ザウテルニセシカクワガタ飼育記
Pseudorhaetus sinicus concolor
 
産地:台湾 新竹県
 
去年までクワガタからはだいぶ離れてしまっていたのですが、2006年になり、突如として再びクワ熱が再燃してしまいました。
シカクワガタの仲間にも興味が沸き、アマミシカクワガタに続いて、やや飼育が難しそうなザウテルニセシカクワガタの飼育にも挑戦してみることにしました。
 

ザウテルニセシカクワガタ♂44mm
 

 
購入
2006年2月4日
 ドルクス・○ッズより、ローゼンベルギーオウゴンオニクワガタと一緒にザウテルニセシカクワガタ♂44mm・♀30mm(台湾 新竹県産/F2)を購入した。クワ熱が再燃し、いても立ってもいられず、ココだけの話、平日は注文する時間帯に家にいないため、会社で注文するほどであった。
ドルクス・○ッズさんの余裕のある飼育ケースにしっかりとカイロが貼ってあり、良好な状態で到着した。ここで買ったものは、ジャワ産コーカサスオオカブトメタリフェルグラントシロカブトと成績がいいものが多いので、今回も成功させたいものである。
 
ブリード物であるため、まずはコンディションを整えるために、個別飼育して様子をみることにした。
羽化日は分からないが販売日翌日注文したので、まず後食を始めたくらいのものであろう。
ネットで調べてみると後食を開始してから1年は産卵しないらしい。
もしかしたら、この1年という期間がネックになっていて、産卵しなかったという声が多かったのかもしれない。
だとするとタイワンシカのようなセットで産卵する可能性も出てくる。
まずは1年間、気長に飼育していきたい。

ザウテルニセシカクワガタの♂44mm
(2006.2.4)

ザウテルニセシカクワガタの♀30mm
♀は黒光りが綺麗。
(2006.2.4)
活動開始
5月23日
 ♀がようやく活動を開始した。
 
6月
 ♂も後食を開始するようになった。

ペアリング〜産卵セット
7月17日
 休日は、野外で昆虫撮影に明け暮れていた日々が続いたが、今日は曇りで暗く、しばらく現状維持だけだったカブクワ飼育を再開することにした。
♀は後食から2ヶ月近くになり、成熟には十分な期間を経ているので、ペアリングさせることにした。
♂は大変気が荒く、♀を♂のケースに入れてしばらく様子を見ていたが、♀が♂に近づくと挟もうとするので、慌てて一時的に引き離したが、♀殺しの危険大ではあるが、数日間一緒にさせることにした。
しばらくカブトの世話をして、ふとザウテルのケースを見てみると餌場で交尾しているところを発見した。
ヒヤヒヤしながら見ていると、♀がたびたび逃げようと歩くのだが、♂が大アゴで抱え込むようにして交尾を続けていた。更に♀が逃げようと♂から離れた時、♂が追いかけて♀をカチンと挟んでしまった。慌ててケースのフタを開けて、♂の大アゴを開かせて♀を避難させた。幸運なことに♀は致命傷らしき穴が見られず、♀殺しは避けられたようだ。
 
交尾を無事に完了することができたので、♀を産卵用ケースに入れることにした。
産卵用ケースは大プラケースで、マットは完熟発酵の黒っぽいマットをフルイにかけて微粒子にしたものをしようし、産卵材は余っていた霊芝材を使用した。

産卵 産卵ケース
(2006.8.5)
7月19日
 夜、ケース内を見てみると、なんと霊芝材に穴を開けて潜った跡が見られた。新成虫を購入して長いこと掛かったが、無事に産卵してくれそうだ。
 
7月23日
 夜、再び確認してみると、霊芝材の周りにたくさんの木屑が見られ、材のてっぺんには♀がお尻を穴に突っ込んで産卵しているところまで観察することができた。想像以上に産卵しているようでうれしいが、後は交尾が成功していることを願うだけである。

ザウテルニセシカクワガタの♂44mm@
※現地にて撮影(嘘)
(2006.8.13)

ザウテルニセシカクワガタの♂44mmA
※現地にて撮影(嘘)
(2006.8.13)

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