オオスナゴミムシダマシ | |
学名:Gonocephalum pubens | |
![]() 砂浜にいたオオスナゴミムシダマシ(2021.4.3) |
Data | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | オオスナゴミムシダマシ 別名:ショウナンスナゴミムシダマシ |
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体長 | 9.8〜13mm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分布 | 本州,粟島,佐渡島,隠岐,淡路島,四国,小豆島,九州,平戸島,壱岐,対馬 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出現期 | 4〜10月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
餌 | 腐植質 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 |
スナゴミムシダマシの一種。 同属の中では大型。体色は黒色で艶消し状。 体形は卵型。同属では前胸背の後角手前で湾入する種が多いが本種は直線的で湾入しない。 上翅は浅い条溝があり、間室にややカールした黄褐色の短毛を生やす。 神奈川県から西日本の海岸の砂浜に普通に見られ、神奈川県〜静岡県の個体は前胸背板が短い傾向があり、ショウナンスナゴミムシダマシという別名も存在する。 海外では朝鮮半島,中国に分布している。
7月27日には静岡県の中田島砂丘で流木の下にヒメカクスナゴミムシダマシと混生して多数の本種が見られた。 |
PHOTO | |
![]() 中田島砂丘にいた個体@ (2021.7.27 静岡県産) |
![]() 中田島砂丘にいた個体A (2021.7.27 静岡県産) |
![]() 砂浜の石の下にいた個体@ (2021.4.3) |
![]() 砂浜の石の下にいた個体A (2021.4.3) |
![]() 砂浜の石の下にいた個体B (2021.4.3) |
![]() 砂浜の石の下にいた個体C (2021.4.3) |
![]() 砂浜の石の下にいた個体D (2021.4.3) |
![]() 砂浜の石の下にいた個体E (2021.4.3) |
近似種との相違点 | |
![]() オオスナゴミムシダマシ 前胸背:側縁は後角前で湾曲しない。黄褐色のカールした短毛を多数生やす。 上翅:明瞭な条溝がある。微細な顆粒が密にある。黄褐色のカールした短毛を多数生やす。 (2021.7.31 静岡県産) |
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![]() ヒメカクスナゴミムシダマシ 前胸背:側縁付近は幅広く平圧するが内側は膨隆する。側縁は後角前で湾曲しない。 上翅:隆起がなく平坦。大小2種の顆粒があり、大きい顆粒は切断状の淡黄色の短毛が生える。 (2021.7.31 静岡県産) |
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![]() ヒメスナゴミムシダマシ 前胸背:膨隆する。顆粒は大きく不規則な形状をしている。側縁は後角前で湾曲する 上翅:隆起がなく平坦。微細な顆粒があるが疎ら。切断状の淡黄色の短毛が目立つ。 (2021.5.25) |
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![]() コスナゴミムシダマシ 前胸背:盛り上がらず比較的平坦。微細な顆粒によりザラザラしている。 上翅:隆起がなく平坦。微細な顆粒がある。切断状の淡黄色の短毛がある。 (2021.7.17) |
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![]() ムネビロスナゴミムシダマシ 前胸背:側縁中央が外側に広がり平圧、内側は全体的に弱く膨隆する。大きめの顆粒がある。 上翅:明瞭な点刻列がある。基部中央付近から中央付近にかけて隆起があるか隆条がある。大小2種の顆粒があり、大きい顆粒は黄褐色の短毛が生えるが細く目立たない。 (2001.7.15 静岡県) |