スティーブンスツヤクワガタ(サンギール諸島亜種) | |
学名:Odontolabis stevensi duivenbodei | |
中歯型の♂74mm(2023/7/2 サンギール諸島産/WF1) |
Data | |||||||||||
和名 | スティーブンスツヤクワガタ(サンギール諸島亜種) 別名:ミイロツヤクワガタ,スチーブンスツヤクワガタ(サンギール諸島亜種),サンギールスティーブンス,サンギールスチーブンス |
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体長 | ♂:42.0〜93.3mm ♀:40.0〜46.2mm |
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分布 | サンギール諸島(タフナ島) | ||||||||||
餌 | 樹液 幼虫は発酵が進んだマットを食べる。 |
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寿命 | 約1年 | ||||||||||
飼育難易度 | 簡単 ★★★☆☆ 困難 | ||||||||||
解説 | スチーブンスツヤクワガタのサンギール諸島産の亜種。 上翅は側縁から黄褐色・黒色・赤褐色の3色の縦帯があることからミイロツヤクワガタの異名を持ち、4亜種の中で最も美しい。 大アゴは長歯型の場合は内歯のあるタイプとないタイプとがあり、内歯がある場合は基部近くに位置するという特徴がある。 最大個体では基亜種にわずか1mmの差で負けているものの美麗種且つ流通量がほとんどないため基亜種とは桁違いに高価なクワガタとなっている。
飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
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飼育メモ |
2021年12月19日 スチーブンスツヤクワガタの亜種(duivenbodei)が4セット出品されていたので、うち中歯型の1ペアを落札した。各亜種の中でもとても綺麗な模様を持つ本亜種は以前から欲しかったが、コロナ渦で更に入手困難な珍品でもあるため価格が高騰してしまったが、何とか1ペアを落札できた。 続きを表示12月20日 明日到着するので、あらかじめ産卵ケースをセットしておくことにした。 今回は今まで買った中でも一番高価なクワガタなので、ケチらずやれるだけのことはやろうと思う。 本種についてはランバージャックに行った時に運よくBE-KUWAのツヤクワ特集号を購入できたので調べたところ、一般的なカブトマットで問題ないようであった。ただ、ボルネオ特集号ではやや難しい部類として掲載されていたりと正直よく分からないが熟成の進んだカブトマットが良いと判断した。 まずケースはコバエシャッター大を使用し、マットはフォーテックのカブト1番を使用し、1割はチャイロマルバネクワガタで効果があった自己採取のスダジイ由来の土を混合した。 カブト1番はロットにより粗さにもバラつきがあるらしく、5Lの袋は微粒子だったのでそのまま使用できたが、10Lのほうはコロコロした団子状の塊が非常に多かったので、篩にかけたものを使用した。飼育難易度としては、簡単な種ではないことは間違いないが、マットや湿度さえあえばそれなりに好結果を得られるようなので、ひとまず四つ星にしておく。 深夜に出品者の方より通常より高額になったため、オマケでB品の♀を付けてくれることになった。感謝の言葉が見つからないほどうれしい。 ペアとオマケの♀が到着した。♀は41mmとオマケのB品の♀は43mmで左後脚フセツが欠けている程度だったが、かなり擦れており既に長く生きている個体のようだった。歩き方がおかしく感じたので一旦コバエシャッターミニで様子を見ることにした。 大変高価なクワガタのため、完品の♀については♀殺しのリスクを避けたいのでペアリングはせずにすぐに産卵ケースに投入した。ペアリングは♀の様子を見つつ産卵が長期に渡った場合に試したい。 ♂はコバエシャッター小に、♀は昨日セットした産卵用ケースに入れ、しばらくはケース内を歩き回っていたが、しばらくするとゼリーを舐めるようになった。しばらくゼリーを舐めた後、マットに潜った。この♀は擦れが少なくかなり新鮮な個体のようなので産卵に期待したい。 B品の♀も夜ゼリーを舐めているところを観察することができた。♀の体力を鑑み明日コバエシャッター中でセットする予定。 B品の産卵用ケースをセットすることにした。 ケースはコバエシャッター中、マットは篩にかけたフォーテックのカブト1番のみでセットした。完品に比べ機敏さがなく、老いている感じではあるが、よくゼリーを食べているので別血統として1個でも卵が欲しいところ。夜はマット上をちゃんと歩いていたので到着当初、歩き方が変だったのは撮影時の気温が低かったのが影響していたのかもしれない。 完品の♀のほうはマットの深いところに潜っていることが多いが、時々マット上を歩きまわったりしている。B品も同様に潜っている時のほうが多いようだ。 B品の♀がゼリーには見向きもせずマット上を歩き回っているので、試しにゼリーを新しいものに交換してみるとすぐに食べだした。古いゼリーは少し減った程度で沢山残っている状態だったが、少しでも劣化すると見向きもしなくなるようだ。こういったケースは他のツヤクワガタ類でも経験している。 完品の♀のほうはマット深くに潜ってはいるのだが、ケースの角付近から外を見るようにして休んでいることが多く、あまり産卵しているように見えない。 現状の産卵用のセットはうまくいっていないように思えるので、完品♀の産卵状況を確認した上で、再セットすることにした。マットを掘り返すと卵は見つからず、下層付近に♀が潜っていた。セット以来観察した限りではマットに潜る箇所がケースの角に集中していたことから、湿気による水滴が集中する角付近のマットはより湿度が高くなっているので加湿が足りなかった可能性がある。 マットについても、少し変えて既存のマット主体に1割自己採取した赤枯れマットを混ぜてみた。昨日クベラツヤクワガタ用に作成した使用済みマット+Nマットもごく少量ではあるが混ぜてみた。水分量は前回より更に増やしマットを強く握るとジュクジュク音を立てる位に加水した。 12/31の再セット以来、マットに潜りっぱなしになった。日中はマット中層のケース角でずっと休んでいるようだったが、夜間はマット中を移動していたので少なくとも産卵しようとはしている可能性が高い。 