スジベニコケガ | |
学名:Barsine striata striata | |
石垣にいた♂(2008.4.19) |
Data | |
和名 | スジベニコケガ |
開張 | ♂:約34mm ♀:約43mm |
分布 | 北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,種子島,屋久島 |
出現期 | 5〜9月 |
餌 | 不明 幼虫は地衣類,落ち葉を食べる。 |
解説 |
美しい模様を持つコケガ。 翅は黄色の地色に、赤色と暗褐色の紋が規則的に並んでおり、国産とは思えない派手な模様をしている。 夏に出現する個体はやや小型。 ♂は♀より小型で、赤味が強いが、♀は黄色味が強い。 ただし、斑紋には変異があり、赤色の斑紋がほとんど消失する個体も出現する。 ゴマダラベニコケガ(Miltochrista pulchra)に似るが、ゴマダラベニコケガは3本の横線の中央の横線が直線状なのに対し、本種では中央の横線が前縁付近でカーブを描くことや下の横線が発達しており、点列状にならないことが多い傾向があるなどの違いがある。 八丈島及び八丈小島産のものは、伊豆諸島亜種(hachijoensis)とされている。 海外ではサハリン,朝鮮半島,ロシア南東部に分布している。 普通種で個体数も多く、5月上旬には自宅の外灯にもよく飛来する。 また、2化目の出現期が8月上旬にあるようで、この時期は自宅だけでなく当サイトの掲示板にも複数の方からご報告いただいている。通常飛来するのは♀ばかりのようだが、たまにやや小型で赤味の強い♂が飛来することもあり、8月16日の夜には本種が5匹も飛来し、その内1匹が♂だったので、♀とのツーショットを撮影した。見比べて見ると雌雄の違いがよく分かるが、前翅長を大雑把に測定したところ、♂は14mmで♀は19mmであった。また、触角が中間で暗色となるのも♂特有の特徴のようだ。 |