ホーム > チョウ目 > ヤガ科 > カラスヨトウ亜科
 
カラスヨトウ
学名:Amphipyra livida corvina

橋の欄干に止まる本種(2012.7.4 鹿児島県)
Data
和名 カラスヨトウ
開張 39〜45mm
分布 北海道,本州,四国,九州,屋久島
出現期 7〜11月
樹液や腐った果実
 幼虫はキク科(タンポポ類),ブドウ科(ヤブガラシ),バラ科(バラ),セリ科(セリ),ユリ科(アマナ),アサ科(アサ)の葉
解説 カラスヨトウ亜科の代表種。
前翅はビロード状の光沢を持つ暗紫褐色をしており、特に斑紋はない。
後翅は黄褐色をしており、飛翔中はやや目立つ。
本亜種は国外ではロシア南東部や朝鮮半島などに分布している。
 
国内に生息するAmphipyra属は以下の11種。
和名/学名 分布
シマカラスヨトウ
Amphipyra pyramidea yama
千島列島(南部),北海道,利尻島,本州(中部地方以北)
オオシマカラスヨトウ
Amphipyra monolitha surnia
本州,四国,九州,屋久島
ナンカイカラスヨトウ
Amphipyra horiei
本州,伊豆諸島,四国,九州,奄美大島,徳之島,沖縄島
カラスヨトウ
Amphipyra livida corvina
北海道,本州,四国,九州,屋久島
シロスジカラスヨトウ
Amphipyra tripartita
本州,四国,九州,対馬
オオウスヅマカラスヨトウ
Amphipyra erebina
北海道,本州,四国,九州,対馬
ツマジロカラスヨトウ
Amphipyra schrenckii
北海道,本州,四国,九州
クロシマカラスヨトウ
Amphipyra okinawensis
沖縄島
ユワンカラスヨトウ
Amphipyra sublivida
奄美大島
ムラマツカラスヨトウ
Amphipyra perflua
北海道(東部)
ヤヒコカラスヨトウ
Amphipyra subrigua
本州(新潟県,東京都,岐阜県,岡山県)
 
写真は7月4日の夜、鹿児島県の木製の橋の欄干に止まっている本種を撮影したもの。翌日の午前中にも飛翔中の本種を見たが、止まっている時は目立たないものの、飛翔中は黄褐色の後翅が見えるのでよく目立った。後に山梨県の標高1,600m付近の山地に設置したライトトラップにも飛来している。
地元では夜間、疎林内でサクラの幹に止まっていた本種を撮影しているが地元で見たのは一度だけ。
PHOTO

サクラに止まっていた本種
(2015.9.6)

橋の欄干に止まる本種
(2012.7.4 鹿児島県)

ライトトラップに飛来した本種
(2013.7.7 山梨県)
 
先頭ページへ