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スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis striatipennis

♂32mm(2008.7.3 静岡県)
Data
和名 スジクワガタ
体長 ♂:18〜36mm
♀:14〜20mm
分布 北海道,利尻島,焼尻島,松前小島,本州,佐渡島,粟島,伊豆諸島(御蔵島),四国,九州,対馬,種子島,口永良部島
出現期 6〜9月
主にクヌギ,コナラの樹液
寿命 2〜3年
飼育難易度 簡単 ★★★☆☆ 困難
 高温に弱いと思われる。
解説 二股に分かれる内歯が特徴の小型のクワガタ。
コクワガタDorcus rectus rectus)に似ているが、本種はやや小さく、内歯が二股に分かれることで区別できる。小型個体では、上翅の縦筋が明瞭に現れる。更に内歯は二股に分かれないが、コクワガタではほぼ消失するのに対し、本種の内歯は消失しない。
♀はネブトクワガタAegus laevicollis subnitidus)に酷似しているが、上翅の縦隆条が太く、大あごの内歯の形状が太く平たいのに対し、本種では上翅の縦隆条が細く、大あごの内歯も細い点で区別できる。
低山地から山地性にかけて生息している。
 
国内に生息する本種は以下の2亜種に分けられている。
和名/学名 分布
スジクワガタ
Dorcus striatipennis striatipennis
北海道,利尻島,焼尻島,松前小島,本州,佐渡島,粟島,伊豆諸島(御蔵島),四国,九州,対馬,種子島,口永良部島
ヤクシマスジクワガタ
Dorcus striatipennis koyamai
屋久島
 
写真は7月2日に静岡県のクヌギ林で撮影したもの。32mmの大型個体は、クヌギの根元の落ち葉の下に隠れていた。やや小型の28mmの個体は、クヌギのやや高いところを歩いていたのを発見し、望遠マクロを使用して撮影した。
♀と幼虫の写真は7月19日に、静岡県の標高1,200mほどの山地で撮影したもの。いずれもアセビの朽木内で見られた。これほどの高地ではコクワガタDorcus rectus rectus)は生息していないので、幼虫であっても本種であることが分かる。
PHOTO

♂32mm@
本種としては大型の個体。
(2008.7.2 静岡県)

♂32mmA
(2008.7.2 静岡県)

♂28mm@
発見時の写真。クヌギの高い場所に止まっていたので望遠マクロで撮影した。
(2008.7.3 静岡県)

♂28mmA
(2008.7.3 静岡県)

♀17mm
アセビの朽木内にいた。ネブトクワガタの♀に似ている。
(2009.7.19 静岡県)

♀の幼虫
アセビの朽木内にいた。
(2009.7.19 静岡県)
 
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