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ムラサキツマキリヨトウ
学名:Callopistria juventina

ムラサキツマキリヨトウ(2009.6.6)
Data
和名 ムラサキツマキリヨトウ
開張 30〜36mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 6〜8月
 西表島では3月に出現している。
不明
 幼虫はカニクサ科(カニクサ),コバノイシカグマ科(ワラビ)の葉を食べる。
解説 茶褐色に明瞭な筋や紋模様があるツマキリヨトウの仲間。
近似種にキスジツマキリヨトウがいるが、本種はやや大きく、腎状紋の下に白い紋がないことで区別できる。
 
国内に生息するCallopistria属は以下の14種。
和名/学名 分布
ムラサキツマキリヨトウ
Callopistria juventina
北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄島,石垣島,西表島
ヒメツマキリヨトウ
Callopistria duplicans
本州(宮城県以南),四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
マダラツマキリヨトウ
Callopistria repleta
北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
ミナミツマキリヨトウ
Callopistria nobilior
本州(関東地方以西),伊豆諸島(御蔵島,八丈島),四国,九州,沖縄島,石垣島,西表島
ナカウスツマキリヨトウ
Callopistria m. maillaridi
小笠原諸島(父島,母島,兄島,南硫黄島),四国,九州,屋久島,南西諸島
アミメツマキリヨトウ
Callopistria aethiops
本州(関東地方以西),伊豆諸島(八丈島以北),小笠原諸島(母島),四国,九州,屋久島,奄美大島,石垣島,西表島
シロスジツマキリヨトウ
Callopistria albolineola
北海道,本州,四国,九州,対馬
キスジツマキリヨトウ
Callopistria japonibia
本州,伊豆諸島(八丈島以北),四国,九州,対馬,屋久島,口永良部島
クロキスジツマキリヨトウ
Callopistria rivularis
対馬,屋久島,沖縄島,奄美大島,西表島
コガタツマキリヨトウ
Callopistria pulchrilinea
本州(関東地方以西),四国,九州,屋久島
ネボシツマキリヨトウ
Callopistria guttulalis
石垣島,西表島
アヤナミツマキリヨトウ
Callopistria placodoides
本州,四国,九州,屋久島,奄美大島
ギンツマキリヨトウ
Callopistria argyrosticta
北海道,本州(近畿地方伊東)
ムニンツマキリヨトウ
Callopistria ogasawaraensis
小笠原諸島(母島,父島)
撮影メモ 2007年3月の西表島旅行で出会った100種目の生き物。夜、ホテルの外灯に飛来した本種を発見した。
 
99種目 100種目 101種目
右下の成虫と幼虫の写真は、いずれも静岡県の雑木林にあるワラビ畑周辺で撮影したもの。やはり食草のワラビに本種の幼虫が見つかり、そばにはかなり鱗粉が磨り減った成虫も見られた。椎茸栽培用のクヌギ林がたくさんある山で、他にもさまざまな蛾の仲間が見られた。
PHOTO

ホテルの明かりに飛来した個体
(2007.3.14 西表島)

食草のそばにいた個体
鱗粉がかなり取れている。そばのワラビには幼虫が見られた。
(2008.8.20 静岡県)

ワラビを食べる幼虫@
幼虫は特徴的な模様が見られる。
(2008.8.20 静岡県)

ワラビを食べる幼虫A
(2008.8.20 静岡県)
キスジツマキリヨトウとの相違点

ムラサキツマキリヨトウ
腎状紋の下に白い紋がない。
本種のほうが大きい。
(2007.3.14 西表島)

キスジツマキリヨトウ
腎状紋の下に白い紋がある。
小さい。
(2007.8.7)
 
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