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サソリの魅力 | ||
はじめに | |
そこでサソリについて特集してみたいと思います。 |
サソリとは | |||
サソリというと、猛毒を持つ危険な生き物というイメージが強いのですが、実際には人体に無害な弱い毒しか持たないものが大部分で、猛毒を持つ種はキョクトウサソリ科の仲間の一部にしかすぎません。 サソリの祖先は海に生息していた体長2m以上もあるウミサソリ類とされてるのと同時にカブトガニ類ともされていて、ウミサソリ類とカブトガニ類は共に三葉虫から分化している為、どちらとも近く実際のところ、分かっておりません。 |
各部の名称 | |||
表 |
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頭胸部 |
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裏 |
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触肢 | ||
サソリの触肢は鋏になっています。 この鋏で獲物を捕らえることができます。コガネサソリ科の仲間は毒が弱い分、この触肢がよく発達し、刺されるよりも挟まれるほうがずっと痛いです。 触肢は、基節,転節,膝節,脛節,跗節から成り、鋏の部分は脛節と跗節とで鋏になっており、餌を噛み砕くことができます。 |
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ヤエヤマサソリの触肢 体長の割りに発達した触肢をしている。 |
マダラサソリの触肢 触肢を使い、餌であるコオロギの幼虫を捕らえている。 |
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歩脚 | ||
歩脚は4対(第1歩脚〜第4歩脚)あり、基節,転節,膝節,脛節,蹠節,跗節,爪から成り立っています。 種類によって歩くスピードは様々ですが、一般的にはクモのようには速くありません。 |
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頭胸部 | ||
クモと同様に頭部と胸部は一体になっており、硬い背甲で保護されています。 前方は3対の側眼で、上部は背甲中央部にある1対の中眼で見ることができます。 裏面には4対の歩脚や胸板,生殖板,櫛状板(ペクチン)があります。 ペクチンと呼ばれる櫛状板は、サソリにしか見られない櫛のような形をした器官で、役目はよく分かりませんが、振動を感知する感覚毛的な働きをするのでは?と思ってます。 |
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鋏角 | ||
顎にあたる部分で、1対の鋏になっていて、構造は触肢と共にカニムシによく似ています。 獲物を噛み砕きながら消化液でドロドロにして吸収します。 |
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前腹部 | ||
サソリだけに見られる特徴として、腹部が前腹部と後腹部に分かれます。 形状も役目もまったく異なっており、前腹部は他の生物の腹部と同じ働きをしています。 前腹部の背面は硬い前腹背板で保護されています。 |
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後腹部 | ||
後腹部はサソリの最大の特徴で、見た目は尻尾のように見えますが、腹部が変化したものです。 後腹部先端にある尾節を獲物まで届くように細長くなっていて、更に毒を溜めておく役目をしている為、毒が強い種ほど太く発達しています。 。 |
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尾節 | ||
どの種のサソリでも、触肢で獲物を捕らえて、毒針を獲物に突き刺し毒を注入することで、即座に獲物の動きを止めて逃さず捕食することができます。 攻撃方法は種類によってまちまちで、マダラサソリ等の後腹部が発達している種では、上から刺し、ヤエヤマサソリなど後腹部が非常に小さく、朽木内などの隙間に生息している種は、横から刺します。 |
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書肺口 | ||
呼吸の為の肺に当たる器官です。血液を通じてガス交換する肺とは異なり、書肺は体組織に直接酸素を取り込みます。原始的なクモ形類の仲間ほどこの書肺を持っています。サソリの仲間は腹部の裏側に4対の書肺があります。 |
生殖 | |||
国産奇蟲の特徴 | |||
飼育上のご注意 | |||
サソリの飼育は過去に、サソリマニアが飼育していた猛毒を持つイエロー・ファットテール・スコーピオンが脱走した事件が問題となり、イエロー・ファットテール・スコーピオンが属するキョクトウサソリ科の仲間が国内に生息するマダラサソリを除きすべてが特定外来生物被害防止法によって、輸入および飼育が禁止となってしまいました。 このような悲劇を二度と起こさないために、サソリの仲間を飼育するに当たって、絶対に脱走させないようお願いします。 |
最後に | |||
ざっと紹介してみましたが、サソリの魅力のほんの一部でも分かっていただけたら幸いです。 外国産のものに比べ国産サソリは大変繁殖が容易でペットとして末永く楽しめると思いますので、是非挑戦してみてください。 |
累代飼育マニュアル | |||
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