ラフェルトノコギリクワガタ | |
学名:Prosopocoilus lafertei | |
![]() 長歯型の♂68mm(ピンクアイ)(2022/12/14 タンナ島産) |
Data | |
和名 | ラフェルトノコギリクワガタ |
体長 | ♂:43.0〜81.2mm ♀:31.3〜40.6mm |
分布 | ニューカレドニア島,ロイヤルティ諸島,ニューヘブリデス諸島 |
寿命 | 約1年 |
飼育難易度 | 簡単 ★★★☆☆ 困難 |
解説 |
オーストラリア近海の島々に生息する大型ノコギリクワガタ。 ハスタートノコギリクワガタ程ではないが、がっしりとした体型で上翅は黄褐色で会合部沿いは黒色の細い帯状。 大アゴは比較的まっすぐに伸び、先端は小さい二又状、基部に小さい内歯、基部近くに大きめの内歯、先端よりにも小さい内歯がある。 珍しい種だが、国内では主にニューヘブリデス諸島のタンナ島産のブリード個体が流通している。 飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
飼育メモ |
2021年11月30日 幼虫4頭が到着した。2齢3頭、3齢1頭だった。 飼育は特に凝らず、BIGHORNのクワガタムシ専用マットを使用し、1頭ずつ800mlクリアボトルにセットした。 続きを表示2022年2月28日 クリアボトルからかなり成長した3齢幼虫が確認できた。セット後、年末年始にかけてコバエが発生してしまい、こまめに駆除していた結果、1つのボトルのみたまに発生する程度となっており、特にマットの劣化はしていないようだ。ただ、そろそろ大型化を目指すべく雌雄判別し、♂はクリアボトルを一回り大きいものに交換したい。 幼虫が成長し、800mlクリアボトルではかなり窮屈になってきたので、雌雄判別も兼ねてマット・ボトル交換をすることにした。 幼虫は4頭とも似たり寄ったりのサイズで、取り出し直後は19〜20g、糞をすると18g位の体重だった。 肝心の雌雄については♀斑が確認できた個体が1頭もなく、体格差もないため最悪すべて♂の可能性がある。 クリアボトルは400mlにサイズアップし、マットは既存のマットとフォーテックの「ヒラタ・ノコ1番」を半々に混ぜたものを使用した。マットを全交換しなかった理由は幼虫は居食いのスタイルでマットにあまり劣化が少なかったことと、新品マットの節約もしたかったため。 2頭が蛹になっていた。1週間程前は前蛹だったのでここ数日で蛹化したようだ。1頭は♂、もう1頭は頭部まで見えないので何とも言えないが恐らく♂だと思う。 撮影のため、♂の蛹を1頭取り出してみた。大アゴは短めの個体のようだ。マット交換は4/9に1回のみしただけなので、大型を目指すなら更にもう1回マット交換をすべきだったと思う。 ♂が羽化していた。 夜、10/26に取り出した蛹も羽化した。 11/20に羽化した♂が眼だけ白いままなので、俗に言うホワイトアイと呼ばれるアルビノ個体である可能性が出てきた。 3頭目も羽化した。 2匹については羽化して2週間以上経過したので、取り出してみることにした。最初に羽化した♂はやや小型で56mmの短歯型、2匹目はやはりホワイトアイの♂で60mm、1匹目よりやや大きいが短歯型のようだった。 3頭目が羽化から2週間経過したので取り出してみることにした。側面から薄々気付いてはいたが、長歯型で尚且つホワイトアイの個体だった。ホワイトアイになる確率が高いので種親がホワイトアイだったのだろうか? ヤフオクでピンクアイの♀単品が出品されていたので、飼育スペース的にかなり厳しいがせっかくなので購入することにした。3,500円で特に安い訳ではないが、需要がないようで競り合うどころかウォッチリストに入れている人すらいない状況ですんなり落札することができた。 落札したピンクアイの♀が到着した。同産地の♀44mm、累代数不明のCB、10/3羽化、後食済みとのこと。今日はかなりの強風のため、撮影は明日にする。 最後の♂を取り出してみることにした。やはり♂で59mm、通常の黒い眼をした個体だった。 1ペアを残し売りに出そうとホワイトアイとしていた個体を見たところ、前回より眼の色がピンク色に色付き、ピンクアイとなっていた。 11/20に羽化した♂60mmのゼリーが汚れていることに気付き、夜ゼリーを食べているところが確認できた。 |