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ハチジョウコクワガタ
学名:Dorcus rectus miekoae

羽化させた♂44mm(2019.7.21 八丈島産)
Data
和名 ハチジョウコクワガタ
体長 ♂:20〜50mm
♀:18〜30mm
分布 伊豆諸島(八丈島)
出現期 5〜9月
花の蜜,果実,樹液など
解説 八丈島に生息するコクワガタの亜種。
基亜種に比べて赤味が強く、大型個体では大アゴの内歯から上の幅が広い部分が長いのが特徴。
八丈島には樹液を出す広葉樹が少ないため、花や果実に昼夜を問わず集まる。
昔は数が少なかったが近年急速に数が増えて最普通種となっている。
 
トップの写真は2018年に八丈島から採集した本種を繁殖させて羽化させた♂を撮影したもの。手ごろな飼育容器が少なかったため、プリンカップに入れたが1頭だけ空いていたコーヒー瓶に入れたところ運よく♂が羽化してくれた。44mmの大型個体となった。6月初めには羽化を確認しており、既に2か月近く経っているがやはり赤いままの体色だった。プリンカップで飼育した幼虫も雌雄共に羽化しており、体色は写真よりやや黒っぽい個体だったので個体差もあるようだ。
八丈島では日中に畑沿いのムクゲの花にペアで蜜を舐めていたり、ライトトラップにも一晩で3ペアが飛来するなどごく普通に見られた。
 
国内の本種は以下の5亜種に分けられている。
 ※参考文献の情報が古いため、Wikipediaを参考にした。
 
和名/学名 分布
コクワガタ
Dorcus r. rectus
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島),隠岐,四国,九州,対馬,黒島
ハチジョウコクワガタ
Dorcus r. miekoae
伊豆諸島(八丈島)
ヤクシマコクワガタ
Dorcus r. yakushimaensis
屋久島,種子島,馬毛島,甑島列島
ミシマコクワガタ
Dorcus r. mishimaensis
三島村,男女群島,口永良部島
トカラコクワガタ
Dorcus r.kobayashii
トカラ列島(中ノ島,諏訪瀬島,悪石島)
PHOTO

ムクゲの花に来たペア
(2018.8.10 八丈島)

羽化させた♂44mm@
(2019.6.23 八丈島産)

羽化させた♂44mmA
(2019.6.23 八丈島産)

羽化させた♂44mmA
(2019.6.23 八丈島産)

♂33mm
(2018.8.14 八丈島)

リュウキュウツヤハナムグリに混じって落下した果実に来た♂
(2018.8.14 八丈島)

ライトトラップに飛来した♂28mm@
(2018.8.12 八丈島)

ライトトラップに飛来した♂28mmA
(2018.8.12 八丈島)

ライトトラップに飛来した♂28mmB
(2018.8.12 八丈島)

ライトトラップに飛来した♂28mmC
(2018.8.12 八丈島)

ライトトラップに飛来した♂28mmD
(2018.8.12 八丈島)

羽化させた♀26mm@
(2019.7.21 八丈島産)

羽化させた♀26mmA
(2019.7.21 八丈島産)

ライトトラップに飛来した♀
(2018.8.12 八丈島)

クヌギの産卵材の卵@
(2018.9.23 八丈島産)

クヌギの産卵材の卵A
(2018.9.23 八丈島産)

孵化直後の1齢幼虫@
(2018.9.23 八丈島産)

孵化直後の1齢幼虫A
(2018.9.23 八丈島産)

1齢幼虫@
(2018.9.23 八丈島産)

1齢幼虫A
(2019.9.15 八丈島産/F2)

1齢幼虫 B
(2019.9.15 八丈島産/F2)

脱皮直後の2齢幼虫
(2019.9.15 八丈島産/F2)

2齢幼虫
(2019.9.15 八丈島産/F2)

3齢幼虫@
1齢からプリンカップで飼育していたが、3齢になったので475mlガラス瓶での飼育に切り替えた。
(2019.11.23 八丈島産/F2)

3齢幼虫A
(2019.11.23 八丈島産/F2)

3齢幼虫B
(2019.11.23 八丈島産/F2)
 
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