B品についても同様に赤枯れマットを1割混ぜることにした。♀は姿が見えなかったが、マット上の木片のすぐ下に隠れるようにして休んでいるだけだった。やはり産卵する気はゼロのようなのでカブトマットだけでは産卵は難しいようだ。 未だゼリーもほとんど食べずに潜りっぱなしの状態が続いているので、産卵確認することにした。マットを掘り返してみたところ、純白の卵がどんどん見つかり合計12個の卵を発見することができた。並行して飼育している基亜種の産卵数が少なかっただけに大変嬉しい。特に塊を作ることなく、ばら撒くような産卵をしているようだ。♀もマットの下層付近から見つかり元気だった。採った卵は特大プリンカップに同じマットで管理することにした。(写真は11個だが、再セット時に1個発見し、12個採卵している) 最下層部は掘り返さなかったのでまだ卵がある可能性もある。 現状のマットで申し分ないと思われるので、縮んだ分+プリンカップに使用した分の補充として赤枯れマットを混ぜたもので再セットした。 B品についてはまったく産卵していなかった。♀もマット表面近くに潜った状態だった。既に野外で産卵して卵を持っていない可能性もある。 マットの補充が足りてなくケースの6割程度だったので、赤枯れマットとヤエヤママルバネクワガタ(以下ヤエマル)の産卵に使用したマットでケースの8割程度まで補充した。自己採取した赤枯れマットの在庫が残り僅かとなってしまった。 採卵した卵の内、一個が黄色く萎んで死滅した。他は問題ないようだ。 マットが乾燥気味だった基亜種の産卵状況が良くなかったので、本亜種についても再セット時に加水しなかったので、加水することにした。 ♀はマット上の表面近くで休んでいた。上層部のマットを調べたところ、卵が2個見つかった。現状でも産んでいるようだが、ややパサパサした感じになっていたので、ほどほどに加水した。採った卵は前回と同じプリンカップに追加した。 B品についてはまったく産んでおらず、期待薄ではあるが加水はしておいた。 B品がひっくり返った状態で死んでいた。寿命だと思うがもう少し転倒防止に気をつけていればもう少し生きたかもしれない。より暖かい高い場所に設置しているため、脚立に登らないと観察できず、こまめなチェックができなかったこともあるが、卵が得られそうにないので後悔はしていない。産卵には期待していないが明日確認しようと思う。 朝、プリンカップで管理している卵が一つ孵化した。孵化して間もないはずだが、既に周りのマットを食べており大変元気。カブトマットの割合が多いので適応してくれるか注意して観察していきたい。夜になり2個目も孵化した。他の卵も成長しており、孵化率は高そうだ。 産卵日は分からないが、再セット翌日に産卵したと仮定すると20日間である。 前回の採卵から2週間が経過したので、2回目の採卵をすることにした。 マット上層部はサラサラして乾燥が進んでしまっているようで卵はなかったが、下層に行くに従って湿度が高くなり、卵がどんどんと得られ、合計33個も採卵することができた。前回採卵した卵14個(死滅1個含む)も合わせると約1か月で47個も採卵できたことになる。 前回のマット変更後から計算すると、1/13のマット加水時に得られた2個も合わせ2週間で35個となり、1日の産卵数は2.5個ということになる。 マットはサラサラした上層部に対し、ケース最下層部は泥くさいほど多湿で、卵は中層下部付近に多かった。 得られた卵は3つの特大プリンカップにそれぞれ12個,11個,10個入れた。卵を管理するマットは安全策として、産卵に使用したマットを主体に2割程度、ヤエマルの産卵に使用したマットを混ぜてみた。産卵用ケースはマットが減った分をカブトマットと赤枯れマット少々で補充した。 プリンカップで管理している卵は2日前から毎日孵化を確認しており、外から確認できるものだけで4頭の1齢幼虫を確認できている。 今後は幼虫たちをいかに死なせずに飼育するかが課題だが、リスクを分散させるためにマットの内容を数タイプ考えて飼育してみたい。 夜、雌雄共にマット上を歩いていたので、ペアリングに挑戦してみることにした。♂を産卵用ケースに入れてしばらく様子を見ていたところ、♂が♀に反応して上下にカクカクと揺れる行動をしたものの、♀はすぐにマットに潜ろうとして交尾は成立しなかった。更に♀を♂に近づけたりしたが、人為的にやると♂が威嚇状態になり、そこに♀が来る形になるとすぐに挟もうとするため、断念した。 幼虫飼育用のマットをあらかじめ作成しておくことにした。同じ内容でも作成直後と作成後ある程度熟成させるのとでは熟成させたほうが有利だからである。足りない分や配分を帰る場合はそのときどきに補充すればよいので、コバエシャッター大で以下の内容で作成し、温かい自室で寝かせておくことにした。 ・カブト1番:4割 ・Nマット:3割 ・赤枯れマット:2割 ・ヤエマル使用済マット:1割 BE-KUWA情報だと1・2齢までは多頭飼育のほうが幼虫によるマットの調整がうまくできるため生存率が高いらしいので、このまま多頭のプリンカップのまま様子を見て単独飼育に切り替えるタイミングを見極めたい。 卵はまだ1/13に加水時にたまたま採卵した2個が孵化していなかったが、1/22採卵分のプリンカップについて少し加水しようとしたところ、1頭が孵化していた。恐らく1/13にたまたま採卵したものよりも産卵日が早かったのだろう。 ほぼ毎日孵化を確認しており今のところ大変順調。やや遅れて基亜種のほうも孵化が始まっている。 孵化後数日経過すると、マットの奥に移動して見えなくなっている。孵化直後から非常に元気に周りのマットを食べているので問題ないと判断し、マットの劣化状況で単独飼育に移行するタイミングを計りたい。 深夜、1/13に加水時にたまたま採卵した2個の最後の一個が孵化した。これで一つ目のプリンカップ大については死滅した一個を除き、見える範囲の卵はすべて孵化したことになる。 昨日、ラコダールツヤクワガタ(以下ラコダール)のペアリングがすんなりいったので、本種についても再度試してみることにした。 夜、どちらもゼリーを食べていたので♂を♀の産卵用ケースに入れてみたが、♀にラコダールに見られたような交尾を要求するような行動は一切みられず、♂は触角で♀を認識するものの交尾しようとせず、無理に♀を近づけても挟みそうになってしまうため、今回もペアリングさせることができなかった。 前回の採卵から3週間経ったため、3度目の採卵をすることにした。 