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マヤシロカブトムシ
学名:Dynastes maya

マヤシロカブトの♂84mm(ホンジュラス産/F2)
Data
和名 マヤシロカブトムシ
体長 ♂:54.0〜83.5mm
♀:54.0〜59.0mm
分布 メキシコ(チャパス州),グアテマラ,ホンジュラス
寿命 約4ヶ月
飼育  産卵
マット中に卵を産みつける。
ヘラクレスオオカブトなどのようにマットの塊を作ってその中に1個ずつ丁寧に産み付けるようなことをせず、マット中に産み付けるだけのようなので、ケース下部からすぐに卵が確認できることが多い。
マットの質や目の粗さなどにもあまり影響されずに、よく産卵してくれる。
小型のカブトなので、ケースは中プラケースでも産卵可能である。

 幼虫
通常のカブトマットによる飼育で、問題なく大きくなり、特に蛹化のために特別なセットも必要ない。
幼虫期はメキシコ産のものが、2年以上掛かるのに対して、ホンジュラス産では1年で羽化する。

 成虫飼育
食欲が旺盛なので、エサ切れに注意していれば、飼育は容易。
雌雄一緒に飼育しても問題なく、多数の産卵が可能である。
飼育難易度 簡単 ★★☆☆☆ 困難  グラントシロカブト同様に産卵は容易。
マットの質にはあまり影響されないので、カブト幼虫の飼育用マットであれば、多少目が粗くても産卵は十分可能である。
解説 本種はシロカブトの中で最大となる。
体色は明るい黄色、形は中型のヘラクレスオオカブトDynastes hercules hercules)のようで、人気も非常に高い。
従来では、メキシコ南部〜グアテマラ一帯のシロカブトが本種とされていたが、種の細分化が進み、本種とミヤシタシロカブト(Dynastes miyashitai)、マヤシロカブト(Dynastes maya)に分けられた。
従来以下のように本種を紹介していたが、本種はヒルスシロカブトからマヤシロカブトムシに変更になった。

ホンジュラス産については不明であり、ヒルスシロカブトと紹介させていただいているが、ブリードサイクルに1年ほどの違いが見られることからも、外見的な差異が認められれば、どちらかが新種となる可能性がある。
 
シロカブトの仲間は下記の5種(1亜種)がいる。
  
学名 和名 分布
Dynastes granti グラントシロカブトムシ アメリカ合衆国(ユタ州,アリゾナ州,ニューメキシコ州)
Dynastes hyllus hyllus ヒルスシロカブトムシ メキシコ(チャパス州,ドゥーランゴ州,グアナファート州,ゲレロ州,イダルゴ州,ハリースコ州,エスタードデメヒコ州,ミチョアカン州,モレロス州,ナヤリート州,ヌエーボレオン州,オアハカ州,プエブラ州,タマウリーパス州,ベラクルス州),グアテマラ
Dynastes hyllus moroni モロンシロカブトムシ メキシコ(サンタマルタ山脈)
Dynastes maya マヤシロカブトムシ メキシコ(チャパス州),グアテマラ,ホンジュラス
Dynastes miyashitai ミヤシタシロカブトムシ メキシコ(プエブラ州)
Dynastes tityus ティティウスシロカブトムシ アメリカ合衆国東部
関連リンク  マヤシロカブト飼育記
 マヤシロカブト写真集
 ダイナステス属の♀の判別法
PHOTO

マヤシロカブトの♂84mm@(ホンジュラス産/F2)
光沢が強く、胸角も長く、大変綺麗なカブトである。

マヤシロカブトの♂84mm@(ホンジュラス産/F2)

マヤシロカブトの♀53mm@(ホンジュラス産/F2)
前胸部の点刻が多く、ティティウスシロカブトとの判別は容易である。

マヤシロカブトの♀53mmA(ホンジュラス産/F2)

マヤシロカブトの1齢幼虫

マヤシロカブトの3齢幼虫


マヤシロカブトの蛹@
グラントシロカブトの蛹と酷似するが、本種の場合、頭角が湾曲するという特徴が見られる。

マヤシロカブトの蛹A

羽化直後のマヤシロカブト
羽化して日が浅いとまだ発色せず黒ずんだ金属的な色をしている。

色付き始めたマヤシロカブト
1週間ほど経つと徐々に色付き始める。
 
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