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オンブバッタ
学名:Atractomorpha lata

オンブバッタ(2006.9.9)
Data
和名 オンブバッタ
体長 ♂:約25mm
♀:約42mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,南西諸島
出現期 8〜12月
イノコズチ,キク,シソの葉など
解説 全国に広く分布する小型のバッタ。
よく♂が♀の上に乗っているので、オンブバッタの名がある。
交尾しているように見えるが実際には♀を確保しておくために普段から♀の上に乗っかっている。
ショウリョウバッタを小さくしたような形をしていて、頭部が三角形に尖った特徴的な形をしている。
体色は緑色型と褐色型の2タイプがあり、緑色型のほうが多く見られる。
♀は♂に比べて遥かに大きくがっちりした体形をしており、体長・体格で容易に雌雄を判別できる。
大抵の草原には本種が多数生息しているため、肉食性のコカマキリやジョロウグモなどのよいエサとなっているようだ。
撮影時も草原を歩くと多数の本種が手前にジャンプするのだが、ちょうどジョロウグモの巣があり、本種が引っかかるとすぐにジョロウグモが出てきてあっという間に糸でグルグル巻きにされてしまった。
本種とそっくりのアカハネオンブバッタが本土で見つかっており後翅が赤いのが特徴だが、翅を開かないと分からないため同定の際には注意が必要。
 
国内に生息するオンブバッタ属(Atractomorpha)は以下の3種。
和名/学名 分布
オンブバッタ
Atractomorpha lata
北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,南西諸島
ヒメオンブバッタ
Atractomorpha angusta
本州,四国,九州
アカハネオンブバッタ
Atractomorpha sinensis sinensis
本州(近畿地方),南西諸島
関連リンク  バッタを食べる
PHOTO


♂は♀に比べて小さく、細い。
(2005.9.10)


♂より大きく体格もよい。
(2005.9.3)

褐色型♀
緑色型のものより少ないが、褐色型も見られる。
(2006.10.8)

褐色型♀と緑色型♂の交尾
色が違っていても関係なく交尾するようで、緑色型と褐色型のペアもよく見かける。
(2005.10.8)

シソの葉上にいた本種
シソも好んでよく食べる。
(2005.8.28)

本種の顔
尖った三角形の頭部をしている。
(2005.8.28)
 
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