マット上層部を穿っただけでいくつか卵が出てきてマット中層から下層までムラがなく卵が出てきて合計53個も得られた。更に1齢幼虫も1頭出てきたがこれは前回採卵時の取りこぼしと思われる。 ♀はペアリングを試した2/6以来、まったくマット上に姿を見せずゼリーにカビを生やさせていたので心配していたが、マット下層から出てきたので産卵に専念していたようである。 これで死滅した卵も含めると101個の産卵が確認できたことになる。予想を遥かに上回る好成績ではあるが、ここまで産むとどこまで野外で交尾した精子が持つのか心配なので再度ペアリングさせたいところではある。 得られた卵は特大プリンカップ6個を使用し、卵9個×5、卵8個×1でセットした。産卵用のマット主体にNマットとUマットを混ぜたものにした。 1齢幼虫は特大プリンカップで単独飼育、マットも卵を管理するものと同じものとした。 産卵用ケースのマットが半減したため、既存のマット・カブト1番・ツヤクワガタ類の産卵に使用したマット・赤枯れマットを5:2:2:1の割合で混ぜて再セットした。 1/22に採卵して外から見える最後の卵が孵化した。幼虫は孵化後数日でマットの奥に潜ってしまうため、生存状況は確認できない。 1/8,13の採卵分については特大プリンカップに最大13頭いる可能性があるので、週末にでも生存状況を確認した上で小分けにしたい。 予定通り、最初の採卵分について確認することにした。 結果は13頭すべて元気な状態の1齢中期くらいの幼虫が確認できた。非常に元気でマットも問題なさそうなので、1頭ずつ500mlのクリアボトルで単独飼育することにした。 マットは1/29に作成しておいたものを使用して、プリンカップ内のマットも少しまぜたものでセットした。もっと大きなクリアボトルで大型狙いということも考えたが、とにかくマットが追いつかないので、成長に合わせてサイズを変える方法で大型を狙いたい。 1/22に行った2回目の採卵では33個と数が多いので、数回に分けて個別飼育に移行することにした。 今日は3つの特大プリンカップのうちの1つについて500mlクリアボトルでの個別飼育にすることにした。 幼虫を確認したところ、12個の卵すべてが無事に幼虫となっていた。飼育するマットは無難な混合マットとしたが、現状生長するスピードも早く死ぬ要素が見つからないため、特に気を使う必要もなさそうだ。一応、マット作成の配分は個体毎に管理してあるので、羽化後の大型化のデータとしても活用したい。 時間に余裕があったので、昨日に引き続きもう1つの特大プリンカップについても個別飼育にすることにした。 1/22に11個セットしたものだが、すべて孵化してくれて11頭の1齢幼虫が出てきた。 昨日と同様、500mlのクリアボトルで単独飼育だが、マットはカブト1番を主体の混合マットにしてみた。いろいろバリエーションを変えて飼育していきたいが、赤枯れマットを使わない勇気はなく、すべてのマットに赤枯れは多少ブレンドしている。 ただ、ここまで順調だと飼育難易度は二つ星にすべきかもしれない。 前回の採卵からちょうど3週間経ったので、4回目の採卵をすることにした。前回と比べると今回は少なく18個の卵が得られた。♀は元気だったが採卵数は119個にもなるため、そろそろ打ち止めかもしれない。 得られた卵は2個の特大プリンカップに9個ずつセットした。 今日は在庫を切らしていた500mlクリアボトルが入手できたので、1/22採卵分の最後のプリンカップを個別飼育にすることにした。使用するマットはNマット4割、Uマット4割、1/29から寝かせておいたツヤクワ用混合マット2割の混合マットとした。 10個の卵を管理していたプリンカップで、10頭の1齢幼虫が得られ、驚くべきことに1/22の採卵した33個すべてが孵化したことになる。 今回得られた10頭の他、2/12の採卵時出てきた1齢幼虫についても500mlクリアボトルに移して単独飼育中の幼虫は47頭となった。 ラコダールの卵を管理していたプリンカップ内のマットにコバエの幼虫が発生していたため、本種についても気になって2/12採卵分の6個の特大プリンカップのうちの1個について取り出してみることにした。卵を9個セットしたもので1齢幼虫9頭得られ孵化率は相変わらず100%だった。 マットのほうはコバエの幼虫はまったく発生していないことが確認できた。プリンカップはコバエが侵入しないよう画鋲による通気口のみとしているので、ラコダールについてはセット前のマットの管理中になんらかの不手際によってコバエの侵入・産卵を許してしまったのかもしれない。 これで単独飼育中の1齢幼虫は56頭になり、まだまだ幼虫がいるため、2/12採卵分の1齢幼虫から週末にもヤフオクにて出品したいと思っている。 2/12採卵分の残り5個の特大プリンカップのうち2個を開けてみた。卵9個のプリンカップからは1齢幼虫9頭すべて出てきた。ただし、1頭については生きてはいるものの頭部が暗く生気が感じられないため、500mlクリアボトルに入れて経過観察することにした。 卵8個を入れたプリンカップは2/18に1個の卵の死滅を確認していたが、残りの卵はすべて孵化したようで7頭出てきた。 孵化順でかなり大きさに違いがあり、大きい順に10頭を販売用にして、残りは500mlクリアボトルにセットした。 これまでのところ、産みたてのデリケートな卵のみ採卵後早いうちに死滅する場合があるもののほとんどの卵が孵化して順調に大きくなっており、マットのえり好みもないようで、かなり飼育しやすいようだ。 2/12採卵分の残り3個の特大プリンカップのうち1個を開けてみた。卵9個のプリンカップからは1齢幼虫9頭すべて出てきた。今回はすべて飼育に回し、500mlクリアボトルにセットした。 2/12採卵分の残り2個の特大プリンカップのうち1個を開けてみた。卵9個のプリンカップから1齢幼虫7頭と2齢幼虫1頭が出てきた。孵化日は大体2/18だったので、1か月で加齢するようだ。今回もすべて飼育に回し、500mlクリアボトルにセットした。 2/27にセットした幼虫のマットは線虫発生による劣化が激しかったので、もっとも劣化している1本を生存確認も含めてマット交換することにした。幼虫自体は元気で健康そのものといったところだった。線虫はコバエの幼虫のような粘液は出さないので、幼虫への影響も低いようだ。今後はマット交換の頻度を早めることで対応していこうと思う。 出品した1齢幼虫10頭は5頭セットでどちらも落札していただけたので、明日発送するため再度コンディションをチェックしたところ、2齢幼虫に加齢しているものが数頭見られた。 