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ヨツボシテントウ
学名:Phymatosternus lewisii

葉上にいた個体(2010.7.31)
Data
和名 ヨツボシテントウ
体長 3〜4mm
分布 本州,伊豆諸島(八丈島),隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,屋久島
出現期 5〜8月
アブラムシ
 幼虫も同様。
解説 4つの黒い紋があるテントウムシ。
上翅には微毛が生えており、会合部沿いに黒く、中央で大きくなる。頭部は黄褐色、前胸背は黒色。
成虫はベダリヤテントウ(Rodolia cardinalis)に似ているが、本種の紋は円形なので同定は容易。
更に同属で外来種のモンクチビルテントウに似るが本種のほうが大型で黒紋は比較的小さく縦長、頭部は黄褐色である点で区別できる。
幼虫は大変扁平な特異な体型をしている。
 
国内に生息するPlatynaspidius属は以下の2種。
和名/学名 分布
ヨツボシテントウ
Phymatosternus lewisii
本州,伊豆諸島(八丈島),隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,屋久島
モンクチビルテントウ
Platynaspidius maculosus
本州,九州,奄美大島,沖縄島
 
幼虫の写真は6月7日にツブラジイの葉の裏で、コケクダアブラムシに混じって見られた。恐らく、本種の若齢幼虫を食べていると思われる。後にコナラ上で、クリオオアブラムシと共に本種の幼虫が見られた。この場合もどう見てもクリオオアブラムシのほうが大きいので他のアブラムシを餌にしているように思える。
翌年の6月12日には、クワナケクダアブラムシのコロニーがたくさんあるクヌギの葉の裏で交尾している成虫を発見した。風が強かったので良い写真にはならなかったのが残念。止まっている葉にはクワナケクダアブラムシはいないが、近くのいくつもの葉の裏には多数見られた。最初に幼虫を発見した時はコケクダアブラムシのそばにいたので、どうやら本種はケクダアブラムシが好物ということらしい。
PHOTO

葉上にいた個体
(2010.7.31)

クヌギ上での交尾@
そばの葉には、クワナケクダアブラムシのコロニーが多数あった。
(2010.6.12)

クヌギ上での交尾A
(2010.6.12)

ツブラジイ上の幼虫@
左下の虫は、コケクダアブラムシの幼虫。
(2009.6.7)

ツブラジイ上の幼虫A
(2009.6.7)
 
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