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シロテンハナムグリ | |
学名:Protaetia orientalis submarumorea | |
クヌギの樹液に来た♂(2023.8.7) |
Data | |||||||||||||||
和名 | シロテンハナムグリ | ||||||||||||||
体長 | 20〜27mm | ||||||||||||||
分布 | 北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島,小笠原諸島,隠岐諸島,四国,九州,対馬,壱岐,五島列島,男女群島,甑列島,大隅諸島,奄美大島 | ||||||||||||||
出現期 | 5〜9月 | ||||||||||||||
餌 |
クヌギやコナラなどの樹液,果実,花の蜜など 幼虫は腐植土を食べる。 |
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飼育 | 産卵 カブト用マットに多数産卵し、1匹の♀で100個以上産卵する。 幼虫 腐葉土やクワガタ幼虫飼育に使ったマットで育つ。温度管理すれば4ヶ月で羽化する。 土繭を造って蛹になる。 成虫飼育 カブト・クワガタ用のゼリーで飼育できる。 |
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飼育難易度 |
簡単 ★☆☆☆☆ 困難 普通に飼育すると多数の幼虫が沸いてしまい、ほっとくとマットが糞だらけになり餓死させてしまうので、注意が必要。 |
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解説 | ハナムグリの仲間。 地色は金属光沢のある銅色で、白色の斑紋がある。 カナブン同様、7〜8月にクヌギやコナラの樹液によく集まる。 シラホシハナムグリに似るが、上翅の先端部が尖り、中胸腹板突起が横長の楕円なのに対し、本種では上翅の先端部はほとんど突出せず、中胸腹板突起は円形に近い。 カナブンほどはすばしっこくないが重厚な表皮を持つ。 成虫で越冬できる。
八丈島での写真は落下した果実に群がっていた大量のリュウキュウツヤハナムグリに混じって本種がいたもので、ここでは数は少なく50匹に1匹本種が見つかる程度だった。 |
PHOTO | |
クヌギの樹液に来た♂@ (2023.8.7) |
クヌギの樹液に来た♂A (2023.8.7) |
落下した果実に来た♀ (2018.8.14 八丈島) |
落下した果実を食べる♀ (2018.8.14 八丈島) |
リュウキュウツヤハナムグリに混じって果実を食べる本種 (2018.8.14 八丈島) |
♀ |
♂の前脛節 第3外歯は小さい。 (2023.8.8) |
♂の翅端部 ほとんど突出しない。 (2023.8.8) |
♂の腹部 腹板中央付近が凹圧される。 (2023.8.8) |
♀の腹面 腹板は凹圧されない。 (2018.8.14 八丈島) |
卵 |
1齢幼虫 |
2齢幼虫@ |
2齢幼虫A 繁殖力は大変強く、1匹の♀だけでも軽く100頭以上の幼虫が得られる。 |
3齢幼虫@ 成熟すると黄色味を帯びる。 |
3齢幼虫A |
蛹 土で繭を造る。 |
羽化直後のシロテンハナムグリ 蛹から羽化した直後はまだ上翅が柔らかく、オレンジ色をしている。 |
飼育下での羽化の様子 羽化して数日で上翅がオレンジ色から本来の金属光沢のものにゆっくりと変化していく。 |