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ナンカイカラスヨトウ
学名:Amphipyra horiei

オオシマカラスヨトウ(2009.6.15)
Data
和名 ナンカイカラスヨトウ
開張 56〜68mm
分布 本州,伊豆諸島,四国,九州,奄美大島,徳之島,沖縄島
出現期 7〜10月
樹液や腐った果実
 幼虫はブナ科(アベマキ),グミ科(アキグミ)などの葉を食べる。
解説 大型のカラスヨトウ。
茶褐色で、内横線と外横線の間は濃色で円形の環状紋が目立つ。
外横線外側沿いは淡色。
オオシマカラスヨトウに酷似し、前翅の斑紋での区別は困難だが、オオシマカラスヨトウでは腹部側面の腹節毎に明瞭な白色条があるのに対し、本種では白色条がなく、淡色の毛を生やす程度。幼虫ではオオシマカラスヨトウの気門が黒一色であるのに対し、本種では黒い縁取りに内部が白色であることで区別できる。
日本固有種。
 
国内に生息するAmphipyra属は以下の11種。
和名/学名 分布
シマカラスヨトウ
Amphipyra pyramidea yama
千島列島(南部),北海道,利尻島,本州(中部地方以北)
オオシマカラスヨトウ
Amphipyra monolitha surnia
本州,四国,九州,屋久島
ナンカイカラスヨトウ
Amphipyra horiei
本州,伊豆諸島,四国,九州,奄美大島,徳之島,沖縄島
カラスヨトウ
Amphipyra livida corvina
北海道,本州,四国,九州,屋久島
シロスジカラスヨトウ
Amphipyra tripartita
本州,四国,九州,対馬
オオウスヅマカラスヨトウ
Amphipyra erebina
北海道,本州,四国,九州,対馬
ツマジロカラスヨトウ
Amphipyra schrenckii
北海道,本州,四国,九州
クロシマカラスヨトウ
Amphipyra okinawensis
沖縄島
ユワンカラスヨトウ
Amphipyra sublivida
奄美大島
ムラマツカラスヨトウ
Amphipyra perflua
北海道(東部)
ヤヒコカラスヨトウ
Amphipyra subrigua
本州(新潟県,東京都,岐阜県,岡山県)
 
写真は5月9日に採集した幼虫を飼育して羽化させた個体を撮影したもの。採集した幼虫はケースに入れると数日でケースの隅に繭を作り、6月15日の朝に羽化後の成虫を発見した。
PHOTO

幼虫から羽化させた個体@
(2009.6.15)

幼虫から羽化させた個体A
(2009.6.16)

幼虫から羽化させた個体B
明瞭な白色条がない。
(2009.6.16)

幼虫
(2009.5.9)
 
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