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コナラシギゾウムシ
学名:Curculio dentipes

♀(2011.6.12)
Data
和名 コナラシギゾウムシ
体長 5.5〜10mm
分布 北海道,奥尻島,本州,飛島,四国,九州,対馬
出現期 5〜10月
ブナ科(コナラ,ミズナラ,カシワ,ウバメガシなど)
 幼虫はドングリの実を食べる。
解説 ブナ科のドングリに集まるシギゾウムシ。
♀の口吻は大変長く、鳥のシギのように見える。
体色は濃褐色〜赤褐色で淡黄色〜灰黄色の微毛を生やす。上翅後方は褐色の斑紋がある。
ドングリに長い口吻で穴を開け、卵を産み付ける。孵化した幼虫はドングリの実を食べて育ち、外に出て越冬した後に蛹化・羽化する。産卵はドングリがまだ緑色の若いうちに産み付けるので、ドングリの成長とともに産卵跡は塞がれる。
同属に本種とよく似たニセコナラシギゾウムシCurculio conjugalis)がいるが、口吻は本種のほうが長い。
本種が属するシギゾウムシ属(Curculio)は基亜属のみ43種が国内に生息している。
 
トップの写真は6月10日の夜、自宅の外灯に飛来した本種を採取後に撮影したもの。♂の写真は7月24日に近所の道路沿いのブロック塀を登っている個体を採取して撮影したもの。口吻が短いためニセコナラシギゾウムシと紛らわしいが、体色が赤褐色であることと上翅会合部に目立った鱗毛がないことから本種とした。ブロック塀越しにマテバシイが並んで植えられていたのでマテバシイのドングリに来ていた可能性がある。
PHOTO

マテバシイの近くにいた♂@
(2020.7.24)

マテバシイの近くにいた♂A
(2020.7.24)

マテバシイの近くにいた♂B
(2020.7.24)

マテバシイの近くにいた♂C
(2020.7.24)

マテバシイの近くにいた♂D
(2020.7.24)

マテバシイの近くにいた♂E
(2020.7.24)

マテバシイの近くにいた♂F
(2020.7.24)

下草に止まる♀@
(2006.5.3)

下草に止まる♀A
(2006.5.3)

下草に止まる♀B
(2006.5.3)
 
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