
光学10倍ズームで解像度も良好。
 
    パソコンへの接続
 

接続時の画面
予め、転送先のパスを設定しておけば、PCにまだ転送していない画像だけボタン1つで転送してくれる。
パソコンへの接続はソニーのサイトより「PlayMemories Home」をインストールして行ないます。
使用中のOSがWindows XPだった為、64GBのSDXCメモリーカードに対応しておらず、「画像がありません」といったメッセージが出ましたが、Windows XP 用の更新プログラム (KB955704)をインストールすることで、「PlayMemories Home」とエクスプローラどちらからでも画像をパソコンにコピーすることができました。
私としてはPCへの転送以外使っていませんが、このアプリケーションでは画像の編集や「PlayMemories Online」へのアップロードなどが利用可能です。

転送中の画面
USB2.0で転送速度は問題なし。

転送後の画面
エクスプローラと同様だが、右のメニューから写真の加工などの機能が使用できます。
 
    プチレビュー
 
高感度
最も興味があったのが暗所での撮影です。
日中に消灯して、自室のカーテンを閉め、光源はカーテンの隙間からの明かりと水槽の蛍光灯の明かりだけにした上で、部屋の隅に置いたオブジェを撮影するというかなり暗い環境でのテストをしてみました。
本機と同じ方式の裏面照射型センサーを搭載するGalaxy Note IIで比較してのテストです。
設定はどちらもオート(DSC-WX200では「おまかせオート撮影」)とフラッシュ無しです。

1600ものISO感度でも、本機ではかなり綺麗に撮影できたと思います。
もちろん、スマートフォンのカメラには勝ってもらわないと困りますが。

DSC-WX200(縮小版)
シャッター速度:1/10秒
ISO感度:1600

Galaxy Note II(縮小版)
シャッター速度:1/17秒
ISO感度:1250

DSC-WX200(等倍表示)@
ISO感度1600にしてはノイズは少ない方だと思います。

Galaxy Note II(等倍表示)@
ISO感度がDSC-WX200より低い割にノイズが多い。
同じ裏面照射型センサーだが、その差は歴然。

DSC-WX200(等倍表示)A

Galaxy Note II(等倍)A

DSC-WX200(等倍表示)B

Galaxy Note II(等倍)B
フラッシュ

DSC-WX200
立体感が損なわれるのであまり好きではありませんが、カラーバランスはかなりイイです。

Galaxy Note II
色温度が高いみたいで青っぽく感じます。
望遠(広角・光学ズーム・全画素超解像ズームの比較)
本機の目玉でもある光学10倍ズームと全画素超解像ズームの最大20倍も試してみたいと思います。
比較しやすいように角々した屋根を目印に比較してみました。
結論としては、光学10倍ズームの出来は良く、気軽に手持ち撮影してまったくブレずにシャープな写真を撮影することができます。全画素超解像ズームはあくまでデジタルズームの進化系なので、多用しないほうがよさそうです。

広角25mm(縮小版)
恐らく最も使用頻度が高い広角側での撮影。

広角25mm(等倍)
細かい部分も比較的良好。

光学ズーム10倍(縮小版)
同じ景色をズームして撮影。

光学ズーム10倍(等倍)
角々した屋根を目印に広角と比較して欲しい。
手持ちで普通に撮影したがまったくブレてない。

全画素超解像ズーム20倍(縮小版)

全画素超解像ズーム20倍(等倍)
滑らかだが解像度は厳しい。
あくまでデジタルズームの進化系と思ったほうがよい。
望遠(全画素超解像ズームのテスト撮影)

広角25mmでの写真(縮小版)
丁度近所の鉄塔の上に撮ってみろと言わんばかりの作業者がいたので、最大20倍となる全画素超解像ズームで撮影してみました。人通りが多い都合上、歩きながら広角1枚、ズーム1枚のみの撮影でしたが、ブレることなく、比較的シャープな写真となりました。

全画素超解像ズーム20倍(縮小版)

