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ネブトクワガタ
学名:Aegus subnitidus subnitidus

ネブトクワガタの♂26.5mm(兵庫県/WILD)
Data
和名 ネブトクワガタ
体長 ♂:13.4〜33.0mm
♀:14.0〜27.0mm
分布 本州,佐渡島,伊豆諸島(利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島),四国,暁月島,九州,五島列島,甑島列島,種子島,屋久島,口永良部島,対馬,熊毛諸島(硫黄島,竹島,黒島),トカラ列島(中之島)
出現期 6〜9月
主にモミの樹液
寿命 約1年
飼育  産卵
発酵が進んで黒くなったようなマットに好んで産卵する。
特にクワガタ幼虫に使用したような古いマットが適している。

 幼虫
産卵に使用したマットで飼育する。マット交換のショックでダメージを受けることがあるので、マット交換時は前のマットを少し混ぜて馴染ませるとよい。幼虫は土繭を作成して蛹化する。
 成虫飼育
♂は気が荒いほうなので、♀だけで産卵させる。
ゼリーも他のクワガタの食べ残しなどの古いものがよい。
大変小さいクワガタなので、ゼリーのカップで溺れることがあるので、低い皿などに少し与える程度にする。
飼育難易度 簡単 ★★★☆☆ 困難
 マットさえ問題がなければ、よく増える。
解説 大変小さいクワガタ。
体長は小さいが、立派で特徴的な大アゴを持っている。
一見、Dorcus属のクワガタのような姿をしているが、上翅には明確なスジ模様がクッキリと入る。
♀はスジクワガタに酷似しているが、上翅の縦隆条が細く、大あごの内歯も細いのに対し、本種では上翅の縦隆条が太く、大あごの内歯の形状が太く平たい点で区別できる。
低山地から山地性にかけて生息している。
 
ネブトクワガタの仲間は、幼虫・成虫ともに腐食の進んだものを好む特徴がある。
幼虫はアカマツの朽木を好み、土繭を造って蛹化する。
成虫もモミの木の樹液に来るなど、クワガタには珍しく針葉樹を好む傾向がある。
 
国内に生息するネブトクワガタ属(Aegus)の本種は以下の7亜種に分けられている。
亜種区分/学名 分布
ネブトクワガタ
Aegus subnitidus subnitidus
本州,佐渡島,伊豆諸島(利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島),四国,暁月島,九州,五島列島,甑島列島,種子島,屋久島,口永良部島,対馬,熊毛諸島(硫黄島,竹島,黒島),トカラ列島(中之島)
(ハチジョウネブトクワガタ)
Aegus subnitidus fujitai
伊豆諸島(八丈島)
(ナカノシマネブトクワガタ)
Aegus subnitidus asaii
トカラ列島(中之島)
(ガジャジマネブトクワガタ)
Aegus subnitidus matsushitai
トカラ列島(臥蛇島)
(トカラネブトクワガタ)
Aegus subnitidus abei
トカラ列島(悪石島,諏訪之瀬島)
(アマミネブトクワガタ)
Aegus subnitidus taurulus
奄美大島,加計呂麻島,請島,与路島,徳之島
(オキノエラブネブトクワガタ)
Aegus subnitidus tamanukii
沖永良部島
PHOTO

♂26.5mm@(兵庫県/WILD)

♂26.5mmA(兵庫県/WILD)

横から見た♂26.5mm(兵庫県/WILD)

裏から見た大アゴ(♂26.5mm)(兵庫県/WILD)

ペア(♂24mm・♀18mm)(兵庫県/WILD)
松の朽木から材採集されたもの。

♀18mm@(兵庫県/WILD)
松の朽木から材採集されたもの。

♀18mmA(兵庫県/WILD)
スジクワガタの♀に似ている。

♀18mmB(兵庫県/WILD)
 
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