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セスジイトトンボ
学名:Paracercion hieroglyphicum

河川敷にいた♂(2022.7.13 岩手県)
Data
和名 セスジイトトンボ
体長 ♂:27〜36mm ※腹長:21〜29mm
♀:28〜37mm ※腹長:22〜29mm
分布 北海道,利尻島,本州,四国,九州,見島,五島列島
出現期 4〜10月
小型昆虫
解説 鮮やかな水色が綺麗なイトトンボ。
クロイトトンボ属の一種で、本種と酷似したムスジイトトンボオオイトトンボがおり、肉眼での同定は難しい。
♂の同定の主なポイントとしては,複眼は緑色(ムスジでは青色),眼後紋が大きい,胸部側面に見られる肩縫線の黒条の中央付近の淡色部が長いこと(オオイトトンボでは淡色部がなく、ムスジでは淡色部が小さい),上付属器の先端がハの字状に開く(ムスジでは開かない,オオでは非常に短く、逆に下付属器が長い)などの特徴で見分けることができる。ムスジイトトンボとの相違点参照
 
国内に生息するクロイトトンボ属(Paracercion)は以下の5種。
和名/学名 分布
クロイトトンボ
Paracercion calamorum
北海道,利尻島,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州,対馬,壱岐,五島列島,上甑島,下甑島,種子島
オオイトトンボ
Paracercion sieboldii
北海道,利尻島,奥尻島,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州,壱岐,五島列島,対馬
セスジイトトンボ
Paracercion hieroglyphicum
北海道,利尻島,本州,四国,九州,見島,五島列島
ムスジイトトンボ
Paracercion melanotum
本州(宮城県以南),伊豆諸島,隠岐,四国,九州,壱岐,対馬,五島列島,上甑島,下甑島,種子島,屋久島,南西諸島
オオセスジイトトンボ
Paracercion plagiosum
本州(東北地方,新潟県,関東地方)
 
写真は7月13日に岩手県の河口近くの河川敷にいた本種を撮影したもの。
PHOTO

♂@
(2022.7.13 岩手県)

♂A
(2022.7.13 岩手県)

♂B
(2022.7.13 岩手県)

♂の腹部先端
上付属器がハの字状に開いているのが特徴。
(2022.7.13 岩手県)
ムスジイトトンボとの相違点

本種
複眼は緑色。眼後紋は大きい。肩縫線の黒条中央の淡色部が長い。
(2022.7.13 岩手県)

ムスジイトトンボ
複眼は青色。眼後紋は小さい。肩縫線の黒条中央の淡色部は非常に小さい。
(2007.3.16 石垣島)
 
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