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シロスジカラスヨトウ
学名:Amphipyra tripartita

夜間、ヒノキに止まる本種(2017.8.13 新潟県)
Data
和名 シロスジカラスヨトウ
開張 45〜55mm
分布 本州,四国,九州,対馬
出現期 8〜10月
樹液や腐った果実
 幼虫はブナ科(アラカシ),サカキ科(サカキ)などの広葉樹の葉を食べる。
解説 白い筋が特徴的なカラスヨトウ。
前翅の地色はビロード状の光沢を持つ黒色で、前方と後方に明瞭な白色線がある。
海外では朝鮮半島,中国に分布している。
 
国内に生息するAmphipyra属は以下の11種。
和名/学名 分布
シマカラスヨトウ
Amphipyra pyramidea yama
千島列島(南部),北海道,利尻島,本州(中部地方以北)
オオシマカラスヨトウ
Amphipyra monolitha surnia
本州,四国,九州,屋久島
ナンカイカラスヨトウ
Amphipyra horiei
本州,伊豆諸島,四国,九州,奄美大島,徳之島,沖縄島
カラスヨトウ
Amphipyra livida corvina
北海道,本州,四国,九州,屋久島
シロスジカラスヨトウ
Amphipyra tripartita
本州,四国,九州,対馬
オオウスヅマカラスヨトウ
Amphipyra erebina
北海道,本州,四国,九州,対馬
ツマジロカラスヨトウ
Amphipyra schrenckii
北海道,本州,四国,九州
クロシマカラスヨトウ
Amphipyra okinawensis
沖縄島
ユワンカラスヨトウ
Amphipyra sublivida
奄美大島
ムラマツカラスヨトウ
Amphipyra perflua
北海道(東部)
ヤヒコカラスヨトウ
Amphipyra subrigua
本州(新潟県,東京都,岐阜県,岡山県)
 
写真は8月13日の夜、新潟県の標高200m付近のヒノキに止まっていた本種を撮影したもの。ライトトラップの近くのヒノキだったが他のヒノキには特に蛾などの虫は止まっていないのに、多数のオオシマカラスヨトウAmphipyra monolitha)やゴキブリ類、カマドウマ類が集まっていて本種も2匹見られた。このヒノキに餌があって一か所に集まっているという訳でもなく、幹に満遍なく止まってじっとしており不可解だった。だが、その後も何度か同じ場所を訪れて観察した結果、腐朽が進んで樹皮の隙間や洞が多いため、多くの昆虫の隠れ家となっていることが分かった。
PHOTO

夜間、ヒノキに止まる本種@
何故か1本のヒノキにだけ2匹の本種と多数のオオシマカラスヨトウやゴキブリ類が集まっていた。
(2017.8.13 新潟県)

夜間、ヒノキに止まる本種A
(2017.8.13 新潟県)

夜間、ヒノキに止まる本種B
(2017.8.13 新潟県)
 
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