全画素超解像ズーム20倍(等倍)
広角(EF-Sレンズとの比較)
本機を購入した一番の目的が、一眼の標準レンズ交換の手間を省ける、広角側での撮影です。
従来、昆虫撮影の傍ら、風景写真を撮るには一眼レフ(EOS 7D)でEF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM(以下EF-Sレンズ)に交換する必要があり、重さや手間などで撮りたいけど止めとく或いは動物等の動きのある被写体の撮影ではシャッターチャンスに間に合わないなどの問題がありましたが、本機でどれだけ代用可能か広角域での比較をしてみました。
本機では標準サイズが4:3(4896 × 3672)いわゆるVGAサイズなのに対し、EOS 7Dではより大型のセンサーサイズ(APS-C)を使用した3:2(5184 × 3456)であり、本機のサイズはワイド感はありません。
16:9も選べるもののあくまで標準サイズの上下をトリミングされただけのサイズなのでお勧めできません。

広角側の焦点距離をスペックで見ると、35mm判換算で本機は25mm、EF-Sレンズでは24mmと多少EF-Sレンズが勝っています。
スペック通り、テストした写真でも多少EF-Sレンズのほうがワイドに撮れていることが分かりますが、ポケットから取り出して気軽に撮影できてこの程度の差しかないので特別な写真撮影でもない限りは代用できる内容だと思います。
こうして見比べてみると、EOS 7Dのほうが高コントラストでクリアな印象を受けました。


DSC-WX200(縮小版)
シャッター速度:1/400秒
F値:8
ISO感度:100

EOS 7D + EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM(縮小版)
シャッター速度:1/400秒
F値:9
ISO感度:125

DSC-WX200(縮小版)
シャッター速度:1/500秒
F値:3.3
ISO感度:100

EOS 7D + EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM(縮小版)
シャッター速度:1/100秒
F値:9
ISO感度:125
望遠(全画素超解像ズームのテスト撮影)

背景ぼかし使用時の写真
一眼には敵わないもののかなりぼかすことができる。
一眼レフのような背景をぼかして被写体だけにピントがあったような写真が撮れるモードです。
ただし、この機能は一眼レフのようにF値を開放するのとはまったくの別物で撮影直後に画像処理する機能なので、不自然になることや失敗することもあります。
使った限りでは、背景に邪魔なものがある場合以外は使わないほうがよさそうです。

背景ぼかし未使用の写真
背景もはっきり写ってます。

背景ぼかしの写真のアップ
被写体と背景の輪郭がやや不自然になりがち。
シーンセレクション(手持ち夜景)
場面にあった撮影モードを選択することができるシーンセレクションの「手持ち夜景」をテストしてみました。
テストに選んだのは日没直前の戸塚駅から見た景色です。
このテストでは夜景の一歩手前での撮影ですので夜景とはまた状況は異なるかもしれません。
手持ち夜景で撮影すると、カシャカシャと6枚ほど連写して合成してノイズを除去するようで、通常より少し時間がかかりました。
手持ち夜景での写真のほうがやや暗いのは、ISOは800のままでシャッター速度だけが速くなっているからでしょう。
試しに夜7時頃に窓から遠くのビルで光学10倍ズームで撮影してみましたが、その場合はOFFでは、ISO-3200、シャッター速度1/8秒で、ブレが酷く、ONでは、ISO-10000、シャッター速度1/15秒でブレ気味ではありますが、明るさもほとんど変わらず、OFFよりはかなりマシな写真になりました。細かな部分を見るとOFF時の細かな粒子状のザラザラ感がなく、良くも悪くも滑らかな質感になっていました。
三脚が無い場合での夜景撮影においては、ブレとノイズとの戦いになりますので、かなり有効な機能であることが分かりました。

