ヘラクレス・オキシデンタリス | |
旧学名:Dynastes hercules occidentalis | |
♂125mm(エクアドル産/F1) |
Data | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ヘラクレス・オキシデンタリス
別名:細ヘラクレス |
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体長 | ♂:70〜145mm ♀:50〜80mm |
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分布 | パナマ(南部),コロンビア(西部),エクアドル(北西部) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
寿命 | 約1年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
飼育 |
産卵 マットを固め、その中に卵を1個ずつ産み付ける。 マットの質・木目の細かさ、湿度など条件が合わないと産まないことも多い。 マットの木目が細かくて握って塊りが崩れないものが適している。 幼虫 完熟した添加発酵マットに菌糸の食いカスやフスマなどを添加することで、より大きく成長する。 菌床や発酵の浅いマットでは成長しない。 成虫飼育 寿命は大変長く1年近く生きる。 ♀の成熟は時間が掛かり、後食を開始して1ヶ月以上待たないといけないようだ。 あまり闘争的ではなく落ち着いていて、観賞用としても適している。 |
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飼育難易度 | 簡単 ★★★☆☆ 困難 通常、♀のほうが♂より早く羽化する傾向にあるが、♂の定期的なマット交換を怠らなければ羽化ズレも抑えられ、累代飼育も十分可能である。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 |
胸角が細く、繊細な印象を受ける個体群。 世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトの中で最も安価で入手できるのが、このオキシデンタリスと呼ばれているこの個体群のようである。 飼育したかぎりでは産卵数も多く、その繁殖力が安く出回るようになった要因になったと思われる。 特徴としては、胸角突起が基部に出て、胸角は基部から少し上部へ湾曲して前に出る。胸角が大変細いことから、細ヘラクレスの異名を持つ。 胸角の太い基亜種とされていた個体群がダントツ人気であるが、繊細な印象のある本種もまた違った魅力がある。 個体差もあるが、上翅は鮮やかなやまぶき色に色付き、黒点がほとんどない非常に美しい個体が多い。 パナマではセプテントリオナリスと呼ばれる個体群と分布域が重なり、中間種も見られる。小型の個体は判別は困難と思われる。だがセプテントリオナリスのほうが、オキシデンタリスよりも高価である。 本種はセプテントリオナリスに非常によく似ているが、セプテントリオナリスでは頭部先端近くの突起が棒状に近い形状になりやすいことと、前胸背板の点刻がオキシデンタリスよりもやや多くなるという相違点がある。亜種の中でも両種は非常に近縁な種と思われ、ゴールドヘッドも両種で確認されている。
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関連リンク |
ヘラクレス・オキシデンタリス飼育記 ヘラクレス・オキシデンタリス写真集 ヘラクレスオオカブトの蛹化 ヘラクレスオオカブトの羽化 ヘラクレスオオカブト 亜種の見分け方 ヘラクレスオオカブトの飼育マニュアル |