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オオヒラタシデムシ
学名:Necrophila japonica

オオヒラタシデムシの交尾(2021.6.18)
Data
和名 オオヒラタシデムシ
体長 約23mm
分布 北海道,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,三宅島),淡路島,四国,小豆島,九州
出現期 4〜10月
小動物などの死骸
 幼虫も同様。
解説 生き物の死体を食べるお掃除屋さん。
体色は弱い藍色の光沢を帯びた黒色で、上翅には明瞭な縦隆条と細かい点刻がる。
主に小動物の死骸を食べ、特にミミズの死骸など柔らかいものを好む。比較的よく見られる。
土を作るミミズと、そのミミズの死骸を食べる本種、どちらも自然界に欠かせない極めて重要な虫である。
 
国内に生息するNecrophila属のEusilpha亜属は以下の2種(1亜種)。
和名/学名 分布
ツシマヒラタシデムシ
Necrophila j. jakowlewi
対馬
ツシマヒラタシデムシ(本州亜種)
Necrophila j. similator
本州
オオヒラタシデムシ
Necrophila japonica
北海道,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,三宅島),淡路島,四国,小豆島,九州
 
トップの写真は6月18日に上流付近の歩道で交尾していた本種を撮影したもの。汚れた個体を見る機会は多いが弱い藍色の光沢が確認できる綺麗な個体だったので改めて撮影した。
5月28日の写真は夜間、埼玉県の雑木林内の倒木上に仕掛けたモンプチピューレKISSを食べに来たもので、普段はコカブトムシの餌に使っているが匂いが強い為、死骸に集まる虫に期待したが本種とクビボソゴミムシしか来なかった。
地元でもミミズの死骸があるような地面によく見られ、夏には幼虫が見られるようになる。
PHOTO

夜間、モンプチピューレKISSに来た本種
(2017.5.28 埼玉県)

路上の本種
(2006.5.21)

交尾@
♀はミミズの死骸を食べている。
(2011.5.21)

交尾A
♀はミミズの死骸を食べている。
(2006.5.21)

交尾B
(2006.5.21)

ミミズの死骸を食べる幼虫
(2011.6.25)
 
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