手持ち夜景OFF(縮小版)
ISO:800
シャッター速度:1/15秒

手持ち夜景OFF(等倍)
分かりやすいよう看板部分をトリミングしたみたところ、かなりブレが目立ちます。

手持ち夜景ON(縮小版)
ISO:800
シャッター速度:1/25秒

手持ち夜景ON(等倍)
シャッター速度が速めでほとんどブレません。空を見るとノイズも抑えられているのが分かります。

おまけ:Galaxy Note IIでの撮影例(縮小版)
ISO:1000
シャッター速度:1/17秒

おまけ:Galaxy Note IIでの撮影例(等倍)
かなり明るめ。ブレるかブレないかのギリギリの感があった。
パノラマ撮影
よりワイドな写真が楽しめるパノラマ撮影も試してみました。
本機のモードスイッチをパノラマに切り替えて、コントロールホイールで撮影方向(上下左右)を選択後、シャッター反押しでピントを合わせて、反押しのまま構図の端でシャッターを押してゆっくりと撮影方向に本機を動かすだけで撮影できます。
撮影サイズは、STD(標準)/WIDE(ワイドサイズ)/360(360度パノラマサイズ)/HR(パノラマの画像を高画素で撮影)の4種類あります。
HRの場合のみ本機を縦にして撮影します。

今回のテストでは標準で撮影しました。
同時にGalaxy Note IIでもパノラマモードにして撮影してみましたが、サイズは本機のワイドサイズのようです。
カメラをゆっくり動かして慎重に撮影したつもりですが、本機で撮影した写真を等倍で見るとややぼやけていてシャープさがあまり感じられず、何度か試してみたもののほぼ同じ画質でした。
一方Galaxy Note IIでは等倍で見ても比較的シャープな画質で撮影できていました。
本機は物理スイッチで簡単に標準/パノラマ/動画の切り替えができる点や4種類のサイズが高画素が選べる点はグッドです。

追記:
画質はGalaxy Note IIに軍配が上がりましたと書いていましたが訂正させていただきます。
後から双方の写真をよく見たところ、本機で撮影したパノラマ写真は継ぎ目がまったく見られなかったのに対し、Galaxy Note IIで撮影したパノラマ写真ではどの写真もこのような繋ぎ目がはっきりと分かるレベルで確認できました。
本機は画質面では物足りなかったもののHRモードで高画素で撮影できるのでこれといった弱点は無く、パノラマ写真においても本機の圧勝といっていいでしょう。
パノラマ撮影(モード:STD) ※スマホ/タブレットの場合は画像を左にスワイプしてください。
ISO:100
シャッター速度:1/250秒
Galaxy Note IIでのパノラマ撮影 ※スマホ/タブレットの場合は画像を左にスワイプしてください。
サイズはWX200のワイドサイズとほぼ同様のようです。

本機(等倍)
どこを見ても継ぎ目はまったく分かりませんでした。

Galaxy Note II(等倍)
何度も試してみましたが、どの写真も継ぎ目が多く見られました。
その他の機能
その他、一度設定した被写体にピントを合わせ続ける追尾フォーカスはかなりの精度で使える機能でした。
まだシーンセレクションの各機能、動画撮影などまだまだ使っていない機能がありますが、今後の撮影で更新していきたいと思います。
 
    アクセサリー編
 

購入したアクセサリー
モノポッド(左),ゴリラポッド(中央),液晶保護フィルム(右),バッテリー+チャージャーキット(右上)
テスト撮影していて欲しくなったアクセサリーがありましたので、これから買う予定のアクセサリーだけをご紹介したいと思います。
尚、「バッテリー(NP-BN1)+チャージャーキット」は、レンズ・ボディー編で触れていますので、ここでは省きます。

1点目は、富士山を撮影した時のような撮影方法をもっと手軽にしたいと考えると、軽量の一脚という答えになると思います。
早速探してみますと、グリップ付き一脚「monopod(モノポッド)」という商品が軽くて持ちやすく良いみたいです。更に、グリップ部に三脚穴がありますので、三脚があった場合、この一脚を三脚に取り付けることでより高い場所の撮影が可能になると思います。ただし、その距離でのWi-Fi通信が可能かどうかは試してみないと分かりませんが。

