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キバラコモリグモ
学名:Pirata piraticus

水面に落ちたアオバハゴロモを捕食するキバラコモリグモ(2006.3.11)
Data
和名 キバラコモリグモ
体長 ♂:6〜7mm
♀:6〜10mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,大隅諸島,トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
出現期 4〜10月
昆虫  主に水面に落下した昆虫を捕食する。
解説 湿地帯や水田などにいるカイゾクコモリグモ属の仲間。
水面を器用に歩き回り、水面に落下した虫を捕食する。
腹部や脚に青白い斑紋が見られ、頭胸部の縁に沿って、細く途中に途切れた青白い線がある。
和名通り、腹面は黄色いらしい。
本属の仲間は長らくカイゾクコモリグモ属(Pirata)として掲載していたが、最新の図鑑である「ネイチャーガイド 日本のクモ」(文一総合出版)に従い、ミズベコモリグモ属(Piratura)に修正した。更にその後購入した「日本産クモ類」(東海大学出版会)ではカイゾクコモリグモ属になっており、どちらが正しいか分からなくなったが、「日本産クモ類目録 ver. 2024 R2」も参考にし、カイゾクコモリグモ属とした。
 
国内に生息するPirata属は以下の3種。
和名/学名 分布
カイゾクコモリグモ
Pirata piraticus
北海道,本州(中部以北)
エゾカイゾクコモリグモ
Pirata shibatai
北海道
キバラコモリグモ
Pirata subpiraticus
北海道,本州,四国,九州,対馬,大隅諸島,トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
 
下の写真は3月11日に公園内にあった比較的浅い沼で撮影したもので、その池にはニホンアカガエルアズマヒキガエルの卵とオタマジャクシが無数にいた。本種は多数見られたが、採集目的のマメゲンゴロウを探すのに夢中だったので、2枚撮影したに留まった。
その後、10月9日に再び同じ沼に行ったところ、沼の縁側の水面に再度本種を見ることができ、水面に落ちたアオバハゴロモを捕食しているところであった。(トップの写真)
PHOTO

川沿いにいた個体
(2020.8.22)

水草の葉上で休む本種
(2006.3.11)
 
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