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キシタバ
学名:Catocala patala

クヌギの樹液に来た本種(2011.8.1 静岡県)
Data
和名 キシタバ
開張 52〜70mm
分布 北海道(南部),本州,四国,九州,対馬
出現期 6〜10月
樹液や腐った果実
 幼虫はマメ科(フジ)の葉を食べる。
解説 大型のシタバガの一種。
全体的に茶褐色で、内横線と外横線は黒く明瞭。
後翅は黄色と暗褐色の斑紋があり、飛翔時は目立つ。
海外では朝鮮半島,中国〜インド北部に分布している。
 
写真はいずれも夜間、静岡県の山地のクヌギの樹液に来ていた本種を撮影したもの。夜間にクヌギの樹液に来る蛾では本種が最も多く、次いでフクラスズメArcte coerulea)が多かった。本種は日中に見かける場合は派手な後翅を隠しているが、夜間樹液を吸っている時は常に前翅を広げ、後翅を見せていた。上手く警戒色と保護色を使い分けているようだ。
幼虫の写真は雑木林の林道沿いのアオキの葉上にいたもので、この時は同定できずアオキを食草とするのかと思い飼育してみたものの食草が異なる為、まったく食べず失敗してしまった。
PHOTO

クヌギの樹液に来た本種@
右上の蛾はウスヅマクチバ
(2011.8.1 静岡県)

クヌギの樹液に来た本種A
右上の蛾はウスヅマクチバ
(2011.8.1 静岡県)

クヌギの樹液に来た本種B
(2010.8.27 静岡県)

クヌギの樹液に来た本種C
(2010.8.27 静岡県)

クヌギの樹液に来た本種D
写真下は交尾中のコクワガタ
(2010.8.27 静岡県)

クヌギの樹液に来た本種E
(2010.8.27 静岡県)

日中に林縁沿いで見かけた個体
飛び立った時に黄色い後翅も確認できた。
(2009.7.4)

幼虫@
雑木林の林道のアオキの葉上にいたもの。
(2009.5.9)

幼虫A
(2009.5.9)

雑木林内の木柵にいた終齢幼虫@
(2012.5.19)

雑木林内の木柵にいた終齢幼虫A
(2012.5.19)

雑木林内の木柵にいた終齢幼虫B
(2012.5.19)

雑木林内の木柵にいた終齢幼虫C
(2012.5.19)
 
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