アカマダラコガネ | |
学名:Anthracophora rusticola | |
クヌギの樹液に集まる本種(2007.9.17) |
Data | |
和名 | アカマダラコガネ 別名:アカマダラハナムグリ |
体長 | 15〜21mm |
分布 | 北海道,本州,佐渡島,淡路島,隠岐諸島,四国,九州,五島列島,平戸島,下甑島,屋久島 |
出現期 | 4〜10月 |
餌 | クヌギやコナラなどの樹液,花,果実 |
解説 |
赤と黒の複雑な斑模様を持つ珍しいハナムグリ。 本種は数が少なく、謎が多いハナムグリだったが最近、生態が解明されてきている。 ネットでの情報によると、本種は猛禽類の巣に使われ排泄物が染み込み、泥状に朽ちた朽木で育つということであった。 このことから猛禽類が生息する比較的大きな森にしか生息できないために数が少ないと考えられる。環境破壊の影響をもろに受け易く、絶滅が心配される。 本種は初夏に羽化し、晩夏から秋口にかけて樹液に集まり、そのまま越冬し、翌年の春に産卵するという。 海外では朝鮮半島,中国,ロシア東部,ベトナムに分布している。 更に翌年の9月17日には横浜市内のクヌギ林でクヌギの樹液に本種が5,6匹も集まっているところを発見した。何故か大抵見られるクロカナブン(Rhomborrhina polita)やシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)は全く見られず、コクワガタ(Dorcus rectus rectus)のペアと複数のヨツボシケシキスイ(Librodor japonicus)、サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)が1頭見られるだけであった。これほどの数が集まるほどの猛禽類を養える大きな森であったということなのだろう。 |
PHOTO | |
クヌギの樹液に来た本種@ (2007.9.17) |
クヌギの樹液に来た本種A (2007.9.17) |
胸部の模様 (2007.9.17) |
メロンに来た本種@ (2006.8.27) |
メロンに来た本種A (2006.8.27) |
道路に落ちていた個体 後翅が出ているので飛来した直後のようだ。 (2018.4.30 新潟県) |