幼虫は糞などで粘度の高いマットを作り、壁を作ってある程度の空間のあるトンネルを作成するので、マットの質感である程度の幼虫の場所を探り当て、できるだけトンネルを壊さないよう幼虫の一部を確認している。 夜、種親のペアがどちらも活動していたので、再度ペアリングを試してみた。♀をゼリーを舐めている♂の前に置いてみると、♂は体を上下にカクカクと動かし、明らかに興奮している様子で、今度こそ交尾なるかと期待したが、一向に交尾しようとせずまたゼリーを舐め始めた。♀は比較的じっとしたり、♂の懐に入ったりしたが、その都度♂はカクカクするだけだったので今回も諦めた。 前回の採卵からちょうど3週間経ったので、5回目の採卵をすることにした。結果は卵17個と1齢幼虫3頭が得られた。ただ、もう1頭1齢幼虫が潰れた(潰した?)状態で見つかった。 得られた1齢幼虫が前回の取りこぼしと考えると前回の産卵数は19個+4頭で23個として、今回は17個なのでやはり産卵数は確実に落ちている。 しかし、ここまでで死滅した卵や幼虫も含めた産卵数は140個にもなるので、もう充分かもしれない。 ご購入者から到着時に5頭中1頭黒くなって死亡していたとの連絡があり、2齢に加齢直後だったそうだ。発送前のチェックはしていたもののタイミングが悪かったようだ。こちらの不手際なので、詫び分も含め2頭お送りすることとした。 丁度2/12採卵分の最後のプリンカップがあったので、取り出してみたところ、2齢幼虫2頭、1齢幼虫6頭が得られた。卵9個入れていたので1個は死滅したことになる。 1齢2頭は保証分に回し、残り6頭は500mlクリアボトルにセットした。 3/16に調子が悪かった1齢幼虫については死んでいることを確認した。ただこれまでのところ死亡例は非常に少ないため、現在500mlクリアボトルで単独飼育中の幼虫は82頭と多く、かなりの数が2齢に加齢しているようである。 今日は3/5採卵分の2個のプリンカップ中を開けてみた。 どちらも9個の卵を入れていたが、1個目は7頭の1齢幼虫、2個目は8頭の1齢幼虫と孵化しない卵1個が出てきた。孵化しない卵は孵化寸前位の大きさまで成長しているので無精卵ではないと思うが1ヶ月以上孵化しないのは遅すぎるので死んでいると思う。念のため、更に様子を見ることにした。 幼虫はすべて500mlクリアボトルに入れた。 幼虫の各ボトルの確認をしたところ、最初にセットしたボトルではマットの劣化がほとんど見られないのに対し、1/22採卵分のボトルでは線虫によると思われる劣化が多くみられた。 各ボトルでも劣化の度合いが異なるため、劣化が激しい6本のみマットの全交換をすることにした。 5本から成長した2齢幼虫が出てきたが、1本は完全に消滅しており死骸すら見当たらなかった。劣化の割に大きく成長していることから死んだ幼虫については恐らくマットではなく、1齢幼虫の初期で調子を崩してそのまま死んだ可能性が高い。 大型化については栄養価の違いももちろんあるが、こういった線虫の有無によるマットの劣化による影響のほうが遥かに大きいと思われる。今後マット全交換による影響が出るかについても観察していきたい。 3/26採卵分の2個のプリンカップの幼虫を単独飼育することにした。 プリンカップにはそれぞれ10個ずつ卵を管理していたが、 1個目は9個の卵を入れていたもので、1齢幼虫7頭が得られた。 2個目は8個の卵を入れていたもので、1齢幼虫7頭だった。 500mlクリアボトルの在庫が少なくなってきたため、高さのあるやや大きめのプリンカップで単独飼育することにした。 得られた幼虫はヤフオクで出した分を差し引いても104頭いるため、2齢幼虫に成長させてから再度出品したいと思っている。 最初に500mlクリアボトルにセットした1齢幼虫が大きく成長して3齢幼虫になっていたのでクリアボトルのサイズを1500mlに変更することにした。 2/19にセットした13本のクリアボトルを開けてみると12頭の3齢幼虫が出てきたが、残り1本は消滅していた。死骸も見つからなかったため恐らく1齢の早い段階で死滅したようだ。 1頭ずつ出していくと8頭目から連続で5頭♀斑がある幼虫が確認できた。1頭目は写真の通り確かに♀斑がなかったが、2〜7頭目はあまり気にして見ていなかったので♀斑がある個体もあったかもしれない。 雌雄に関わらずすべて1500mlクリアボトルに移動し、マットはカブト1番を主体に既存のマットとNマットを混ぜたものを使用した。 産卵のピークが過ぎたこともあり、前回の採卵から43日間採卵していなかったが、♀は未だに元気なので産卵状況を確認することにした。 マットから1齢幼虫5頭と孵化しなかったと思われる瑞々しさを失った小さめの卵が1個見つかった。1齢幼虫のうち、1頭は一部変色して弱っていたようなので処分し、4頭について500mlクリアボトルで単独飼育することにした。 ♀は左前脚の符節が欠けている程度でよく威嚇し、衰えをまったく感じさせなかった。♂は未だに完品で同様に元気だった。 明らかに産卵していないので、恐らくもう卵を持っていないと思うが、死ぬまで単独飼育も可哀そうだと思い、産卵用ケースでペアで飼育することにした。 先週に引き続き、幼虫についてもクリアボトルのサイズアップすることにした。2/26に500mlクリアボトルにセットした7頭を取り出してみたところ、すべて3齢幼虫で♀斑が確認できる個体は2頭、他の5頭には♀斑がないため♂と判断した。 今回はより大型化を目指すべく、大きくなりそうな3頭について2300mlクリアボトルで単独飼育することにし、マットはカブト1番とリーフの「XLマット クワガタ用」(以下XLマット)を混ぜたものに1割Nマットを混ぜたものですべて新品のマットだけを使用した。マットの急激な変化は心配ではあるが、栄養価の高いマットだと古いマットにいる線虫が増殖して劣化が早まることを防いで長期間安定して飼育するためである。 他の2頭の♂は1500mlクリアボトルで既存のマットと前述のマットの混合マット、♀の2頭は800mlクリアボトルで既存のマットのみで飼育することにした。 夜、ペアにした産卵用ケースを見ると雌雄がゼリーに来ていて、♂が♀に対して例のカクカク動作をしているが、やはり一向に交尾しないようだった。ただ、何時間も一緒にいるので♀殺しのような心配はなさそうだった。 今週も500mlクリアボトルで単独飼育している幼虫についてマット交換を兼ねたボトルのサイズアップをすることにした。