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ヨツボシモンシデムシ
学名:Nicrophorus quadripunctatus

ヤマカガシの死骸を食べるペア(2011.8.2 静岡県)
Data
和名 ヨツボシモンシデムシ
体長 14〜18mm
分布 北海道,利尻島,本州,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,下甑島,屋久島
出現期 4〜10月
小動物などの死骸
 幼虫も同様。
解説 生き物の死体を食べるお掃除屋さん。
黒い体色に鮮やかなオレンジ色の紋が特徴的なシデムシ。
頭頂には赤色紋がある。
よく見るシデムシは大抵オオヒラタシデムシEusilpha japonica)だが、本種はモンシデムシの仲間では最も普通に見られる。
ペアで幼虫を育てる珍しい習性を持ち、チィチィと鳴いて幼虫を餌のある場所に誘導したり、口移しして餌を与えるという。
 
国内に生息するモンシデムシ属(Nicrophorus)は以下の9種。
和名/学名 分布
クロシデムシ
Nicrophorus concolor
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,三宅島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,直島,九州,対馬,下甑島,屋久島
ヒメクロシデムシ
Nicrophorus tenuipes
北海道,本州(高地帯)
マエモンシデムシ
Nicrophorus maculifrons
北海道,礼文島,利尻島,本州,佐渡島,伊豆諸島(三宅島),淡路島,四国,九州,上甑島
ヨツボシモンシデムシ
Nicrophorus quadripunctatus
北海道,利尻島,本州,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,下甑島,屋久島
ヒロオビモンシデムシ
Nicrophorus investigator
北海道,利尻島,礼文島,本州,淡路島,四国,九州
ヤマトモンシデムシ
Nicrophorus japonicus
本州,四国,九州
ツノグロモンシデムシ
Nicrophorus vespilloides
北海道,本州(高地帯)
ヒメモンシデムシ
Nicrophorus montivagus
本州,佐渡島,四国,九州
ネパールモンシデムシ
Nicrophorus nepalensis
奄美大島,沖縄島
 
トップの写真は8月2日に、静岡県の山道で車に轢かれたヤマカガシの死骸に来ていた本種のペアを撮影したもの。本種の黒と赤の斑紋は警戒色だと思っていたが、ヤマカガシの色彩にマッチして保護色効果もあるようだ。また車が来て二次災害にならないようヤマカガシの死骸ごと茂みに移動した。
夜間、自宅の庭でも発見している他、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップでは複数の本種が飛来した。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2015.8.11 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2015.8.11 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2015.8.11 山梨県)

庭にいた個体
夜間、庭を歩いていた。
(2007.11.13)

ヤマカガシの死骸を食べるペア
(2011.8.2 静岡県)
 
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