リュウキュウツヤハナムグリ(奄美亜種) | |
学名:Protaetia pryeri oschimana | |
![]() ムクゲの花に群がる本種(2018.8.13 八丈島) |
Data | |||||||||||||||
和名 | リュウキュウツヤハナムグリ(奄美亜種) | ||||||||||||||
体長 | 11〜16mm | ||||||||||||||
分布 | 奄美諸島(奄美大島,加計呂麻島,与路島,請島,喜界島,徳之島),伊豆諸島(八丈島,八丈小島,青ヶ島) | ||||||||||||||
出現期 | 6〜9月 | ||||||||||||||
餌 |
花の蜜や果実,樹液など 幼虫は腐植土を食べる。 |
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解説 |
光沢の強いハナムグリの一種。 沖縄に分布する基亜種の奄美亜種で、光沢がより強く斑紋がないのが特徴。 体色は緑銅色で上翅肩部から前側縁にかけて赤銅色の個体が多いが、全体的に暗赤銅色〜黒銅色のものまで個体差がある。 本来南西諸島に生息している種だが、近年伊豆諸島の一部の島に進入し急速に個体数が増えている。
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飼育メモ |
2018年8月14日 八丈島から帰宅後、持ち帰った3頭の3齢と思われる幼虫を中プラケースに腐葉土を入れて飼育を開始した。 セット後、すっかり忘れていた飼育ケースを掘り返してみたところ、3個の土繭が出てきた。割ってみると中からピカピカの新成虫が出てきた。ケースはそのままの状態でゼリーをセットした皿木を入れた。 新成虫が活動を開始した。 ケース底面から卵が見られるようになった。 マットを掘り出してみたところ、卵42個、1齢幼虫20頭が出てきた。すべて飼育するのは大変だが、卵は2つのプリンカップに、幼虫はプラケースミニにすべて入れた。マットはUマットを使用した。 幼虫の様子を見るため、マットから幼虫を掘り出したところ、すべて2齢幼虫になっていた。1齢幼虫ほど毛深くはないが飼育中のクロハナムグリに比べるとかなり毛深い。 プリンカップも開けてみたところ、1〜2齢幼虫が36頭出てきた。6頭足りないので恐らく孵化できなかったものや他の幼虫によって潰されるなどしたと思われる。幼虫は合計で56頭となるが、種親ケースにも湧いているので更に多くの幼虫がいることになる。 飼育用ケースはプラケースミニではさすがに過密になるため、中プラケースを使いたいところだが空きがなかったため、やや小さめのサイズとなるコバエシャッター小でしばらくの間持たせることにした。マットは手元にある「幼虫・成虫両用プレミアムタイプ クワガタムシ専用マット」を主体にUマットも少し混ぜたものを使用した。採集した環境からカブトムシの幼虫とまったく同じでよいと思われるのであまり気を使わなくてもよいどころか嫌というほど繁殖する種なので今後の飼育は適当となりそうである。 |