1500mlクリアボトルの在庫が残り少ないのと飼育スペースに限界が来ているので再度出品も検討したい。 今日取り出す幼虫はマットの食いが激しいものを選び、個体No.では21〜26,28,33,41〜46の14頭にした。 14頭中、3齢幼虫は12頭、2齢幼虫は2頭だった。3齢幼虫のうち、♀斑があり明らかに♀と判断できる2頭については800mlクリアボトルで単独飼育、やや大型に思えた1頭については2300mlクリアボトル、残りはすべて1500mlクリアボトルとした。3齢幼虫までになるとマットはあまり拘らず、カブト1番やXLマット、Nマット等で在庫があるものを混ぜ合わせて使用し、赤枯れマットまでは使用しなくて問題ないと判断した。 2/27にセットした残りの7頭について、ボトルのサイズアップをすることにした。カブトマットを主体としたセットで全体的にマットの劣化が激しかったが、すべて3齢幼虫になっていた。ただし、特に大型になりそうな感じはしなかった。♀らしきうっすらと♀斑が見られる幼虫は3頭だった。 ♀でも確実に飼育したいので今回は♀も1500mlクリアボトルを使用した。♂と思われる幼虫のうち、2頭は2300mlクリアボトルを使用した。そろそろ置き場所がなくなってきた。 マットは前回に合わせてカブト1番を主体にNマットを少し混ぜる程度にして、赤枯れは不要と判断した。 今日は3/5にセットした残りの5頭について、ボトルのサイズアップすることにした。どのボトルも3齢幼虫になっていて、生存率はかなり高い。どの個体も♀斑が見られなかったが、化けそうな個体はなく、比較的大きめの1頭のみ2300mlクリアボトルにし、残りは1500mlクリアボトルで単独飼育することにした。マットも前回と同じ内容にした。 今日は夕方時間が余ったので3/13に1齢幼虫をセットした500mlクリアボトル9本について、ボトルのサイズアップをすることにした。 全数元気な3齢幼虫になっており、相変わらずの死亡率の低さであった。9頭中、4頭はうっすらとだが♀斑が見えた。さほど大型になりそうな個体はいなかったが、比較的大きめの1頭を選び2300mlクリアボトルにセット、残りはすべて1500mlクリアボトルに単独飼育することにした。♀は800mlクリアボトルでも飼育可能だとは思うが、かなり大きなトンネルを作るツヤクワガタの習性としてはかなり狭いので確実に成長させるため、1500mlを選んだ。 夜、食痕がほとんど確認できない1500mlのボトルがいくつかあったため、確認してみると1つはマット上で真っ黒くなって死んでいた。スペースの都合上育苗用の籠で積み重ねて置いているが、下にあるボトルだったため、通気が悪く蒸れて窒息した可能性が高い。今年の初めから様々な種で同様の飼育法をしており今まではこのようなことはなかったのだが、暑くなったことで酸欠になりやすくなっているのかもしれない。 応急処置として他のクリアボトルも同じ状態にならないよう育苗用の籠を取って、クリアボトルの上にフィルターを塞がないように直にクリアボトルを積み重ねた。 スペースと労力の都合上、育苗用の籠は手放したくないので、今後育苗用の籠を積み重ねる場合はフィルターを塞がないようスポンジ製のすべり止めのシールをクリアボトルの蓋に貼り、隙間を作るようにしたい。 普段は自分が飼育するものは順番にボトル交換し、販売に回すものは後半の若い個体にしていたが、羽化ズレも心配なので今日は4/8にセットした5頭について飼育用にボトル交換することにした。 出てきた幼虫は4頭で、1頭は1齢幼虫をセットした状態で死滅していた。4頭中1頭のみ♀斑があった。通常通り1500mlクリアボトルに移した。 今日は順番に3/20にセットしたうちの8頭についてボトル交換することにした。ただ、驚いたことに1個の500mlクリアボトルから2頭の3齢幼虫が出てきた。 記録を見ると2/12に9個の卵を特大プリンカップにセットし、3/20に出したところ8頭しか見つからず1個は死滅と判断していたため、すべて孵化していたものの見つけ切らずに紛れ込んでしまったようだ。 500mlクリアボトルに1齢幼虫からの同居で3齢幼虫は過密だったはずだが、脱皮時の事故もなく、喧嘩もせずに無事だったのはかなり大きなゴォーゴォーという警戒音を発することでお互いの接触を避けられていたようだ。ちなみにどちらも♀で、9頭中6頭♀斑が見られた。 通常通り1500mlクリアボトルに移した。 今日は3/26にセットした残りの6頭についてボトル交換することにした。残りというのは他は販売済みであるため。 6頭共に3齢幼虫でうち2頭は♀斑が見られた。♀のうち、1頭は透明度がなく小柄だったため、800mlクリアボトルにセットし、他はすべて1500mlクリアボトルにセットした。 ボトル交換した飼育中の3齢幼虫は合計で80頭となり、マット交換による暴れ等のトラブルもなく、かなり順調に飼育できている。 5/8から産卵用ケースにペアで同居させているが、特に事故もなくペアでいることが多く仲良くしているようでまず交尾していると思うので、期待はしていないが採卵してみたところ、4個の卵が得られた。 最初の採卵から半年が経過しており、未だに産卵できること自体驚きだが、羽化ズレ対策にもなり、同時に種親♂の遺伝子を持つ個体であることで累代にも有利になると思うので大切に飼育したい。得られた卵は特大プリンカップにセットした。 今日は9頭についてボトル交換することにした。かなり後半の幼虫となり、あと1回ですべてのボトル交換ができそう。 9頭のうち5頭は4/8に1齢で500mlクリアボトルで飼育開始したものだが、1頭は死滅して、4頭は3齢幼虫に成長していた。かなり微かだが♀斑と思われる幼虫は3頭おり、飼育スペースの都合上800mlクリアボトルで単独飼育することにし、♂と思われる1頭は1500mlクリアボトルにセットした。マットも飼育開始時の内容に合わせた。 残り4頭は販売用に選別した際、1齢だったり2齢でも小さかったりしたため飼育続行した幼虫で、確認したところ成長はしているもののまだ2齢幼虫だった。 一番小さい2齢幼虫1頭はマット交換のみ行い、残りは大型化を願いまだ2齢だが1500mlクリアボトルにセットした。 そのうちの1頭は気門周辺のピンク色が非常に目立つ個体だったので、大型化の伸びしろなのかもしれない。 幼虫の状況を確認してみることにした。 6/5に3齢幼虫で1500mlにセットした幼虫のうち1頭が入れたそのままの状態で死亡していた。