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クロコガネ
学名:Nigrotrichia kiotoensis

外灯に飛来した本種(2013.7.8 山梨県)
Data
和名 クロコガネ
体長 17〜22mm
分布 北海道,本州,飛島,粟島,佐渡島,伊豆諸島(八丈島),舳倉島,淡路島,厳島 (宮島),隠岐,四国,小豆島,沖ノ島(高知),九州,壱岐,五島列島,対馬,沖ノ島(筑前),相島,能古島,五島列島,上甑島,下甑島,屋久島,薩摩黒島,口永良部島
出現期 4〜7月
広葉樹の葉
 幼虫は草木の根を食べる。
解説 黒色のコガネムシ。
体色は黒色でやや鈍い光沢・点刻があり、上翅には縦隆条がある。
同属のコクロコガネと酷似するが、光沢が強く、前胸背の点刻が細かく、前胸背前縁に長毛が生えているのに対し、本種では光沢が鈍く、前胸背の点刻が荒く明瞭で、前胸背前縁に目立った毛はない点で区別できる。
また、本種は灯火にはあまり飛来せず、夜間林内を活発に飛び回る。
 
国内に生息するクロコガネ属(Nigrotrichia)は以下の8種(1亜種)。
和名/学名 分布
クロコガネ
Nigrotrichia kiotoensis
北海道,本州,飛島,粟島,佐渡島,伊豆諸島(八丈島),舳倉島,淡路島,厳島 (宮島),隠岐,四国,小豆島,沖ノ島(高知),九州,壱岐,五島列島,対馬,沖ノ島(筑前),相島,能古島,五島列島,上甑島,下甑島,屋久島,薩摩黒島,口永良部島
アマミクロコガネ
Nigrotrichia amamiana
奄美大島,徳之島
マルオクロコガネ
Nigrotrichia convexopyga
本州,伊豆諸島(利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島),淡路島,四国,小豆島,九州,大島(南郷町)
ダンジョクロコガネ
Nigrotrichia danjoensis
男女群島
チョウセンクロコガネ
Nigrotrichia diomphalia
対馬
リュウキュウクロコガネ
Nigrotrichia loochooana loochooana
宮古島,伊良部島,下地島,石垣島,西表島,小浜島
リュウキュウクロコガネ(沖縄亜種)
Nigrotrichia loochooana okinawana
沖永良部島,沖縄島,久高島,伊平屋島, 伊江島,渡嘉敷島,阿嘉島,渡名喜島,久米島
ミヤコクロコガネ
Nigrotrichia miyakoana
宮古島,伊良部島,下地島
トカラクロコガネ
Nigrotrichia tokara
トカラ列島(中之島,悪石島,宝島,平島)
 
トップの写真は7月8日に、山梨県の標高1,600m付近の外灯に前日の夜飛来した本種を採集して撮影したもの。同属により光沢の強いマルオクロコガネがいて更に似ているが、写真の個体は前胸背後縁の点列が中央で途切れていることから本種と同定した。
6月27日の写真は夜、自宅の玄関の灯りに飛来したと思われる本種が落ちているのを発見し、撮影したもの。コクロコガネとは肉眼での見た目の違いは分からないが、大きく撮影するとその違いは一目瞭然だった。
PHOTO

外灯に飛来した本種
トップの写真をトリミングしたもの。
(2013.7.8 山梨県)

自宅の外灯に飛来した本種@
(2013.6.27)

自宅の外灯に飛来した本種A
(2013.6.27)

自宅の外灯に飛来した本種B
(2013.6.27)

自宅の外灯に飛来した本種C
(2013.6.27)
コクロコガネとの相違点

クロコガネの前胸背
点刻が荒い。
前縁に目立った毛がない。
後縁沿いの点刻列が中央で途切れる。
(2013.6.27)

コクロコガネの前胸背
点刻が細かく浅い。
前縁に長毛が生えている。
(2009.6.13)
 
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