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ムスジイトトンボ
学名:Paracercion melanotum

ムスジイトトンボ(2007.3.16 石垣島)
Data
和名 ムスジイトトンボ
体長 ♂:30〜39mm ※腹長:21〜31mm
♀:31〜39mm ※腹長:22〜30mm
分布 本州(宮城県以南),伊豆諸島,隠岐,四国,九州,壱岐,対馬,五島列島,上甑島,下甑島,種子島,屋久島,南西諸島
出現期 4〜10月
小型昆虫
解説 鮮やかな水色が綺麗なイトトンボ。
クロイトトンボ属の一種で、本種と酷似したセスジイトトンボオオイトトンボなどがおり、肉眼での同定は難しい。
♂の同定の主なポイントとしては,複眼は青色(他の2種では緑色)、眼後紋が小さい,胸部側面に見られる肩縫線の黒条の中央付近に僅かに淡色部があること(オオイトトンボでは淡色部がなく、セスジでは淡色部が長い),上付属器の先端が開かない(セスジではハの字状に開く,オオでは非常に短く、逆に下付属器が長い)などの特徴で見分けることができる。セスジイトトンボとの相違点参照
 
国内に生息するクロイトトンボ属(Paracercion)は以下の5種。
和名/学名 分布
クロイトトンボ
Paracercion calamorum
北海道,利尻島,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州,対馬,壱岐,五島列島,上甑島,下甑島,種子島
オオイトトンボ
Paracercion sieboldii
北海道,利尻島,奥尻島,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州,壱岐,五島列島,対馬
セスジイトトンボ
Paracercion hieroglyphicum
北海道,利尻島,本州,四国,九州,見島,五島列島
ムスジイトトンボ
Paracercion melanotum
本州(宮城県以南),伊豆諸島,隠岐,四国,九州,壱岐,対馬,五島列島,上甑島,下甑島,種子島,屋久島,南西諸島
オオセスジイトトンボ
Paracercion plagiosum
本州(東北地方,新潟県,関東地方)
撮影メモ 2007年3月の石垣島旅行で出会った129種目の生き物。山間部にあった流れのほとんどない池で、活発に飛び回る本種を発見した。大変活発ですぐ逃げてしまうので、近づいて撮影するまでには苦労した。比較的珍しい種のようで、この1匹以外見ることはなかった。
同定は難しいが、八重山諸島で見られるクロイトトンボ属の仲間はムスジイトトンボだけのようである。
 
128種目 129種目 130種目
PHOTO

♂@
(2007.3.16 石垣島)

♂A
(2007.3.16 石垣島)

本種のヤゴ
体全体が緑色を帯びている。
(2007.3.17 石垣島)
セスジイトトンボとの相違点

本種
複眼は青色。眼後紋は小さい。肩縫線の黒条中央の淡色部は非常に小さい。
(2007.3.16 石垣島)

セスジイトトンボ
複眼は緑色。眼後紋は大きい。肩縫線の黒条中央の淡色部が長い。
(2022.7.13 岩手県)
 
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