可能性としてはマットの再発酵による窒息死、幼虫が弱くマットが合わなかった、取り出し時に傷つけたなどが考えられるが原因は不明。 6/9に500mlクリアボトルから2頭出てきた3齢幼虫はどちらも真っ黒になって死んでいた。他の幼虫に問題がないことから考えられることは500mlクリアボトルの環境は2頭いた分、マットの劣化が激しく土化していたので、1500mlクリアボトルに使用したマットにそのマットを混ぜたとはいえ、急激なマット変化に耐えられなかったようだ。 6/16に気門周辺がピンク色だった2齢幼虫はマット上の端で3齢幼虫になっていた。どうやら加齢直前で3齢の気門が透けて見えていたようだ。 最後の4頭をボトル交換することにした。 5/8に産卵用ケースから1齢幼虫で採取したものだが、3齢幼虫2頭と1齢幼虫1頭、1頭死滅だった。 さきほどの空いた1500mlクリアボトルは死骸とその周辺のマットを取り除けばそのまま使用できると判断、マットの急激な変化を防ぐため、大きくマットを掘って500mlクリアボトルのマットを入れてその中に入れるようにしてセットした。 数えた限りでは88頭も飼育しているので、死亡率についてもかなり低く飼育方法に問題はないと思っているが、今後はマット交換時の急激な変化についてはより注意しないといけないと感じた。 5/8にマット交換した2300mlのクリアボトル3本のマットに線虫が発生し著しく劣化していたので、マットの全交換をすることにした。マット変更のショックを避けるため、他のツヤクワの幼虫飼育や産卵に使用し、同じく線虫が発生したものを日光消毒したマットを主体にUマットを3割混ぜたものを使用した。 2頭については3200mlクリアボトルにサイズアップ、1頭は小さめだったので1500mlクリアボトルにサイズダウンした。 6/11に採卵した4個は一切孵化することなく死滅した。去年購入した天然個体の種親が未だに元気なこと自体驚きだが、高齢になると受精卵を得るのは難しいようだ。 飼育中の幼虫の確認をしたところ、マットに動いた形跡がほとんどないボトルが9個見られ、空けてみたところ真っ黒に干乾びて死んでいた。いずれも1500mlクリアボトルに交換後、早いうちに環境の変化に適用できずに死亡したようだ。 死亡した個体群は飼育開始時期やマットの種類に偏りがあるため、分析してみたい。 少なくとも死亡率が高かった個体群で生きていた幼虫は800mlクリアボトルだったことから交換前のマットと新しいマットを混ぜて使用した際の割合が800mlと1500mlで異なること、新しいマットの種類が大きく影響していることは間違いない。 種親の♀が死亡した。寿命と思われる。♂はまだ元気でかなりの長寿な種のようだ。 マットが縮んでいるボトルがあったのでマットを補充するため、生存確認しようと取り出してみたところ、綺麗な球体の空洞を作っていた。恐らく繭玉を作成中だったと思われるので新しいマットも混ぜたもので埋め戻した。 今更ではあるが♀であっても800mlクリアボトルでは狭いと感じ、現在800mlで飼育中の6頭のうち、外から幼虫が確認できる4頭について1500mlクリアボトルに移した。マットは急変する拒食を防ぐため、新しいマットは使用せず既存のマットとツヤクワの幼虫飼育で使用したマットを半々に混ぜたものを使用した。確認できなかった2頭は恐らく繭玉を作成したようだ。 種親の♂が死んだ。天然個体でありながら9ヶ月も生きたことになり、非常に長生きだった。 サンプルとして蛹化か羽化していそうなクリアボトル内の繭玉を割ってみることにした。 3齢幼虫時に♀斑を確認して4/30に1500mlクリアボトルで飼育開始した個体を選んでみた。 繭玉上部を慎重に削って窓を開けると♀の蛹を見ることができた。マット交換による拒食を恐れて4/30以来敢えて放置していたが問題なく蛹化してくれて嬉しい。 ♂と思われる幼虫はまだ繭玉を作っていないようなので、羽化ズレはあると思うが、寿命が長いのでブリードは問題ないと思われる。 朝、♀が羽化していた。 最初に採卵した個体群で土繭が確認できる個体の中から適当に1頭を選んで土繭を割ってみることにした。 タイミングが悪いと土繭を作り直すことで蓄えてきた脂肪を使い果たして死亡する危険が高いので、かなり緊張する作業だったが、無事に新成虫の♀が出てきた。 色彩も落ち着いているので、10/14に羽化した個体と同時期かそれ以前に羽化した可能性もある。 土繭の上部を壊すだけにして体長は測らずこのまま休ませることにした。 他のボトルも見てみると土繭を作成する一歩手前で死亡する3齢幼虫も複数見られ、いずれも天井近くの個体なので高温によるものなのかもしれない。本種に限らず飼育ケース内では蒸れて室温以上になっているようなので、今後はエアコンの設定温度に気を使いたい。 今日は800mlクリアボトルで飼育している個体について繭玉を割ってみることにした。 選んだのは外から明瞭な変色部があるボトルで、1/22に採卵し、5/8に小さめの3齢幼虫で♀と思われたため、800mlクリアボトルで単独飼育していたもので、6/18にマットの劣化が激しかったので半分のみマット交換をした個体である。 慎重に繭玉の上部を取り除いたところ、♀の蛹が出てきた。800mlで羽化まで行けるか心配だったがこれで飼育可能であることが分かった。ただ、小型化は避けられないと思うので、可能な限り1400ml以上のクリアボトルで飼育すべきだとは思う。 10/18に確認した♀成虫をデジケースで管理するため、取り出してついでに体長を測定したところ、45.5mmで種親よりも大きかった。♂の羽化はズレそうだが、本種は長生きなのでブリードは可能と思う。 今日はまた羽化していそうな1頭の繭玉を割ってみることにした。 1/26前後に孵化したもので2/19から500mlクリアボトルで飼育、4/30に1500mlクリアボトルに移した個体で、♀の成虫となっていた。既に体も固まっており、47mmの完品の個体だった。 10/14に羽化した♀についてそろそろデジケースに移そうと取り出したところ、腹部先端から交尾器が飛び出していた。羽化時は腹部先端までは見えなかったのでまさか完品でないとは想像もしていなかった。オオクワなどで栄養を与えすぎてできる腹出個体とも異なり、上翅も綺麗に伸びており、交尾器だけが飛び出している状態で何が原因なのかは不明。ペアリングに使えないのが残念だ。 今日もまた羽化していそうな1頭を選んで繭玉を割ってみることにした。 また♀の新成虫が出てきて完品で44mmの個体だった。