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シロスジヒトリモドキ
学名:Asota heliconia riukiuana

クワズイモの葉の裏に隠れた本種(2007.7.18 石垣島)
Data
和名 シロスジヒトリモドキ
開張 58〜60mm
分布 九州,奄美大島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島,南大東島
出現期 3〜11月
果実の汁や花の蜜
 幼虫はクワ科(オオバイヌビワ,コウトウヌビワ)の葉を食べる。
解説 暗褐色に白い筋模様が特徴のヒトリモドキ。
胸部は橙色。前翅の地色は暗褐色で基部は橙色、その下に白色で囲まれた複数の黒紋があり、中室まで白色の縦帯が伸びる。
薄暗い林内に生息し、葉の裏に隠れている。
八重山諸島ではマングローブの花にもよく集まる。
国内の個体は日本産亜種で、海外では基亜種及び他の亜種がインド〜オーストラリアに分布している。
 
国内に生息するAsota属は以下の5種。
和名/学名 分布
シロスジヒトリモドキ
Asota heliconia riukiuana
九州,奄美大島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島,南大東島
ホシヒトリモドキ
Asota plana lacteata
屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島
キイロヒトリモドキ
Asota egens confinis
九州,屋久島,トカラ列島,奄美大島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島,南大東島
イチジクヒトリモドキ
Asota ficus
本州,四国,九州,沖縄島,南大東島,石垣島
キシタヒトリモドキ
Asota caricae
沖縄島,石垣島,西表島,与那国島,北大東島,南大東島
撮影メモ 2007年7月に石垣島旅行で撮影。林内の浅い沼の周囲で発見した。近づくとすぐに飛んで行ってしまうので、望遠レンズで撮影した。
 
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2017年7月に西表島で10年ぶりに本種を見ることができた。今回はホテルの外灯やライトトラップに複数飛来した。夜間オオバイヌビワの実を吸汁しているところも観察することができた。同年の10月にも西表島の別の場所でライトトラップをしたが、非常に多くの本種が飛来した。日中でも人気のないような林道沿いのシダの裏などに多数が潜んでおり、歩いただけでおびただしい数の本種が飛び去る光景を見ることができた。
PHOTO

オオバイヌビワの実を吸汁する本種
(2017.7.8 西表島)

ホテルの明かりに飛来した本種
(2017.7.9 西表島)

ライトトラップに飛来した本種@
(2017.10.16 西表島)

ライトトラップに飛来した本種A
(2017.10.16 西表島)

ライトトラップに飛来した本種B
(2017.10.16 西表島)

ライトトラップに飛来した本種C
(2017.10.16 西表島)

ライトトラップに飛来した本種D
(2017.10.15 西表島)

ホテル内に進入し弱っていた個体@
(2017.7.7 西表島)

ホテル内に進入し弱っていた個体A
(2017.7.7 西表島)

ホテル内に進入し弱っていた個体B
(2017.7.7 西表島)

ホテル内に進入し弱っていた個体C
(2017.7.7 西表島)

ライトトラップに飛来した本種
サキシマヒラタとのツーショット
(2017.7.10 西表島)
 
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