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トビイロヒョウタンゾウムシ
学名:Scepticus griseus

トビイロヒョウタンゾウムシ(2021.4.10)
Data
和名 トビイロヒョウタンゾウムシ
体長 5〜7mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島(大島,新島,式根島,神津島,三宅島),淡路島,成ヶ島,四国,小豆島,直島,九州,対馬,平戸島,下甑島,屋久島,種子島,口永良部島,トカラ列島(中之島,平島,宝島),奄美大島,請島,与論島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,座間味島,久米島,渡名喜島,宮古島,多良間島,石垣島,西表島
出現期 4〜9月
ハマヒルガオやマメ科、野菜など
解説 海岸性のヒョウタンゾウムシの一種。
体色は黒色で、灰白色〜暗色の鱗片を生やす。
上翅の鱗片からなる斑紋は個体差が大きい。
草食性の傾向が強い雑食性。
酷似した種にスナムグリヒョウタンゾウムシがいるが、スナムグリヒョウタンゾウムシはやや大型で暗褐色から淡褐色の他、黄褐色の模様があること、分布域は日本海側であるのに対し、本種ではやや小型で暗褐色から淡褐色の模様をしていること、分布域は本州の太平洋側から南西諸島にかけて分布するなどの違いがある。
 
国内に生息するサビヒョウタンゾウムシ属(Scepticus)は以下の4種。
和名/学名 分布
トビイロヒョウタンゾウムシ
Scepticus griseus
北海道,本州,伊豆諸島(大島,新島,式根島,神津島,三宅島),淡路島,成ヶ島,四国,小豆島,直島,九州,対馬,平戸島,下甑島,屋久島,種子島,口永良部島,トカラ列島(中之島,平島,宝島),奄美大島,請島,与論島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,座間味島,久米島,渡名喜島,宮古島,多良間島,石垣島,西表島
サビヒョウタンゾウムシ
Scepticus insularis
北海道,本州,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島,八丈島,八丈小島,青ヶ島,鳥島),淡路島,四国,九州,対馬,平戸島
クワヒョウタンゾウムシ
Scepticus konoi
北海道,奥尻島,本州,佐渡島,四国,九州
スナムグリヒョウタンゾウムシ
Scepticus tigrinus
北海道,礼文島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,隠岐,九州,五島列島
 
写真は4月10日に海岸の砂浜でハマヒルガオやハマボウフウが群生する場所の石の下にいた本種を撮影したもの。海岸性らしく砂利に溶け込む模様になっているため、最初はまったく気付かずに同じ石の下にいたマルチビゴミムシダマシを撮影していて偶然ファインダーに映って見つけることができた。模様ではスナムグリヒョウタンゾウムシと違いが分からないが、神奈川県内の砂浜であることや体長が6mmであることから本種と判断した。後に新潟県の砂浜でスナムグリヒョウタンゾウムシを多数見ることができたが、本種に比べ全体的に大きく、すべての個体に黄褐色の模様が混ざっていたことから色彩でも見分けられそうだった。
PHOTO

海岸の砂浜にいた個体@
(2021.4.10)

海岸の砂浜にいた個体A
(2021.4.10)
 
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