ムネビロスナゴミムシダマシ | |
学名:Gonocephalum japanum japanum | |
ムネビロスナゴミムシダマシ(2021.7.10) |
Data | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ムネビロスナゴミムシダマシ 別名:スナゴミムシダマシ,ミヤケスナゴミムシダマシ |
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体長 | 11〜13mm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分布 | 北海道,利尻島,奥尻島,本州,粟島,佐渡島,隠岐 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出現期 | 5〜9月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
餌 | 腐食物 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 |
スナゴミムシダマシの仲間。 落ち葉の下などに見られ、キノコや腐食質のものを食べると思われる。 主に砂浜や河原などの砂地に生息する同属の中で本種のみ多湿な土壌を好む。 本種はスナゴミムシダマシとされていたがゴミムシダマシの仲間は分類が大幅に整理され、本種の和名も変更になった。 伊豆諸島産は前胸背板前角がより強く前方に突出、体表の顆粒が大きいという特徴から別亜種(miyakense)とされる。
7月15日の写真は夜間、静岡県の標高約1,200m付近のブナやアセビの多い林縁の倒木周辺にいたもの。個体数は多かった。地元で見かける個体に比べ、前胸背はさほど幅広くない個体だった。 |
PHOTO | |
畑沿いの道路にいた個体@ (2021.7.10) |
畑沿いの道路にいた個体A (2021.7.10) |
畑沿いの道路にいた個体B (2021.7.10) |
夜間、朽木周辺にいた個体@ 体長は12mmだった。 (2017.7.15 静岡県) |
夜間、朽木周辺にいた個体A (2017.7.15 静岡県) |
夜間、朽木周辺にいた個体B (2017.7.15 静岡県) |
夜間、庭にいた個体 タイワンサソリモドキの餌を探そうと落ち葉などを退けて捜している時に発見したもの。体長は12mmだった。 (2007.8.26) |
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近似種との相違点 | |
ムネビロスナゴミムシダマシ 前胸背:側縁中央が外側に広がり平圧、内側は全体的に弱く膨隆する。大きめの顆粒がある。 上翅:明瞭な点刻列がある。基部中央付近から中央付近にかけて隆起があるか隆条がある。大小2種の顆粒があり、大きい顆粒は黄褐色の短毛が生えるが細く目立たない。 (2001.7.15 静岡県) |
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ヒメスナゴミムシダマシ 前胸背:膨隆する。顆粒は大きく不規則な形状をしている。側縁は後角前で湾曲する 上翅:隆起がなく平坦。微細な顆粒があるが疎ら。切断状の淡黄色の短毛が目立つ。 (2021.5.25) |
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ヒメカクスナゴミムシダマシ 前胸背:側縁付近は幅広く平圧するが内側は膨隆する。側縁は後角前で湾曲しない。 上翅:隆起がなく平坦。大小2種の顆粒があり、大きい顆粒は切断状の淡黄色の短毛が生える。 (2021.7.31 静岡県産) |
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コスナゴミムシダマシ 前胸背:盛り上がらず比較的平坦。微細な顆粒によりザラザラしている。 上翅:隆起がなく平坦。微細な顆粒がある。切断状の淡黄色の短毛がある。 (2021.7.17) |
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オオスナゴミムシダマシ 前胸背:側縁は後角前で湾曲しない。黄褐色のカールした短毛を多数生やす。 上翅:明瞭な条溝がある。微細な顆粒が密にある。黄褐色のカールした短毛を多数生やす。 (2021.7.31 静岡県産) |