2点目は、ゴリラポッドです。恐らく有名なので説明は不要かと思いますが、自在に曲がる脚でいろいろな場所に固定可能な小型で軽量な三脚です。足先に強力なマグネットが付いているタイプもあって更に便利だと思いますが、一緒に持ち歩く各種記録メディアやスマホなどへの磁石による悪影響が心配だったので、普通のタイプを選びました。
ちなみにカラーによって価格が異なりますので、注意しましょう。私はライムグリーン(1,800円)を買う予定でしたが、グリーンは1,154円だったのでグリーンを買うことにしました。

3点目は、液晶保護フィルムです。一眼レフも同様ですが、液晶パネルのガラス面が傷付きやすく、せっかくのお気に入りの愛機も、大きな擦り傷が付くと幻滅です。また、一眼レフとは違い、スマホ連携で液晶を下にして地面に置いての撮影をすることもあり、保護シートがなければ砂利などですぐに擦り傷が付いてしまうことでしょう。

以上の3点は時間的余裕があれば、またレビューしたいと思います。
→購入しましたので、以下にご紹介します。
スマホ連携で高い場所の撮影にいいかも。
場所を選ばない定番の小型三脚。
液晶の擦り傷はこれで防ごう。
グリップ付き一脚「monopod(モノポッド)」
Amazonから商品が届きましたので、紹介したいと思います。
あいにく外は雨風でしたので、自室で使用感を確認致しました。
やはり軽くて110cmまで伸ばすことができるので、長時間片手で持っての撮影もまったく疲れませんでした。
最大に伸ばして、スマホ連携で撮影した場合、スマホとカメラ間に障害物で遮られると程度によりますが、通信できないことが多く、スマホの映像が静止画状態になってしまうことがありましたので、狭い場所に潜り込ませての撮影は難しそうでした。
しかし、例えば高い場所で樹液を吸っている虫の撮影なんかにはかなり有効なのではないかと思います。
もちろん、通常の一脚としての利用で、本機でもブレやすいような暗い場所の撮影などもこれがあればより撮影し易くなります。

グリップ付き一脚「monopod(モノポッド)」
重量:約134g
伸縮幅:約 21.5cm〜100cm
購入店:Amazon
購入価格:1,260円

取り付け例
少し伸ばした状態。カメラの角度も自由に変えられました。
ゴリラポッド
脚が自由に曲げることができ、便利です。
また、装着部が脱着可能なクイックシューになっていて、一旦クイックシューを取り外し、10円玉などの硬貨でクイクシューのネジを回してカメラに取り付け後、ゴリラポッドに装着、ロックリングで固定して使います。
一度デジカメにホットシューを取り付ければ、後は何度も簡単に取り外し、装着することができるので便利だと思います。
前述しましたが、マグネット付きのものは記録メディアなど磁気に影響を受ける物と一緒にすると危険と思われますので、注意したほうがいいでしょう。

ゴリラポッド(グリーン)
重量:45.3g
許容荷重:325g
購入店:Amazon
購入価格:1,154円

ゴリラポッドの使用例
いろいろな物に巻き付けて固定できるのが便利。
防指紋性保護光沢フィルム
液晶パネルのガラス面を保護するシートですが、ガラス面の汚れや指紋をふき取るクロスや、ごみ取りシールも付属しています。
実際に貼ってみたところ、気泡が発生せず、楽に貼ることができました。
また、ガラス面にピッタリのサイズではなく、やや小さめのサイズなのではみ出たりすることもなくて安心です。

プロガードAF 防指紋性保護光沢フィルム
セット内容:メインモニター用フィルム・2枚、メンテナンス用:マイクロファイバークロス x 1枚:はりつけ準備用:ごみ取りシール x 2p
購入店:Amazon
購入価格:998円

