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  バッタを食べる
 

食材としても有名なコバネイナゴ
 
食欲の秋ということで企画してみたコーナーですが、昆虫食として一番に思い付くのはまずイナゴでしょう。
イナゴはもちろんバッタ類も同様に食用となるようです。
これだけ豊富にいるバッタを食べない手はないということで、早速バッタの仲間を数種類採集して調理してみることにしました。
ちなみにハネナガイナゴとコバネイナゴはイナゴの代表的存在で昔は2種ともに多数生息していたそうですが、戦後の強い農薬散布で激減してしまい、弱い農薬に切り替わってから両種の均衡が崩れてコバネイナゴの個体数の増加に押されてか?ハネナガイナゴは依然少ないようです。
残念なことに管理人はまだハネナガイナゴと遭遇したことはありません。
 
調理法は以下のサイトを参考にさせていただきました。
珍獣様の博物館「イナゴ」
 
 
    バッタの天ぷら
 
1.採集
 
まずは目に付くバッタ類を採集した。セスジツユムシもいたが、キリギリスの仲間は柔らかすぎてまずそうだったのでパス。 採集したバッタは以下の通り。
 
 
2.糞出し
 
まずは採集したバッタ達を1日放置して、腹に溜まっている糞を出す。
普通に飼育ケースにバッタ達を入れて放置するだけでよいが、草などエサとなるものは入れてはいけない。
 
3.茹でる
 
糞出しを済ませたバッタ達を布の袋に入れて沸騰させたお湯に入れて茹でる。(赤くなればOK)
 
4.衣を付けて揚げる
 
小麦粉で衣を作り、バッタに衣を付けて油で揚げる。

茹でて赤くなったバッタ達。
なかなか食材らしくなってきた。

衣を付けて油で揚げる。
出来上がり!
早速塩を付けてから天つゆを付けて一種類ずつ食べてみた。
まずは食材として一番無難なコバネイナゴを食べてみたが、それほど美味いというほどの味はしなかった。しかし、発達した後足は取る人も多いようだが、バリバリと食べられて香ばしい食感がよかった。
ツチイナゴもコバネイナゴとほとんど味は変わらない感じだが、大きい分肉質分が多いので食べるのにはちょっと勇気がいった。
次にミヤマフキバッタ。この種は1匹しか採れなかったが、意外にも美味しかった。確かに美味しいのだが、1匹だけなのでじっくり味わえなかったのが残念。ミヤマフキバッタの食草はフキやクズというところが味を良くしている可能性もある。
いかにもまずそうな感じがしていたオンブバッタも食べてみたが、これが何とも美味しい。硬すぎず、柔らか過ぎず食感もよく、非常に香ばしくてもっと食べたいと思うほどだった。
最後にショウリョウバッタの♂。さすがに♀は大きすぎて食べるには気持ち悪いので体の細い♂1匹を採集したのだがこれも文句なしに美味しかった。

完成したバッタの天ぷら。
感想
今回は各種少しずつ試食してみましたが、意外なことにイナゴ類よりもショウリョウバッタオンブバッタが美味しく感じました。
種類によって少し味が違うように思えたのは気のせいかもしれませんが、食草の違いによるものなのかもしれません。
ただし、今回の調理は天ぷらなど作ったこともない管理人が母に教えてもらい料理したものなので、調理次第で他のバッタももっと美味しく食べられる可能性は非常に高いです。
今回美味しく感じたオンブバッタは草むらにうじゃうじゃいる小型のバッタなので、かき揚げにするのも良いと思います。

意外にも美味しかったオンブバッタ。
オンブバッタのかき揚げ
美味しかったオンブバッタを、緑色型、褐色型、雌雄を問わず27匹ほどを一緒にかき揚げにしてみました。
思った通り、美味しかったです。

オンブバッタのかき揚げ
はっきり言って美味しいです。
 
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