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セアカツノカメムシ
学名:Acanthosoma denticaudum

エノキ上での交尾(左が♂、右が♀) (2019.5.25)
Data
和名 セアカツノカメムシ
体長 14〜18mm
分布 北海道,南千島,本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 4〜10月
ミズキ,ヒノキ,スギ,ヤシャブシ,サンショウ,アセビなどの実
 幼虫も同様。
解説 緑色で小楯板が黄色いカメムシ。
青味がかった緑色で小楯板はオレンジ色をしている。
尻部に赤く短いハサミがついており、交尾時に♀を逃がさないように挟むことができる。
 
国内に生息するツノカメムシ属(Acanthosoma)の仲間は以下の9種。
和名/学名 分布
フトハサミツノカメムシ
Acanthosoma crassicaudum
本州,四国,九州
セアカツノカメムシ
Acanthosoma denticaudum
北海道,南千島,本州,四国,九州,対馬,屋久島
エゾツノカメムシ
Acanthosoma expansum
北海道,南千島,本州,四国,九州
ヒメハサミツノカメムシ
Acanthosoma forficula
北海道,本州,四国,九州
オオツノカメムシ
Acanthosoma giganteum
本州,四国,九州
ツノアカツノカメムシ
Acanthosoma haemorrhoidale angulatum
北海道,本州,四国,九州
イシハラハサミツノカメムシ
Acanthosoma ishiharai
本州,四国
ハサミツノカメムシ
Acanthosoma labiduroides
北海道,礼文島,利尻島,南千島,本州,四国,九州
ミヤマツノカメムシ
Acanthosoma spinicolle
北海道,礼文島,利尻島,南千島,本州,四国,九州
 
トップの写真は5月25日に近所の雑木林の林道でエノキの大木で交尾していた本種を撮影したもの。このエノキには多数の本種が群がっており、たまたま♀に集まったのかと思ったが来週も同じエノキを見たところ更に多くの個体が集まっていたので寄主植物のようだった。交尾相手の♀がハサミツノカメムシAcanthosoma labiduroides)という異種間の交尾も撮影している。
PHOTO

♂@
日光浴しているようで枝に止まり、始終じっとしていた。
(2006.4.1)

♂A
(2006.4.1)

♂B
(2006.4.1)

ブナ上の♀@
(2018.5.20 静岡県)

ブナ上の♀A
(2018.5.20 静岡県)

♀@
(2006.8.18)

♀A
(2006.8.18)

ビーティングで得られた♀@
羽化後間もない色が浅い個体と思われる。
(2020.8.8)

ビーティングで得られた♀A
(2020.8.8)

ビーティングで得られた♀B
(2020.8.8)

ビーティングで得られた♀C
(2020.8.8)

エゴノキ上での交尾@
♂が乱入したところ。
(2019.5.25)

エゴノキ上での交尾A
(2019.5.25)

ドームシェルターでの交尾@
標高600m付近の雑木林内で撮影。
(2012.6.23 静岡県)

ドームシェルターでの交尾A
(2012.6.23 静岡県)

ドームシェルターでの交尾B
(2012.6.23 静岡県)

異種間交尾@
体色がかなり違う。左が本種の♂、右がハサミツノカメムシの♀。
(2006.6.10)

異種間交尾中のハサミツノカメムシの♀
(2006.6.10)

異種間交尾中の♂
(2006.6.10)

異種間交尾A
右の♂の赤いハサミが♀を挟み、逃さないようにしている。
(2006.6.10)
 
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