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ザウテルニセシカクワガタ
学名:Pseudorhaetus sinicus concolor

ザウテルニセシカクワガタの♂44mm(台湾 新竹県産/F2)
Data
和名 ザウテルニセシカクワガタ
 別名:ザウテルシカクワガタ
体長 ♂:31.9〜62.9mm
♀:30.0〜38.3mm
分布 台湾
寿命 約半年?  羽化後、1年間の休眠期間がある。
飼育  産卵
材に産卵すると思われる。
 幼虫
マット飼育が最適。菌糸ビン飼育は不明。
 成虫飼育
羽化後、1年は休眠するようである。
ペアで一緒のケースで長期飼育すると♀殺しもあるので、ペアリングした後、♀単独で産卵させたほうがよい。
飼育難易度 簡単 ★★★★☆ 困難
 飼育情報が不足しているため、難易度を高めに設定したが、さほど困難種ではなさそう。
解説 台湾に生息するクロツヤシカクワガタの仲間。
大アゴはタイワンシカクワガタRhaetulus crenatus crenatus)のような強い湾曲をせず、比較的まっすぐに伸びる。
基亜種であるチュウゴククロツヤオニクワガタ(Pseudorhaetus sinicus sinicus)の和名の通り、光沢が強く、黒光りしている。本種は基亜種よりも大きくなり、基亜種の脚が赤いのに対し、本種では脚も黒いという相違点がある。
大アゴの形状から、タイワンシカクワガタよりも、大珍品であるベトナムシカクワガタ(Weinreichius perroti)に近い種であると考えられる。
 
飼育はタイワンシカクワガタと同じセットでは失敗するようで、恐らくタイワンシカが好む湿気が多く、柔らかい産卵材は好まず、オオクワ系のセットのほうが好むのではないかと考えられる。
ただ、本種は羽化後、1年の休眠期間があるらしく、それがネックとなり、失敗していたとも考えられるので、十分成熟した個体であれば、タイワンシカと同様の飼育でも産卵するのかもしれない。
その後の飼育で後食に1ヶ月半程度を置きペアリングさせ、霊芝材を使用したところ材に多数の産卵を確認できた。
 
本種には以下の2亜種がいる。
  
学名 和名 分布
Pseudorhaetus sinicus sinicus チュウゴククロツヤシカクワガタ 中国(福建省,江西省)
Pseudorhaetus sinicus concolor ザウテルニセシカクワガタ 台湾
関連リンク  ザウテルニセシカクワガタ飼育記
PHOTO

♂44mm@(台湾 新竹県産/F2)

♂44mmA(台湾 新竹県産/F2)

♂44mmB(台湾 新竹県産/F2)
♂では前胸背板にやや点刻がある。

♂44mmC(台湾 新竹県産/F2)

♂44mmD(台湾 新竹県産/F2)

♀30mm@(台湾 新竹県産/F2)

♀30mmA(台湾 新竹県産/F2)

♀30mmB(台湾 新竹県産/F2)
光沢が非常に強く、青空も鮮明に映るほどである。

♀30mmC(台湾 新竹県産/F2)
頭部のアップ。
 
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