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コクロコガネ
学名:Pedinotrichia picea

外灯に飛来した本種(2009.6.13)
Data
和名 コクロコガネ
体長 16〜20mm
分布 北海道,本州,飛島,粟島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,御蔵島,八丈島),隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,五島列島,壱岐,下甑島,屋久島
出現期 5〜9月
広葉樹の葉
 幼虫は草木の根を食べる。
解説 ごく普通に見られるコガネムシの一種。
体色は黒色で光沢・点刻があり、上翅には縦隆条がある。
同属のクロコガネと酷似するが、光沢が鈍く、前胸背の点刻が荒く明瞭で、前胸背前縁に目立った毛はないのに対し、本種では光沢が強く、前胸背の点刻が細かく、前胸背前縁に長毛が生えている点で区別できる。
夜、灯火に飛んでくることが多いが、日中、道路を歩行している個体を見つけることも多い。
幼虫はカブトムシカナブンの幼虫とはスタイルが違い、キマワリやゴミムシダマシの幼虫のように長細い形をしており、丸まらない。
 
国内に生息するPedinotrichia属は以下の2種。
和名/学名 分布
オオクロコガネ
Pedinotrichia parallela
本州,粟島,伊豆諸島(八丈島),隠岐,四国,小豆島,九州,壱岐,五島列島,対馬, 能古島,上甑島,屋久島,馬毛島,種子島
コクロコガネ
Pedinotrichia picea
北海道,本州,飛島,粟島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,御蔵島,八丈島),隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,五島列島,壱岐,下甑島,屋久島
 
トップの写真は5月30日の夜、玄関の灯りに飛来したと思われる本種が落ちていたのを採集し、撮影したもの。
本種はよく道端に落ちているところを見ることがあり、一度飼育してみたことがあったが、かなりの大食漢でエサ用に入れた広葉樹の枝をすぐに丸坊主にしてしまった。
PHOTO

外灯に飛来した個体
(2009.6.13)

コクロコガネ
(2006.5.30)

腹部
微毛が生えており、カブトムシを連想させる。
(2006.5.30)

コナラの葉上の本種
広葉樹の葉をよく食べる。
(2001.6.9)
クロコガネとの相違点

コクロコガネの前胸背
点刻が細かく浅い。
前縁に長毛が生えている。
(2009.6.13)

クロコガネの前胸背
点刻が荒い。
前縁に目立った毛がない。
後縁沿いの点刻列が中央で途切れる。
(2013.6.27)
 
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