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スナムグリヒョウタンゾウムシ
学名:Scepticus tigrinus

砂浜にいた本種(2021.5.15 新潟県)
Data
和名 スナムグリヒョウタンゾウムシ
体長 約7.5mm
分布 北海道,礼文島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,隠岐,九州,五島列島
出現期 4〜9月
ハマヒルガオやマメ科、野菜など
解説 海岸性のヒョウタンゾウムシの一種。
体色は黒色で、灰白色〜暗色、黄土色の鱗片を生やす。
上翅の鱗片からなる斑紋は個体差が大きい。
草食性の傾向が強い雑食性。
酷似した種にトビイロヒョウタンゾウムシがいるが、トビイロヒョウタンゾウムシではやや小型で暗褐色から淡褐色の模様をしていること、分布域が本州では太平洋側に分布しているのに対し、本種ではやや大きく暗褐色から淡褐色の他、黄褐色の模様があること、分布域が本州では日本海側に分布するなどの違いがある。
 
国内に生息するサビヒョウタンゾウムシ属(Scepticus)は以下の4種。
和名/学名 分布
トビイロヒョウタンゾウムシ
Scepticus griseus
北海道,本州,伊豆諸島(大島,新島,式根島,神津島,三宅島),淡路島,成ヶ島,四国,小豆島,直島,九州,対馬,平戸島,下甑島,屋久島,種子島,口永良部島,トカラ列島(中之島,平島,宝島),奄美大島,請島,与論島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,座間味島,久米島,渡名喜島,宮古島,多良間島,石垣島,西表島
サビヒョウタンゾウムシ
Scepticus insularis
北海道,本州,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島,八丈島,八丈小島,青ヶ島,鳥島),淡路島,四国,九州,対馬,平戸島
クワヒョウタンゾウムシ
Scepticus konoi
北海道,奥尻島,本州,佐渡島,四国,九州
スナムグリヒョウタンゾウムシ
Scepticus tigrinus
北海道,礼文島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,隠岐,九州,五島列島
 
トップの写真は5月15日に新潟県の海岸の砂浜で撮影したもの。この日は砂浜に漂流した流木や板の裏からよく見つかった。個体差が激しく様々な個体を見ることができた。
5月3日の写真も新潟県の海岸で撮影したもので、砂浜というより石が散乱している硬い地面だったが、翌日は砂浜の流木の下からも得られた。どちらの個体も前胸背の黄土色の縦帯が目立つので、本種の特徴かもしれない。
虫ナビ紹介種は本種で3,900種となった。
PHOTO

砂浜の石の下にいた個体@
(2021.5.3 新潟県)

砂浜の石の下にいた個体A
(2021.5.3 新潟県)

砂浜の石の下にいた個体B
(2021.5.3 新潟県)

新潟砂丘の流木の下にいた個体@
(2021.5.4 新潟県)

新潟砂丘の流木の下にいた個体A
(2021.5.4 新潟県)

新潟砂丘の流木の下にいた個体B
(2021.5.4 新潟県)

本種がいた新潟の海岸
手前の石の下にいた。
(2021.5.3 新潟県)

砂浜の流木の下にいた個体@
(2021.5.15 新潟県)

砂浜の流木の下にいた個体A
頭部背面が赤褐色の個体が時々見られる。
(2021.5.15 新潟県)

砂浜の流木の下にいた個体B
白っぽい大型個体。恐らく♀。
(2021.5.15 新潟県)

砂浜の流木の下にいた個体C
(2021.5.15 新潟県)

交尾@
砂浜に漂流した木の板の裏で交尾していた。
(2021.5.15 新潟県)

交尾A
(2021.5.15 新潟県)

交尾後のペア
左が♂、右が♀。
(2021.5.15 新潟県)
 
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