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ツチイナゴ
学名:Patanga japonica

道路脇の雑草にいた個体(2020.9.18)
Data
和名 ツチイナゴ
 別名:セスジツチイナゴ,ツチバッタ
体長 ♂:50〜55mm
♀:50〜70mm
分布 本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
出現期 4〜11月
植物の葉
解説 大型のイナゴ科の仲間。
トノサマバッタのように大きく立派な姿をしており、さながらイナゴのトノサマ的存在である。
よく丈の高い草木の葉上におり、地面にいることはほとんどない。
条件さえ良ければ個体数も多く、よく見つかる。特にオオオナモミに止まっていることが多い。
南西諸島産では大型になる上、同属に本種と酷似したタイワンツチイナゴが混生する為、同定には注意が必要。同定ポイントはタイワンツチイナゴのページを参照
海外では中国東部,朝鮮半島,台湾,キッシム,インド北西部に分布している。
 
国内に生息するツチイナゴ属(Patanga)は以下の2種。
和名/学名 分布
ツチイナゴ
Patanga japonica
本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
タイワンツチイナゴ
Patanga succincta
トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
 
トップの写真は9月18日に近所の道路とブロック塀の隙間から生えていた草に来ていた本種を撮影したもの。普通はスルーしてしまうのだが、羽化して間もないのか一際綺麗な個体だったため、一度通り過ぎてしまったがリュックからカメラを取り出して引き返して撮影した。
本種は10月頃成虫になり、越冬するので、草木に緑が多い幼虫期は緑色をして、秋・冬の成虫時には茶色をしているほうが、目立たずに済むからだという理由と思われるが、実によくできていると感心してしまう。
関連リンク  バッタを食べる
PHOTO

道路脇の雑草にいた個体@
(2020.9.18)

道路脇の雑草にいた個体A
(2020.9.18)

道路脇の雑草にいた個体B
(2020.9.18)

葉上の本種
(2005.10.15)

クズの葉を食べる本種
いつも丈の高い草木の葉上にいて、地面にいることはほとんどない。
(2005.4.30)

オオオナモミ上の本種@
(2005.9.10)

オオオナモミ上の本種A
条件が良いと個体数も多く、あちこちで本種を見かける。
オオオナモミは特に好むようで、よく止まっている。
(2005.10.1)

幼虫@
幼虫の頃は緑色をしている。
体に黒くて小さい斑が多く見られるのが特徴。
(2005.9.10)

幼虫A
(2006.9.2)

褐色型の幼虫
緑色型はほとんどで褐色型は稀である。
(2006.8.5)
 
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