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ヒメムラサキシキブマイコガ
学名:Stathmopoda gemmiconsuta

外灯に飛来した本種(2009.5.16)
Data
和名 ヒメムラサキシキブマイコガ
開長 8.8〜13.4mm
分布 本州
出現期 5〜8月
不明
 幼虫はシソ科(ムラサキシキブ)の葉を食べる。
解説 発達した後脚を立てて止まるニセマイコガ科の一種。
淡黄色に明瞭な暗褐色の模様を持つ。
前翅後方の暗色帯から翅頂にかけて細い褐色条が伸びる。
当サイトでは従来「ニセマイコガ科(Stathmopoda属)の一種(その1)」と紹介していたが、「日本産蛾類標準図鑑III」(学研)により本種であることが判明した。
鹿児島県及び南西諸島には、同属のミナミヒメムラサキシキブマイコガStathmopoda luxuriivora)が分布しており本種と酷似しているが、翅頂付近に褐色紋があり、後方の帯と繋がらないのに対し、本種では前翅の3/5から翅頂付近にかけて褐色条がある点で区別できる。
 
国内に生息するStathmopoda属は以下の17種。
和名/学名 分布
オオマイコガ
Stathmopoda stimulata
北海道,本州,四国,九州,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島
フトオビマイコガ
Stathmopoda sp. 1
本州,四国,九州,対馬
カキノヘタムシガ
Stathmopoda masinissa
本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,石垣島
リュウキュウカキノヘタムシガ
Stathmopoda maritimicola
野甫島,沖縄島,久米島,宮古島,伊良部島,多良間島,石垣島,西表島,与那国島
キイロマイコガ
Stathmopoda auriferella
本州,四国,九州,対馬,屋久島,トカラ列島(中之島),奄美大島,久米島,伊江島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島
カタアカマイコガ
Stathmopoda haematosema
北海道,本州,九州,トカラ列島(中之島)
キイロオビマイコガ
Stathmopoda pedella
北海道,本州,四国
オビマイコガ
Stathmopoda opticaspis
本州,四国,九州,屋久島
リュウキュウオビマイコガ
Stathmopoda sp. 2
沖縄島,石垣島
ムラサキシキブマイコガ
Stathmopoda magnisignata
本州
ウスムラサキシキブマイコガ
Stathmopoda callicarpicola
北海道,本州
ヒメムラサキシキブマイコガ
Stathmopoda gemmiconsuta
本州
ミナミヒメムラサキシキブマイコガ
Stathmopoda luxuriivora
九州(鹿児島県),屋久島,沖縄島,石垣島,西表島
ハンノマイコガ
Stathmopoda flavescens
北海道,本州,四国,九州
モトキマイコガ
Stathmopoda moriutiella
北海道,本州,九州,屋久島
フタオビクロマイコガ
Stathmopoda brachymochla
屋久島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
シロマイコガ
Stathmopoda sp. 3
本州(岩手県)
 
写真は5月16日に玄関の扉に止まっていた本種を撮影したもの。恐らく夜の内に外灯に飛来した個体だと思う。以後も毎年度々外灯に飛来するので個体数は多いようだ。
PHOTO

上から見た本種
(2009.5.16)
 
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