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ウスアカクロゴモクムシ
学名:Harpalus sinicus

自宅の外灯に飛来した個体(2021.9.12)
Data
和名 ウスアカクロゴモクムシ
体長 11〜13mm
分布 北海道,利尻島,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,壱岐,対馬,五島列島,下甑島,屋久島,トカラ列島(口之島,宝島),奄美大島,沖縄島,宮古島,伊良部島,石垣島,西表島,与那国島,南大東島
出現期 6〜10月
小型昆虫等
解説 ゴモクムシの一種。
体色は光沢の強い黒色。触角や脚は黄赤褐色。
前胸背基部は密に点刻があり、中央部は粗め。前胸背前方にも少し点刻がある。
上翅は無毛で、側縁のみに毛を生やす。条溝は深く、間室は盛り上がる。
クロゴモクムシとコゴモクムシに似るが、クロゴモクムシとは本種の前胸背の側縁は中央から基部にかけての狭まりが弱いこと、コゴモクムシとは前胸背後角の外側への角張りはコゴモクムシほど顕著でないなどの違いがある。
 
国内に生息するゴモクムシ属(Harpalus)のPseudoophonus亜属は以下の17種。
和名/学名 分布
ニセケブカゴモクムシ
Harpalus aenigma
本州,粟島,九州,対馬,屋久島
アオガシマゴモクムシ
Harpalus aogashimensis
伊豆諸島(青ヶ島)
アズマゴモクムシ
Harpalus azumai
奄美大島,沖縄島,多良間島
ババゴモクムシ
Harpalus babai
本州
トゲアシゴモクムシ
Harpalus calceatus
北海道,本州,四国,九州
オオゴモクムシ
Harpalus capito
北海道,利尻島,奥尻島,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬
アシグロゴモクムシ
Harpalus davidi
本州,対馬
オオズケゴモクムシ
Harpalus eous
北海道,利尻島,本州,伊豆諸島(新島,八丈島),隠岐,四国,九州,対馬,五島列島,下甑島,屋久島,トカラ列島(宝島)
ケウスゴモクムシ
Harpalus griseus
北海道,利尻島,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(八丈島,青ヶ島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,下甑島,屋久島,トカラ列島(中之島,宝島),沖縄島
ヒメケゴモクムシ
Harpalus jureceki
北海道,利尻島,奥尻島,本州,飛島,伊豆諸島(八丈島,青ヶ島),隠岐,四国,小豆島,九州,下甑島,屋久島,トカラ列島(口之島)
クロゴモクムシ
Harpalus pastor niigatanus
北海道,利尻島,奥尻島,本州,伊豆諸島(新島),隠岐,四国,九州,対馬,種子島,屋久島
ケブカゴモクムシ
Harpalus pseudophonoides
北海道,本州,粟島,隠岐,四国,九州,対馬,屋久島
ミカゲゴモクムシ
Harpalus roninus
北海道,本州,四国,九州,対馬
ニセクロゴモクムシ
Harpalus simplicidens
北海道,本州,四国,小豆島,直島,九州,種子島,琉球列島
ウスアカクロゴモクムシ
Harpalus sinicus
北海道,利尻島,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,壱岐,対馬,五島列島,下甑島,屋久島,トカラ列島(口之島,宝島),奄美大島,沖縄島,宮古島,伊良部島,石垣島,西表島,与那国島,南大東島
コゴモクムシ
Harpalus tridens
北海道,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,下甑島,屋久島,トカラ列島(中之島,宝島),沖縄島
ケゴモクムシ
Harpalus ussuriensis vicarius
国後島,北海道,焼尻島,奥尻島,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州
 
写真は9月12日の夜に自宅の外灯に飛来した本種を採集して撮影したもの。多数の毛を生やしたゴモクムシ(恐らくケウスゴモクムシ)に紛れて1匹やや大きめでツルツルのゴモクムシがいたので調べてみたら本種だった。
PHOTO

自宅の外灯に飛来した個体@
(2021.9.12)

自宅の外灯に飛来した個体A
(2021.9.12)

自宅の外灯に飛来した個体B
(2021.9.12)
近似種との相違点

本種の前胸背板
側縁は幅広く、中央付近から基部にかけて僅かに狭まる。
後角は角ばらない。
(2021.9.12)

クロゴモクムシの前胸背板
側縁中央付近から基部にかけて顕著に狭まる。
後角が僅かに外側に角ばる。
(2021.9.27 静岡県産)
 
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