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ミナミノアカイソウロウグモ
学名:Argyrodes miniaceus

チブサトゲグモの巣内にいた♀(2007.3.17 石垣島)
Data
和名 ミナミノアカイソウロウグモ
体長 ♂:2.5〜3.5mm
♀:3.5〜5.6mm
分布 南西諸島
出現期 3〜10月
昆虫
 オオジョロウグモなどの巣に寄生して掛かった昆虫を巣の主の反対側から食べる。
解説 南西諸島に生息するイソウロウグモの一種。
鮮やかな赤い体色で、腹部には銀色の紋がある。腹部先端には黒斑がある。
♂には銀色紋が無く、頭胸部と腹部はほぼ同じ大きさで、触肢が発達している。
本土に生息するアカイソウロウグモに酷似するが、本種のほうが腹部側面の銀紋が大きいことや糸疣の後疣が黒色であることなどで区別できるとされる。
他のクモの巣に寄生して掛かった昆虫を巣の主と共に食べる。
寄生する巣のクモもイソウロウグモに対しては無関心で争うことはないようだ。
 
国内に生息するイソウロウグモ属(Argyrodes)は以下の5種。
和名/学名 分布
アカイソウロウグモ
Argyrodes miniaceus
本州,四国,九州,沖縄島
ミナミノアカイソウロウグモ
Argyrodes flavescens
南西諸島
チリイソウロウグモ
Argyrodes kumadai
本州,伊豆諸島(八丈島),四国,九州,南西諸島
トビジロイソウロウグモ
Argyrodes cylindratus
本州,四国,九州,南西諸島
シロカネイソウロウグモ
Argyrodes bonadea
本州,四国,九州,南西諸島
撮影メモ 2007年3月の石垣島旅行で出会った140種目の生き物。林縁から森林内へ少し入ったところでチブサトゲグモの巣にいた本種を発見した。間近で撮影しているとチブサトゲグモのそばへ逃げていったが、チブサトゲグモはまったく無関心で、同じ巣で同居していることを知っているかのようであった。
 
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♂の写真は、7月19日に石垣島で撮影したもの。特大のオオジョロウグモNephila maculata)の巣に寄生していた。
 
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PHOTO

チブサトゲグモの巣に寄生する♀@
(2007.3.17 石垣島)

チブサトゲグモの巣に寄生する♀@
(2007.3.17 石垣島)

チブサトゲグモの巣に寄生する♀B
(2007.3.17 石垣島)

オオジョロウグモの巣に寄生する♂@
オオジョロウグモのトップの個体の特大の巣に寄生していた。
(2007.7.19 石垣島)

オオジョロウグモの巣に寄生する♂A
(2007.7.19 石垣島)

オオジョロウグモの巣に寄生する♂B
(2007.7.19 石垣島)
 
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