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ミヤマクワガタ
学名:Lucanus maculifemoratus maculifemoratus

夜間、クヌギにいた♂(2021.9.25 静岡県)
Data
和名 ミヤマクワガタ
体長 ♂:39〜79mm
♀:25〜40mm
分布 北海道,奥尻島,本州,佐渡島,飛島,隠岐,四国,九州,五島列島(福江島),甑島列島,熊毛諸島(黒島)
出現期 7〜8月
クヌギ,コナラなどの樹液
寿命 2〜3ヶ月
飼育  産卵
マット産み。埋め込みマットは黒土やクワガタ幼虫飼育に使った完熟の微粒子マットなどが良い。
 幼虫
発酵の進んだマットが良い。
カブトマットでも飼育可能で、クワガタとカブトムシの中間くらいの度合いの発酵マットが適しているようである。

 成虫飼育
暑さに弱いので、25℃以下に保てればベスト。
雌雄ともに気が荒いので、多頭飼育はしないほうがよい。
飼育難易度 簡単 ★★★ 困難
 暑さに弱いため、25℃以上にならないように温度管理したい。
温度管理ができて、黒土などの適したマットを使用すれば産卵は容易。
解説 山地性のクワガタ。
喧嘩が強く、前胸背板の突起や黄褐色の微毛など、大変個性的な姿をしている。
暑さに弱いので夏場は低温管理ができないと飼育は難しい。その反面、温度管理ができれば飼育は容易で、幼虫はカブトマットでも飼育可能、クワガタとカブトムシの中間くらいの度合いの発酵マットが適しているようである。
生息地のクヌギを蹴ると振動で本種がバラバラ落ちてくる。
大顎に型があり、基本型・フジミヤマ型・エゾミヤマ型がある。
 
国内に生息するミヤマクワガタ属(Lucanus)は以下の3種(1亜種)。また、海外にも2亜種がいる。
和名/学名 分布
アマミミヤマクワガタ
Lucanus ferriei
奄美大島
ミクラミヤマクワガタ
Lucanus gamunus
伊豆諸島(御蔵島,神津島)
ミヤマクワガタ
Lucanus m. maculifemoratus
北海道,奥尻島,本州,佐渡島,飛島,隠岐,四国,九州,五島列島(福江島),甑島列島,熊毛諸島(黒島)
(イズミヤマクワガタ)
Lucanus m. adachii
伊豆諸島(大島,利島,新島,神津島,三宅島)
(タカサゴミヤマクワガタ)
Lucanus m. taiwanus
台湾
(チョウセンミヤマクワガタ)
Lucanus m.dybowskyi
中国(山西省,甘粛省,四川省),ロシア南東部(アムール),朝鮮半島
 
トップの写真は9月25日の夜、静岡県の標高600m付近のクヌギにいた大型の♂を撮影したもの。山地では数が多いのであまり感激することはないが、最近またクワガタ飼育を始めたので今度改めて飼育してみたいと思う。
PHOTO

夜間、クヌギ上にいた大型の♂@
(2021.9.25 静岡県)

夜間、クヌギ上にいた大型の♂A
(2021.9.25 静岡県)

外灯に飛来した大型の♂@
(2013.7.7 山梨県)

外灯に飛来した大型の♂A
(2013.7.7 山梨県)

外灯に飛来した大型の♂B
(2013.7.7 山梨県)

大型の♂
(2008.7.3 静岡県)

外灯に飛来した小型♂
(2013.7.7 山梨県)

クヌギの樹液に来た♂@
日中に樹液に来ていた。
(2011.9.7 静岡県)

クヌギの樹液に来た♂A
(2011.9.7 静岡県)

クヌギの樹液に来た♂B
左下にいるのはキイロスズメバチ
(2011.9.6 静岡県)

夜間、クヌギの樹液に飛来した♂
(2011.9.6 静岡県)

クヌギの樹液に来た小型の♂
(2010.8.28 静岡県)

ミヤマクワガタの♂67mm
(2000.11.6)

小型のミヤマクワガタの♂39mm

外灯に飛来した大型の♀
(2013.7.7 山梨県)

大型の♀@
(2008.7.3 静岡県)

大型の♀A
(2008.7.3 静岡県)

ミヤマクワガタの卵

1齢幼虫

2齢幼虫

3齢幼虫

3齢幼虫の頭部

蛹@

蛹A
 
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