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コミカンアブラムシ
学名:Aphis aurantii aurantii

ツバキの蕾上の無翅型(2010.11.23)
Data
和名 コミカンアブラムシ
体長 約1.7mm
分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島,南西諸島
出現期 4〜11月
ミカン類,ツバキ科(ツバキ,サザンカ,チャノキ,ヒサカキ,モッコク),カナメモチ,シキミ,ヤツデなどの汁
 幼虫も同様。
解説 カンキツ類やツバキ科に多い多食性のアブラムシ。
体色及び角状管と尾片は暗褐色。
触角や脚の腿節根元と脛節は淡黄色。
幼虫の体色は明るめで橙赤褐色をしている。
本種と同属のミカンクロアブラムシに似るが、ミカンクロアブラムシでは本種よりやや大型で有翅型では前翅の縁紋が淡色であることや中脈が2回分岐するのに対し、本種では前翅の縁紋が黒色、中脈は1回分岐する。
 
国内に生息するAphis属のToxoptera亜属は以下の3種(1亜種)。
和名/学名 分布
コミカンアブラムシ
Aphis aurantii aurantii
本州,四国,九州,対馬,屋久島,南西諸島
ミカンクロアブラムシ
Aphis citricida
本州,四国,九州,沖縄島
(ソヨゴアブラムシ)
Aphis aurantii soyogo
九州
(和名なし)
Aphis celtis
九州
 
有翅型の写真は11月6日にベニバナトキワマンサクの葉の裏にいたもの。個体数は非常に少なく、見つけたのは2つの葉の裏のみであった。いずれも有翅型の成虫と幼虫で、無翅型は見つからなかった。以前は庭のワビスケの蕾に幼虫が付いていたところを確認している。
無翅型の写真は、11月23日にツバキの蕾上のコロニーにいたもの。有翅型と共に見られた。背の高いツバキが3本ほど並んでいたが、どの蕾にも付いている訳ではなく、成虫が付いている蕾は1つのみで、他には幼虫のみの小さいコロニーのある蕾が1つ発見したのみだった。
関連リンク  アブラムシ特集
PHOTO

ベニバナトキワマンサク上の有翅型@
(2010.11.6)

ベニバナトキワマンサク上の有翅型A
(2010.11.6)

ベニバナトキワマンサク上の有翅型B
(2010.11.6)

ベニバナトキワマンサク上の有翅型の成虫と幼虫
(2010.11.6)

ツバキの蕾上の無翅型@
(2010.11.23)

ツバキの蕾上の無翅型A
(2010.11.23)

ツバキの蕾上の1齢幼虫
(2010.11.23)

ベニバナトキワマンサク上の有翅型の幼虫
(2010.11.6)

ツバキの蕾上のコロニー
(2010.11.23)

本種がいたツバキ
(2010.11.23)

本種がいたベニバナトキワマンサク
(2010.11.6)

開花時のベニバナトキワマンサク
この時は本種は見つからなかった。
(2010.5.6)
 
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