撮影しようと取り出してみたところ、まだ力強さがなく、しっかりと歩けない状態だったので羽化後1週間前後だと思う。 10/19に♀の蛹を確認した個体が羽化した。取り出してはないが、上翅先端まで伸びており完品のようだった。 更に今日も羽化していそうなボトルを選んで繭玉を割ったところ、♀の新成虫が出てきた。4/30のマット交換時に連続で♀斑のある3齢が出てきた個体群なので♀であることは分かっていた。 ♂も見たいが現時点では♀が羽化した段階なので♂の取り出しはまだ早いと思われる。 昨晩、クリアボトルの側面を齧って音を立てている幼虫がいたため、1500mlクリアボトルは狭いかと思い、この個体のクリアボトルを2300mlに変更することにした。この時期にまだ蛹化していないので♂幼虫と思われるがだいぶ成熟が進みクリーム色になっていた。マットは既存のものにツヤクワ使用済みのマットを半々にカブト1番を少し混ぜたものを使用した。 マットの拒絶反応があるかもしれないので他の♂幼虫のマット交換はせず様子をみようと思う。 今日は♀のクリアボトル3本の繭玉を割ってみることにした。個体No.で言うと11,12,20で、1500mlクリアボトル2本、800mlクリアボトル1本で飼育していたもの。 いずれも既に成虫となっていて完品だった。体も固まっているようなので、取り出してみたところ、1500mlでは44mmと45mm、800mlでは42mmとやはり多少800mlのほうが小型化はしているものの大差はなかった。 活動開始するまでミニプラケースで管理することにした。 今日は最初の個体群のうちの2頭の繭玉を割ってみることにした。 1頭目は幼虫時に♀斑が見られなかった個体だが羽化直前の♀の蛹だった。2頭目は既に体が固まった♀の新成虫で体長は44mmだった。上翅先端も閉まっているものの少し凹み気味の個体でギリギリ完品ではないかと思う。 それにしても最初の個体群10頭中8頭が♀で大きく♀に偏ってしまった。残りの2頭が♂である確証はないが、今も幼虫のものと最近まで幼虫を確認している個体なので♂である可能性は高い。 現時点でまだ幼虫の個体も複数あり、マットの劣化でだいぶ縮んでいるので安全を考え2300mlクリアボトルに移動させ、マットは既存のものにツヤクワ使用済みマットを混ぜて1割カブト1番を追加したものにした。 理想は雌雄を早い段階で判別し、♂のみもう少し早い段階で大型のクリアボトルに移動させたほうが大型化には有利だったと思うがスペースの都合上、特に大型化が見込めそうな数頭のみ2300mlまたは3200mlのクリアボトルで飼育している。 今日は8/21にマット交換しようとして繭玉を作成中だった個体について、そろそろいいかと思い繭玉を割ったところ新成虫の♀が出てきた。繭玉を壊したことで蛹化・羽化不全を起こさないか心配だったが、43mmの完品の個体で安心した。 羽化していそうな繭玉を割ってみると短歯型の♂の蛹が出てきた。ようやく♂が確認できて安心した。この個体は5/15に500mlクリアボトルから1500mlクリアボトルに1度だけマット交換したものなので、このサイズは妥当でブリード用に使用したい。 長歯型は現在3200mlクリアボトルで飼育している幼虫に期待したい。 交尾器が飛び出していた♀は既に死亡していた。傷はないもののやはり不全個体は体内に雑菌が入りやすいので生きられないようだ。 今日も2つほど繭玉を割ってみたところ、1頭は♀の蛹、もう1頭は前蛹だった。 新成虫のブリードに備えて産卵用マットを少し仕込んでおくことにした。種親ではカブト1番を主体に赤枯れマットを加えたところ産卵に成功したが、そっくりな内容にする必要はないと判断し、カブト1番とリーフの「クワガタ用発酵マット微粒子完熟ハイグレード」(以下クワガタマット)を半々に赤枯れマットを少量混ぜたものをコバエシャッター大にセットした。 前蛹が蛹化した。小型なのと窓が小さいため確実な雌雄判別はできないが、短歯型の♂のようだった。 今日は2/12に1齢幼虫で採取した個体の繭玉を割ってみることにした。外から明確な変色部はなかったが繭玉というより蛹室といった感じで周りはしっかりと固められていて、♀の新成虫が出てきた。既に体は硬くなっており、威嚇もするほどになっていたが、このまま更に休ませておくことにした。 残念ながら11/3の♂の蛹は真っ黒になってしまい死んでしまったようだ。 11/4に確認した♀の蛹が羽化した。 今日も1つの繭玉を割ってみたところ、♂の蛹が出てきた。1500mlで飼育していた個体なのでやはり短歯型ではあるが、ペアリング用に羽化させたい。 10/29に掘り出した♀(個体No.11)が後食を開始した。 10/30に掘り出した♀(個体No.10)が後食を開始した。 10/27に掘り出した♀(個体No.9)も後食を開始した。 10/29に掘り出した♀(個体No.12)も後食を開始した。 気温が低く蛹の期間が長くなっているようだが、ようやく♂の蛹(個体No.44)も色付いてきたので3日以内には羽化すると思う。 CB3200mlで飼育中の幼虫が1頭死亡していた。大型を期待していた個体だけに残念だ。この個体は7/1にマット交換して最近まで元気だったと思っていたが、ボトル下層付近のトンネル内で死亡していた。マットに劣化も見られず原因は不明である。 11/7に蛹化した短歯型の♂(個体No.44)が羽化した。♂は1頭目が蛹で死んだ為ハラハラしたが、羽化までいってくれて嬉しい。ただ窓が小さい為、成功かどうかは分からないが、白い上翅は確認できている。 昨日羽化した♂の繭玉の窓を慎重に少し広げてみた。成虫を傷付けないよう頭部付近に留めたので翅先までは確認できなかったが問題ない個体であることが確認できた。 夜、11/2に掘り出した♀(個体No.37)も後食を開始した。 2日前に繭玉に窓を開けて♂の短歯型の蛹を確認していたもの(個体No.21)が羽化した。♂の羽化はこれで2匹目となる。♀は既に7匹が後食を開始しており、今のところ♂が圧倒的に足りていないがすべての♀に交尾させられるかは今後♂がどれだけ羽化してくるかに掛かっている。 朝、11/15に♂の短歯型の蛹を確認していた個体(個体No.41)が羽化していた。 朝、12/14に繭玉を割って♂の蛹を確認していた個体(個体No.48)が羽化していた。 繭玉を割ってみたところ♂の成虫(個体No.42)が出てきた。♂はこれで4匹目となる。 毎日のように繭玉を割って個体を確認しているが、幼虫のまま死んでいるものもあり、既に17匹の♀が羽化しているのに対し、♂が何匹得られるかが問題となりそうだ。 