貼り付け時の様子
気泡ができず、簡単に貼ることができました。
ちなみにこの写真は片手でGalaxy Note IIで撮影したものです。

貼り付け後の本機
まったく違和感がありません。

貼り付け後のプレビュー画面
まったく違和感がありません。ピクセルのギザギザが見えますが、フィルムとは関係ありません。
 
    撮影サンプル
 
当ページのアクセスが結構多いので、本機で撮影したサンプル写真を紹介していきたいと思います。
暗い場所で撮影した写真は後から拡大してみると結構ブレていたものもあり、更に手ブレ補正が強化された新機種が欲しくなり出しています。

ヒロバフユエダシャク
一眼レフでのマクロ撮影とこのようなワイドな写真が素早く撮れるという目的がありました。
ちなみにマクロレンズでこのような写真を撮る場合は被写体から相当な距離をバックすることになりますし、物理的にバックできない場合や被写体との間の茂みが邪魔になってきたりしてまず撮れません。

風景
光学10倍ズームで撮影。

出勤時に撮った桜
日常的に持ち歩いてシャッター音をたてずに撮影できるのは助かります。

大森ベルポート内
ちょっと暗かったのでシャッター速度が1/20秒とやや遅く、微妙にブレが発生していました。

六本木ヒルズのママン
こういった逆光気味の場合は、被写体が真っ黒になりますので、メニューで明るさを2目盛り上げて(露出補正+0.7)撮影しました。
Googleランチのページでの写真はすべて本機を使ってます。

六本木ヒルズ森タワー
高層ビルはどうしてもすべて入りません。やはりレンズ交換式はこういった時に欲しくなります。
 
    新機種
 
早くも本機の後継機とも言えるDSC-WX300が2013年3月15日より発売になるということです。
本機より24g重いだけの軽量ボディーに光学20倍ズーム、3.0型「クリアフォト液晶」、手ブレ補正が本機の2倍、バッテリーの高容量化で撮影可能枚数も約500枚と本機の2倍以上ということですので、本機よりも性能が格段にアップしています。
恐らく多くの人にとっては本機よりもこの新機種を選ばれると思います。

更に2013年5月17日には光学30倍で世界最小・最軽量のDSC-HX50Vが発売となります。さすがに重量はDSC-WX200の2倍以上ありますが、焦点距離が24mm-720mm、高画質(2040万画素)で、モードダイヤルや露出補正ダイヤル等で操作し易くなっていて非常に欲しくなっている機種です。
 
    感想
 
ほぼ想像通りのコンデジでした。
起動及びオートフォーカスの速さ、画質の良さなど基本的な部分がしっかりしていたので価格以上の価値を実感しています。

不満点を挙げるとするならば、1点目はバッテリーの少なさです。
Wi-Fi接続など操作性が増す反面、いろいろ使っているとバッテリーの消費も早いので、予備バッテリーは必須です。ただ、数日間使ってみたところ、小まめに電源をOFFしていれば容量の減りも遅く、自分のような使い方では数日間〜1週間程度持ちました。電源ボタンを押すとすぐに撮影可能となりますし、オートフォーカスも高速、電源を入れっぱなしにする必要はまったくありませんでした。
バッテリー自体は薄型で軽量なので使用頻度に合わせて予備バッテリーを1〜3個持ち、順番に交換していくスタイルが良いかもしれません。

2点目は、Wi-Fi転送時のファイルが小さくリサイズされてしまう点です。これは選べるようにして欲しいです。
ただ、バッテリーの少なさは一般的なコンデジにも言えることですし、Wi-FiはSNS用として使用すれば問題なく、良いコンデジであることは間違いありません。

3点目は、広角側が物足りなかったです。本機だけでなく、一般的な傾向としてズームばかりが持てはやされている感じで、広角側が頑張ってるコンデジは残念ながら見つかりませんでした。レンズ交換式でないと難しいのでしょうか?

今後の撮影画像もこのページに追加していきたいと思います。
 
先頭ページへ


 

 
当サイト内の画像の無断転載を禁じます。
Copyright© 2002-2013 Takuro Tsukiji.

 
 |  ◄ 戻る | サイトのご利用について  |