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オキナワアシブトクチバ
学名:Bastilla arcuata

シダ上の本種(2018.10.28 西表島)
Data
和名 オキナワアシブトクチバ
開張 約46mm
分布 本州(房総半島,紀伊半島),四国,九州(南部),屋久島,トカラ列島,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 4〜10月
果実の汁
 幼虫はトウダイグサ科を食草とすると考えられる。
解説 南西諸島に生息するアシブトクチバの一種。
全体的にやや紫がかっており、暗褐色と淡褐色の明瞭な模様がある。
南方系の種で本土での記録は遇産種とされる。
よく似た種にアシブトクチバ(Parallelia stuposa)がいるが、アシブトクチバの前翅の灰色帯は幅広く、中央部も本種ほど狭まらない。
海外では台湾,朝鮮半島,タイ,ミャンマー,インド,スリランカ,スンダランド,セラム島,ニューギニア島など東南アジアに広く分布する。
 
国内に生息するBastilla属は以下の4種。
和名/学名 分布
オキナワアシブトクチバ
Bastilla arcuata
本州(房総半島,紀伊半島),四国,九州(南部),屋久島,トカラ列島,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島
ナタモンアシブトクチバ
Bastilla joviana
本州(山形県),屋久島,奄美大島,沖縄島,宮古島,石垣島,西表島
ムラサキアシブトクチバ
Bastilla maturata
北海道,本州,四国,九州,屋久島
キオビアシブトクチバ
Bastilla fulvotaenia
屋久島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島
撮影メモ 2007年3月の西表島旅行で出会った82種目の生き物。大型のシダであるオオタニワタリの葉上に止まっていた本種を撮影した。三脚を使いたいところだが、数十メートルある橋の側面に生えていたため、手持ちで冷や冷やしながら撮影した。
 
81種目 82種目 83種目
トップの写真は10月28日の夜、西表島の山道沿いのシダに止まっていた本種を撮影したもの。数回見ることができたが光には比較的敏感で撮影するチャンスは少なかった。
5月25日の写真は神奈川県内で撮影したものでアシブトクチバかと思ったが、前翅の灰色帯の形状から本種と思われる。河原沿いの草むらにいた。本土にいる本種は遇産種とされているが、同じ場所で同じく遇産種とされるナカグロクチバも2回見ていることから本種も定着している可能性が高い。
PHOTO

河原沿いの草むらにいた個体@
(2024.5.25)

河原沿いの草むらにいた個体A
(2024.5.25)

オオタニワタリ上の本種
(2007.3.14 西表島)
 
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