今日は2300mlで飼育している♂幼虫(個体No.43)についてそろそろ繭玉を確認しようと小さい窓を開けてみたところ、短歯型の♂の蛹になっていた。大きいサイズを期待していたがなかなか難しいようだ。ただ♀に対して♂が少ないので確実に羽化させたい。 今のところ、♂の新成虫6匹に対し♀21匹となっており、今後♂が羽化してくるとしてもさほど多くないため、需要があるか分からないが一番早くに後食を開始している♀(No.11)をヤフオクに出品してみることにした。 需要がなければ♂1匹に対し、♀3匹とペアリングすれば何とかなる計算ではある。 撮影のため、取り出してみると想像以上にツメが鋭く一度掴まれるとなかなか放せず指が傷だらけになってしまうほどであった。 1/2に繭玉に小さい窓を開けて前蛹を確認していた個体を夜確認したところ蛹化していた。見る限り太くて長い大アゴが確認できるので長歯型かもしれない。この個体は1500mlクリアボトルで飼育して途中でコバエの幼虫が発生して1回マット交換をしたものでまったく期待していなかったものなので意外だった。蛹で死亡することがないようこのままそっとしておこうと思う。 ♂の蛹の繭玉の窓を少し広げてみたところ、大アゴの根元に内歯があったため、中歯型のようであった。長歯型は2300ml以上のクリアボトルの個体に期待したい。 ♀は続々と活動を開始しており、今のところ14匹が後食を開始している。このうちの1匹はヤフオクで販売済み。 飼育メモが膨大になってきたため、細かな記録は反映していないが、今日は12/30に確認していた♂の蛹が羽化した。夜に羽化しているつもりだったので朝見た時にうつ伏せで脚だけ脱皮した状態で動かなかったのでてっきり羽化不全かと脱力していたが、正午に確認したところ羽化後の真っ白な上翅を見ることができた。これで♂の成虫は7匹目となり、♀成虫は19匹で雌雄共に多少増える程度となりそうだ。 2300mlクリアボトル飼育では最後となる繭玉を開けてみたところ、短歯型の♂成虫が出てきた。窓を開けただけで自ら脱出するほど活発だったので1月上旬には羽化していたようだ。これで♂の数は羽化待ちの♂蛹2匹も含めると11匹になるのでペアリングの目途が立ってきた。 今回の飼育でまだ長歯型が出る可能性は残っているもののかなり厳しそうなので、2代目で出せるようにしたい。 ♂54mm(個体No.23)が後食を開始した。2/4に成虫で割り出したため羽化時期が分からなかったが、♀の休眠期間から推定すると去年の11月下旬には羽化していたことになる。 この♂と去年の12月に後食を開始している♀のいずれかとペアリングさせる予定。まずは2週間は餌切れさせることなく後食させて成熟を待ちたい。 今日は1/7に繭玉を割って♀の蛹を確認していた個体が無事に羽化した。未確認のボトルも残り僅かとなっているが、11/4にまだ3齢幼虫で少しUマットを補充したものを確認したところ3齢で死亡していた。マットが縮んでいた分、栄養不足を恐れて少しUマットを補充しており、原因については不明。 2/9に後食を開始した♂54mm(個体No.23)が活発に活動していたので、試しに12/3に後食を開始している♀を入れてみたところ、♂は♀に反応して種親でも見られた上下にカクカクと動く行動が見られたが♀が活発に歩いて逃げるため、♂が怒りだして挟もうとしたので断念。マット内にいる12/16に後食を開始している♀45.5mm(個体No.5)を掘り出して♂の前に置いてみたところ、♀がじっとしているので♂はそのまますんなりと交尾に至った。 交尾は10分程で終わり、昨日作成しておいた産卵用ケースに入れた。マットの熟成も加味して早めに作成したつもりだったのだが、まさか翌日に使うことになるとは思ってもみなかった。ただ、マットはツヤクワの幼虫飼育で使用したマットを主体にして作成したものですぐにでも使えるものなので今後の産卵に期待したい。 2回目の交尾は複数の♀と試してはいるが、♀が元気がよくてすぐ逃げるため目の前での交尾は難しいようなので産卵用ケースに♂を入れて、翌日に♀を入れてみることにした。 1/12に蛹化した中歯型の♂が夜羽化していた。1/29に短歯型の♂の蛹を確認していたものもあり、この個体は日中に羽化した。面白いことにかなり大アゴが立派な中歯型が1500mlクリアボトル、短歯型は2300mlクリアボトルで飼育しており、一概に容器の大きさに比例しなかった。ただ、マットがもっと良ければ容量が大きいに越したことはないと思う。 交尾を試してみたものの♀が逃げてしまい交尾できなかったので、2セット目は産卵用ケースに1週間同居、3セット目は昨日1晩コバエシャッター小に同居させてから産卵させるようにした。 今日は夜♂が活動していたので、4匹目の♀を♂の前に置くとすんなり交尾させることができた。交尾は20分少々掛かり、確実に交尾したことを目視・撮影することができた。産卵用ケースは明日セットしたい。 2匹目の♂61mm(個体No.42)も活動を開始した。しばらく後食に専念させてからペアリングに使用したい。 交尾確認できていない2セット目の産卵用ケースを調べてみたところ3個の卵が得られた。マットの中層に産卵しており♀もマットに潜っており明らかに産卵行動をしているので交尾済みと見なして問題なさそうである。今後多数の産卵に期待したい。今後の飼育記録は載せる予定はないが、ツイッターではこまめに紹介していくつもりである。 幼虫のほうは長歯型候補の3200mlクリアボトル1本と、幼虫期間が長引いている1500mlクリアボトルの1本の2頭のみとなった。今日は長歯型候補のほうの繭玉を割ってみることにした。 結果は残念ながら幼虫の脱皮殻と既に溶けてしまい原形を留めていない蛹の死骸となっていた。 3200mlクリアボトルは飼育スペースの都合上2本のみの飼育だったが、1頭目は3齢幼虫の後半で年末に死亡しており、小さい容器より飼育難易度が高くなっているので飼育方法に課題があるのかもしれない。 3/4に採卵した卵が1個孵化した。これで累代飼育は一通り成功となる。WF2個体では長歯型を目標にしたい。 細かな記録は取っていないが、ここまでのところ初代に比べて産卵数が少なく、個体によってはまったく産まないものもいる状況。飼育温度がやや低めということと使用済みマット主体にしたことも原因かもしれない。 ただ、少ないながら幼虫は得られており、3齢幼虫になってきているので、初代よりマット交換の頻度を増やすことで長歯型を狙いたい。 |