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クロバネキノコバエ類の一種
学名:Sciaridae gen. sp.

クロバネキノコバエ類の一種(2007.1.4)
Data
和名 クロバネキノコバエ類の一種
 別名:コバエ
体長 1〜2mm
分布 日本全土
出現期 一年中
腐った果実など
 幼虫は園芸用の肥料,キノコ栽培用の菌床,腐敗の進んだ朽木や腐植土を食べる。
解説 よくコバエと呼ばれている害虫。
カブト・クワガタ用のマットやキノコ栽培用菌床等で爆発的に繁殖する。
クロバネキノコバエ類の仲間は主に、チビクロバネキノコバエ(Bradysia agrestis),チバクロバネキノコバエ(Bradysia paupera),ツクリタケクロバネキノコバエ(Lycoriella mali)がおり、マッシュルーム栽培においては特に後者2種による被害が大きいと言われている。
本種は大変小さい為、肉眼では黒色にしか見えないが、実際には赤味を帯びた黒色で淡褐色の脚を持つ。
クロバネとあるが、実際には透明な翅がややくすんでいる程度のようだ。
本種はカブト・クワガタ飼育でも、特に有名な害虫で、ケース内のマットに進入・産卵して大量に繁殖し本種だらけになってしまうことが多々あり、愛好家の悩みの種となっている。本種が繁殖したマットは泥状に劣化し、使い物にならなくなってしまう。
幼虫は白色で線虫のような姿をしているが、線虫と比べるとずっと太く短い。更に頭部は黒く光沢があり、更に胴体にも2つの黒紋を確認している。
管理人も本種の対策には悩まされており、過去にコバエバスターというゲームを作成したほどである。
 
以前、本種をオガクズから発生することから、クチキバエ科の一種と紹介していたが、Xespok's GalleryというHPをお持ちの外国の方より、英文メールを貰い、このハエはAciaridae、つまりクロキノコバエ科の一種とご教示していただいた。本種は非常に不快害虫であると共にキノコ栽培において被害の大きい害虫でもある為、ネット上に詳細情報が多々見つかったので、参考リンクとして紹介する。
 
写真はマットが入っていたプラケース内に大量に発生した本種を撮影したもの。
本種のように大変小さい種は従来のマクロレンズ(EF100mm F2.8 マクロ USM)では撮影困難だったが、いつの間にかヨドバシのポイントカードが溜まっているのに気付き、欲しかった倍率の高いマクロレンズ(MP-E65mm F2.8 1-5xマクロフォト)がポイントのみで購入することができた。まだ経験不足で、ピント合わせは非常に難しかったが何とか本種を撮影することができた。
PHOTO

クロバネキノコバエ類の一種@
(2007.1.4)

クロバネキノコバエ類の一種A
(2007.1.4)

翅の根元のアップ
翅の後ろについているのは平均こん。
(2007.1.4)

触角
(2007.1.4)

幼虫
幼虫の頭部(左側)は黒く固そう。背中に黒い紋が2つあった。
(2007.1.4)


(2007.1.4)

蛹室内の蛹@
(2007.1.4)

蛹室内の蛹A
(2007.1.4)

クリアボトルのフィルター上の死骸と卵@
スティーブンスツヤクワガタを飼育しているクリアボトルの通気口のフィルター上で産卵してそのまま死亡していた。
(2022.6.4)

クリアボトルのフィルター上の死骸と卵A
(2022.6.4)
 
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