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モモイロシマメイガ
学名:Hypsopygia mauritialis

外灯に飛来した♂(2013.6.9)
Data
和名 モモイロシマメイガ
 別名:キガシラトビイロシマメイガ
開張 ♂:14〜16mm
♀:16〜19mm
分布 本州,四国,九州,屋久島,トカラ列島(諏訪瀬島),奄美大島,沖縄島,西表島,与那国島
出現期 5〜9月
花の蜜
 幼虫はスズメバチ科(セグロアシナガバチツマグロスズメバチ,ヒメスズメバチ,キアシナガバチなど)の巣を食べる。
解説 シマメイガの一種。
翅は全体的に明るい紫紅色で縁毛は黄色。♀ではやや暗い。
幼虫はスズメバチ科の巣に寄生し、巣を食べるという変わった習性をしている。
近似種にウスムラサキシマメイガ(Hypsopygia postflava)がいるが、本種より色彩が濃く、暗い赤紫色をしており、外横線も比較的直線状をしている。更に本種よりも珍しく極めて稀な種とされる。
海外では台湾,中国,東南アジア,イラン,ネパール,インド,オーストラリア,ハワイ諸島,アフリカ,マダガスカル島,モーリシャス島に分布している。
 
写真は6月9日の夜、自宅の外灯に飛来した♂を撮影したもの。お菓子や米を食べるシマメイガの仲間を紹介してきたが、今度はスズメバチの巣とはなかなか食性がユニークなグループである。
♀の写真は7月9日の夜、西表島のホテル周辺の林縁に設置したライトトラップに飛来したもの。酷似するウスムラサキシマメイガとは図鑑上では両種共に西表島からの記録はないものの台湾にも分布しているのでどちらも生息していても不思議ではないが色彩の明るさと外横線がM2付近で外側に突出していることから本種と判断した。
PHOTO

自宅の外灯に飛来した♂@
(2013.6.9)

自宅の外灯に飛来した♂A
(2013.6.9)

自宅の外灯に飛来した♂B
(2013.6.9)

ライトトラップに飛来した♀
(2017.7.9 西表島)
 
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