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オオヒメグモ
学名:Parasteatoda tepidariorum

オオヒメグモ(2006.8.17)
Data
和名 オオヒメグモ
体長 ♂:4〜5mm
♀:7〜8mm
分布 北海道,本州,四国,九州,南西諸島
出現期 8〜10月
アリなどの小型昆虫
解説 かご状の網を張る小型のクモ。
♀では腹部がほぼ球体をしている。
個体変異が多く、黒色型・褐色型・緑色型などがある。
立体的なかご状のクモの巣を張り、引っ掛かったアリなどの小型昆虫を捕食している。
 
国内に生息するオオヒメグモ属(Parasteatoda)は以下の11種。
和名/学名 分布
オオヒメグモ
Parasteatoda tepidariorum
北海道,本州,四国,九州,南西諸島
リュウキュウヒメグモ
Parasteatoda ryukyu
本州(神奈川県,石川県,岡山県,広島県),四国,九州,南西諸島
ツリガネヒメグモ
Parasteatoda angulithorax
北海道,本州,四国,九州
オオツリガネヒメグモ
Parasteatoda tabulata
北海道,本州,四国,九州
カグヤヒメグモ
Parasteatoda culicivora
本州,四国,九州
ハモンヒメグモ
Parasteatoda simulans
北海道,本州
アニジマヒメグモ
Parasteatoda hatsushibai
小笠原諸島(兄島)
コンピラヒメグモ
Parasteatoda kompirensis
本州,四国,九州
キヒメグモ
Parasteatoda asiatica
本州,四国,九州
キヨヒメグモ
Parasteatoda oculiprominens
北海道,本州,四国,九州
ヒザブトヒメグモ
Parasteatoda ferrumequina
本州(南部),四国,九州
 
トップの写真は自宅の裏の雨の当たらない壁沿いに複数の本種がかご状の立体的な網を張っていたのを発見し撮影したもの。卵のうを持つものもいたが、卵のうはオナガグモと同様に雫状の形をしていたが、紙で作ったように皺が寄ったものだった。
幼体の写真は2月11日に、庭に逆さに置いてあった植木鉢の内部にいた1mmの幼体を撮影したもの。その後、2月23日に脚に明瞭な輪紋が現れたことから、本種と同定した。幼体の同定は困難ではあるが、自宅の壁には多数の本種が独占していることもあり、まず間違いないと思われる。
撮影メモ 2007年3月の石垣島旅行で出会った122種目の生き物。観光農園のガジュマルの木の根元付近にあった立体的な不規則網にいる本種を発見した。網にはおびただしい数のハエの仲間が引っ掛かっていた。
 
121種目 122種目 123種目
PHOTO

オオヒメグモ@
別種を疑ったが、赤味の強い個体のようだ。
(2007.5.12)

巣内の本種@
(2007.5.12)

巣内の本種A
獲物を糸でグルグル巻きにする。
(2007.5.12)

巣内の本種B
(2006.8.17)

♀と卵のう
(2006.8.17)

クロヤマアリを捕食する本種
(2005.11.12)

巣内の本種C
平面ではなく、立体的にクモの巣を張る。
(2005.11.12)

アシナガアリを捕食する本種@
クモの巣にアシナガアリを引っ掛けるとすぐさま糸を吐き、グルグル巻きにしてしまった。
(2005.11.19)

アシナガアリを捕食する本種A
(2005.11.19)

オオヒメグモA
このオオヒメグモの巣内にヒゲナガヤリグモが寄生していた。
(2006.8.19)

石垣島の本種@
(2007.3.16 石垣島)

石垣島の本種A
(2007.3.16 石垣島)

石垣島の本種の巣
(2007.3.16 石垣島)

横から見た本種のアップ
(2006.12.31)

オオヒメグモ♂
(2007.1.14)

横から見た♂
(2007.1.14)

前から見た♂
(2007.1.14)

幼体
体長はまだ1mmしかない。
(2008.2.11)

横から見た幼体
その後、2月23日には、脚に明瞭な輪紋が見られるようになった。
(2008.2.11)

裏から見た幼体
(2008.2.11)
 
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